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蚕都Grants

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蚕都Grantsのメインマガジンです。 京都府北部の綾部市を中心に精神・発達障害のあるメンバーと一緒に養蚕などの文化を再考し、「マジョリティに合わせない働き方」を研究しています。
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記事一覧

Good Job!Digital Factory×EDO-1×蚕都Grants スペースを終えて

Good Job!Degital Factoryのスペースにお招きいただきました。 先日、Good Job!Degital Factory(以下GJDF)のスペースにお招きいただき、EDO-1の川谷さんとご一緒して2023年の振り返りと2024年の抱負を語らせていただきました。グッドジョブのスペースカレンダーをご覧いただいてもお分かりいただけると思いますが、とんでもない実績のある方々が名を連ねる中にうちも入っててビビりながら挑戦させていただきました。 蚕都Grants20

Fukuchiyama Magazineを読んで思うこと。

綾部市のお隣の福知山市で発刊された『Fukuchiyama Magazine Vol.2』を拝読しました。 創刊された時期も蚕都Grantsの『Picky』と同じ頃で、コンセプトも似ているところがあるので注目していました。創刊号は入手できていませんが、デザインも内容も明瞭で読みやすく素晴らしいと思いました。またメンバーや友人や家族と一緒に紹介されているお店に行ってみようと思います。 中でもプロデューサーの吉田さんの巻頭のご挨拶には共感いたしました。 「人口が減少する中、(

養蚕レポ「古民家調査」

昨日は蚕業遺産研究会の方々、京都府立丹後郷土資料館学芸員の方に、蚕都Grantsの古民家をご見学いただきました。 養蚕をやっていたことは祖父母から聞いていましたが、改めて養蚕のための機構がいくつか見当たりました。 下画像は蚕架(さんか)と呼ばれる養蚕用の棚をたてるための柱を差し込む機構が残っていました。養蚕は古くからありましたが、この柱を差し込むための部材は洋釘(明治5年以降に日本に流入。それまでは和釘が主流でした)と呼ばれる釘で打ちつけられていました。少なくとも明治5年

障害の「超社会モデル」または「脱社会モデル」?

インペアメントとディスアビリティ どちらの概念も日本では明確に別けて考えられることが少ないと思いますが、本来はインペアメント=身体的機能の特徴、ディスアビリティ=社会的環境による障壁といった意味を持っています。 自己理解や支援をする上で「個人の努力で克服するもの/社会の責務として解決すべきこと」といったように別けて考えるととても合理的で、障害者の社会生活が円滑になり自立に役立つ機能は確実にあります。 しかし、精神・発達障害においては、インペアメントとディスアビリティを別け

Decentralized Autonomous Community1

以前にも書きてきましたが、いよいよ実装に向けて動き出そうかと考えております。 すでにご存知の方も多いとは思いますが、インターネットの仕組みが以前とは大きく変わってきました。DAOの概要はNRIの解説ページのリンクを貼っておきます。活用についてはクリプトヴィレッジの山古志DAOの解説を貼っておきますのでご関心のある方はぜひご覧ください。 読む時間のない方向けに超絶単純に説明すると、 中央集権的であったインターネットの構造が、ブロックチェーンという仕組みができたことによって、

最近のSG活動について

お久しぶりです、こんにちは。 蚕都GrantsのSNSの中の人、「きの」です。”自称”マネージャーです。 SG=蚕都Grantsです!さんとぐらんつ、長いので頭文字をとってSG。 以前までは「Twitterの中の人です」と名乗っていたのが今や懐かしく感じますね。Xへと変わったTwitterは、今後どうなるのでしょうか。プロジェクトの告知など日々の投稿の場はほとんどがTwitterだったので、運用を見直さないといけません。告知などについてはLINEアカウントの活用を視野に入

精神・発達障害者の自己理解と対人的構造

代表の久馬です。 蚕都Grantsプロジェクトやクラウドファンディングにご支援ご指示ご協力いただいている皆々様、本当にありがとうございます。 必ず達成することを目指して頑張っています。 達成率50%を超えると、クラファンサイト内で広告を打つことが可能になります。全国的にご支援いただけるチャンスを逃したくないのです。 もう少しで50%です! 厚かましい限りではありますが、ご賛同いただける方がおられましたら、ご支援をどうかどうかお願いいたします。。 蚕都Grantsをはじめたキ

