キン○マが痛い(水曜Zwift 狭間の会を終えて)

ZwiftというMMOゲーム形式のサイクリング・ランニングトレーニングプログラムがある。

そのゲームの世界にも様々なコミュニティが存在し、チャリ乗りたちが切磋琢磨している。

そのコミュニティのひとつに狭間の会というものがあり、毎週水曜日21:00に集まり、レース形式でトレーニングをするという会である。
元をたどると、Zwiftレースはパワーウェイトレシオごとにカテゴライズされ、Aカテゴリー、Bカテゴリー、Cカテゴリー…等々が存在する。

黎明期のZwiftではこのカテゴリーの線引きが少し甘く、Bカテでは時々勝てるけれど、Aカテゴリに上がった途端に全くついて行けないという事象がしばしば見受けられた。

そんなAカテとBカテの狭間でキツイ思いをしている者たちが集って形成されたのが狭間の会である。
ZMPの数値を基準に、極・松・竹・梅とカテゴリに別れて少人数ではあるが、40分~のレースを行うというシンプルな会。

そんなありがたいコミュニティに参加させてもらっている。
人数が揃わず、ひとつ下のカテゴリで走る際は、Zwift内の初期装備で走ることがレギュレーションとして設けられている。
昨夜は私の属するカテゴリが人数不足となり、初期装備であるZwiftstealとclassicホイールで参加。

コースはLaGuardia Loop 一周2.8㎞ほど。
それを8周回。

平坦に見せかけて周回ゲート手前のアップダウンがきつい。
毎回ここで誰かが仕掛け、誰かが千切れていく。

私が千切れたのが4周回目。
前述のポイントでのカチアゲについて行くも、その後しばらく心拍が落ち着かず徐々に上がっていくペースについて行けず脱落。

メンバーのみんなとDiscordで通話し、レース後の総括や他愛もない話を経て終了。

脚がだるい。
肋骨を四本ほどポキっと折って以降、2ヶ月以上ローラーにも乗っていなかった。3ヶ月ほど経ってやっと低強度でローラーが出来るようになったくらいだ。
久しぶりの高強度。脚の疲労感が凄まじいのは当然である。

湯船につかりたい。そしてこのだるい脚をなんとかしたい。
その一心で風呂場へ向かう。
汗でびしょ濡れになったトレ着を洗濯カゴに放り込み、湯舟へドボンと行きたいところだが、まずはシャワー。
汚いおっさんのクソ汚い汗を流す。

髪と体を綺麗に洗い身を清めて。
いざ待望の湯舟へ。

この時点で脚の疲労度は相当である。
早く湯舟へ浸かりたい。

浴槽に足を入れる。
ああ、丁度良い温度だ。

この時、両足で浴槽に突っ立っている状態である。
どれだけ早く湯舟に浸かりたかったのか、それとも脚の疲労のせいで体重を支えるのが面倒だったのか。
言うなればスクワットをするような姿勢で一気にしゃがみこんだ。

すると不思議な感覚に襲われる。
ローラートレーニングと、シャワーで血行が促進されたのであろう。
キン○マの皮が緩和状態である。
丁度先日、中央銀行がマイナス金利の解除を発表し、大規模な金融緩和策を発表したが、それとは関係はない。

そんな緩和状態、簡単に言うとキ○タマの皮がびろんびろんの状態。
そんなびろんびろん状態で勢いよくしゃがむとどうなるか。
不思議な現象が起こった。

体は下へと移動するが、びろんびろんのキンタ○の皮は一瞬だけ宙ぶらりん状態になり、空中に置いてけぼりとなる。

フワッ…

一瞬、宙に浮いたのである。○ンタマが。
刹那。しかしながら永遠とも思えるような。そんな不思議な感覚だった。

もちろん皮と私は切っても切れない関係性にあるので、その直後、下へ向かう体に引っ張られるように重力を取り戻すキンタ○。

加速していくキンタマを感じながら、先程の事象に対し、宇宙ってこんな感覚なんだろうか。
と、私は窓の外の星空に想いを馳せたのだった。

その直後。

パッチーン!!

窓の外にあるはずの星が眼前に広がる。
そして襲い来る痛み。

痛みの箇所は…キンタマの裏!?
しかし脳まで痺れるような衝撃。一体何が起こった?

考えてみよう。

僅かではあるが、体に引っ張られて時間差で落下する事になったキ○タマ袋。
それが重力と体に引っ張られて加速。

大勢の人は記憶にあると思う。
子供の頃、プールで飛び込み失敗して盛大に腹を水面で強打。
それである。
その現象がキ○タマに起こったのである。

ああキン○マ。私は君をそんな風に扱うつもりはなかったのに。
ごめん、ごめんね。

なでれど
なでれど猶わがキン○マ楽にならざり
ぢっとキ○タマを見る

情けない。
後厄も終わったような年齢のおっさんが。
ひとり浴槽でキンタ○に手を添えて悶絶しているのである。

子供の頃の私が、こんな未来を見たらどう思うだろう。
そう思うと、情けなさが加速していく。
Zwiftでは加速できなくて集団から千切れたのに。

キ○タマは千切れてなくて良かった。

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