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ピンときて移住を即決。熱海で焙煎所を始めて、良かったことしかない『カモメ珈琲豆店』の開業ばなし

この「開業ばなし、聞かせてください」では、地域に根づき愛される個性豊かな街のお店の開業話を聞きながら、「どうして開業したの?」「ぶっちゃけ開業資金はいくらだった?」「これからやりたいことは?」などここでしか聞けないトークを掲載。第3回となる今回は、熱海に移住しゼロからコーヒーの焙煎所を作った『カモメ珈琲豆店』。店主の原田みちよさんと旦那さんの憲太さんにお話を伺いました。

ピンときて熱海への移住を即決!

都内からもアクセスのよい観光地として知られている静岡県熱海市。戦後は新婚旅行のメッカとして有名でしたが、現在は人気の移住先として再び注目が集まっている場所です。
そんな熱海で、2018年12月25日にコーヒー焙煎所『カモメ珈琲豆店』をオープンさせたのが、原田さんご夫婦。移住先で開業することは苦労が多いように感じますが、どのようにしてお店をオープンさせたのでしょうか? お二人に開業ばなしを伺いましょう。

海へとつながる川沿いに佇む『カモメ珈琲豆店』。さわやかな青の外観が印象的。

移住と言っても、その理由は人それぞれ。どんな理由で移住を決めたのでしょうか?

みちよさん「移住したのは、2017年4月頃。その年のお正月にたまたま熱海を訪れていて、熱海桜も咲いて、暖かくて、本当にいい気候だったんです。いつか海の見える場所で生活したかったし……ってもうピンと来ちゃって、移住を即決。私たち、車も試乗しないで買っちゃったし、欲しいものはすぐ決めちゃうんですよ」
憲太さん「当時は、都内でサラリーマンをしていました。府中に住んでいたので、熱海から新幹線通勤すると『あんまり通勤時間変わらない?』って思って(笑)。会社にも事前にふわっとしか伝えていなくて、交通費の上限っていくらだったかな? って確認するくらいしかしませんでした。それで申請したから『え〜! 熱海なの!?』って驚かれてしまって。僕らとしては、引越しするくらいの感覚だったし、定期代と家賃を考えたら、トータル費用はさほど変わらなかったんですよ」

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