【養蚕レポート】2023.5【蚕都Grants】

こんにちは。蚕都GrantsのTwitter中の人こと「きの」です。 Twitterでツイートしていた養蚕家さんを訪問した際のレポートを、加筆修正を加えつつまとめてみます。 5月11日私たちがお世話になっている京都府綾部市の養蚕家さんでは、昨日、養蚕がスタートしました。 卵から孵化したばかりのかいこ「毛蚕(けご)」に初めて桑の葉を与えるのですが、 羽箒で毛蚕を桑の葉に移すのでこれを「掃き立て」と言います。写真の小さな黒く細い虫が毛蚕です。 桑の葉は、毛蚕が食べやすいよう

クラウドファンディング、スタートです!!

おはようございます!(昼) 蚕都GrantsのTwitter中の人こと「きの」です。 クラファンがスタートしてからまだ半日程度ですが、なんと既に達成率が7%です!! 最高のスタートダッシュになりました。本当にありがとうございます!! クラウドファンディングは、プロジェクトが公開されてから5日間のうちに達成率30%を超えることが成功へのカギと言われています。 まずは、今週中に達成率30%超えを目指します!! リーダーの頭の中にあったひとつのちいさな思考からはじまった蚕都G

クラファンはじまります!!

こんばんは。 蚕都GrantsのTwitterの中の人こと「きの」です。 ついに「蚕都Grants」プロジェクトのクラウドファンディングが開始されます!! 6月1日(木)0時 スタートです!! ようやく、ようやくここまで来ることができました……。 実は蚕都Grantsは昨年の夏以前から進めてきたプロジェクトです。ぼんやりとした構想自体ならば、もっと以前から。 なので、Twitterを本格的に運用し始めたのは最近ですが、アカウントの開設日は昨年秋なんですね。 社会(職場

養蚕レポ⓪

養蚕家をたずねて クラファンや年間計画の打ち合わせのため、養蚕家の方の自宅兼飼育場にお伺いいたしました。 とても協力的にご理解くださる方々で、激烈感謝しております。 どうにかプロジェクトをスタートできそうで、正直、ホッとしています。。 ご協力いただいている養蚕家の方は、保存状態の良い古民家(元かやぶき)にお住まいです。日本の木造古建築物愛好者には垂涎三尺です。その件はチラシ裏にて。 お伺いしたときは20時頃でしたが、ボール紙でつくられた「回転蔟(かいてんまぶし)」に絡み

だからなにをするのか②

前回の、だからなにをするのか①の続きです。 だからなにをするのか② 「地域の困りごとを知る」 例えば、自治体、村や町、地域に住まう方々、「だからなにをするのか①」の文脈で表せば、非障害者の「困りごと」を知って共有し、障害のある方が関われることはないかを協議する機会を設けたいと思っています。 目的のひとつは障害のある方が得意を発揮できる場を探すためです。 もうひとつは、支援や訓練の内容をより具体化していくためです。 これには、支援機関との協議が必要になります。すでに、農福連携

だからなにをするのか①

個人的には、障害のある人に、夢や希望や目標を持って生きて欲しいとか、障害のある方をみんな助けたいとか、そんなふうには考えていません。既存社会との間のバリアを経験する自分自身のバリア解消への挑戦だと言ったほうが妥当な表現だと思っています。 でももし、今の日本の社会や地域の課題の解決にあたる人材として、障害のある方々が得意を活かして「解決」に「挑戦」できる仕組みが構築できるなら、障害者だけでなく、非障害者にも良い効果が生まれると考えています。 だからなにをするのか① ダイバーシ

【クラファン】目標金額の見直しについて

こんばんは。 蚕都Grants Twitterの中の人、きのです。 先日公開した記事『私たちが「古民家」にこだわる理由』は、想定していた以上の多くの方に読んでいただけました。ありがとうございます! こちらの記事では蚕都Grantsがクラウドファンディングで挑戦する金額は「450万円」と書いたのですが、昨日行ったミーティングを踏まえた結果、目標金額を大幅に下げることに決定いたしました。(記事を公開して告知したばかりだったのにすみません……!) 理由としては、やはり金額が大