RYUTist 乃々子さん卒業公演の配信に技術参加してきましたよ
こんにちは、Santosです。
ここしばらく大してトピックスになるような配信仕事はしていませんでした(地味なスタジオ配信仕事はもちろんしてましたが)が、先日久々にワクワクするライブ配信技術に参加してきたので、note記事としても久々に書く価値のある内容だとかなということで書き留めておきます。
RYUTistは新潟のご当地アイドルとしてその実績を積み重ね、そのメンバーの乃々子さんが12年の活動をへてご卒業ということで、新潟テルサにて4/3に、RYUTist SEASON3 LAST TOUR「会いにいきます」最終公演
として有観客とライブ配信のハイブリッドイベントとして開催されました。乃々子さん最後のステージとなり、会場には多くのお客様、ライブ配信でもかなりのご視聴をして頂きました。
今回の自分の担当は「ライブグレーディング」「Tricaster Mini」ということで、以前に技術参加した「ファルセットよ響け」の時と同じ役割。
そこにたまたまですが、本番中の舞台袖からの写真記録も。
こちらのライブ配信を仕切るのは言わずと知れた新潟の巨匠「ノブさん」です。RYUTistの映像世界にノブさんありです。
今回はスイッチャーに信号ソースとして来ているカメラが8カメ、それ以外に後編集用の置きカメラ4台、別にジンバル運用の記録班もいましててんこ盛り。各ソースはVideoHUBで集中管理。ノブさんがキレキレのスイッチングするブラマジのPGMをDavinci Resolveのultra studioに入れてLive Gradingモードでリアルタイムにカラーを作りアウトプット。Tricaster Mini やリターンモニターに送り、Tricaster Mini が配信エンコーダーおよび蓋絵管理、およびリップシンク調整として構成。
音周りはベテランPA班が本気のオペで、会場音声ラインのAUXをもらい配信に載せていました。
Live Grading を含むシステム構成の場合、Davinciでの内部処理での絵の遅延が発生するため、絵音のリップシンクが必須となります。
Tricasterのアナログ音声入力は音が痩せるため、、、デジタルでSDIエンベで取り込み、Davinciアウトの絵に対してTricaster内でディレイをかけてエンコードします。ms単位で柔軟にディレイ設定ができるためTricasterの良さが活きました。
比較的にシンプルな構成ですが、ベース側でノブさんとの2名での役割分担をするのにベストな機器構成となっており、トラブルシューティングのしやすさが構成のキモです。
技術陣は全員が Hollyland solidcom M1 のワイヤレスインカムをカスケード拡張して全員が付けれるようにして技術陣がコミニュケーションを常に取ります。
ライブ配信の仕事はアーティストの持つ熱量と世界観をいかに絵として、音として、あますことなく配信先の視聴者に届けるかが肝であり、そこには絵音の質はさることながら、いかに安定して安全に行うか、何かしらの意図せぬトラブルはつきものですので、それを仕込みやリハーサル時にいかに潰しておくか、何か起こった時にいかに素早くリカバリーするか、そのような側面も大切。
配信技術の目線からみれば「一番落ち着くのが本番中だ」というのが正解なのかもしれません。
以上、Santos技術陣がメモでした。
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