見出し画像

ペットボトルキャップを集める謎の運動、もうやめませんか?

うちの息子は小学生なのですが、先日「お父さん、ペットボトルのキャップ集めているから、飲んだら僕にちょうだい」と言ってきました。

はいはい・・・あれか。あれだよな・・・。
キャップ集めてワクチン送るやつな・・・。
とうとう俺の家にもやってきたか・・・。

そう。
その名もエコキャップ運動。

私、こういう人助けとか人道支援とかに名を借りた、微妙な活動が本当に嫌いでして、以前から徹底的に批判していたのですが、ついに息子の小学校でもやりはじめたのか・・・とドンヨリした気持ちになりました。

この活動を簡単に言うと、「ペットボトルのキャップを集めるとお金になる。そのお金で途上国の子どもたちのワクチンを寄付しよう」というもので、なんかサラッと聞いたら良さそうな感じなのが本当にめんどくさいです。

こちらの活動がいかに無意味なのか、については多くの方がすでに言及をしております。
ですので「エコキャップ 無意味」などで検索すると、それがいかにくだらない活動なのかがたくさん出てきますので、是非参考にしていただきたいです。

が、ここで簡単に仕組みを説明します。

ペットボトルのキャップというのは、ゴミ袋いっぱいにキャップを集めても10円〜20円程度にしかなりません。

もう一度繰り返しますが10〜20円です。

ちなみにワクチンは1本10円〜20円くらいなので、キャップ一袋で1〜2本のワクチンになるよ!という理屈になるわけです。そしてなんと、このキャップをヤマト運輸などを使って、運営団体に郵送をするという作業と費用が発生します。その時点で何百円、下手すると1,000円くらいの郵送費がかかるわけです。


さらに、こういう活動を推進している団体とかは、ペットボトルキャップ専用のボックスなんかも販売していて、そのボックスは5,000円とかするんですよ。


念の為、もう一度言います。

ワクチンは10〜20円で、そのための郵送料が1,000円です。
その郵送費で数十本のワクチン買えるんですよ。だったらそんなめんどくさいことしないで、郵送費をそのまま寄付すればいいんじゃないかって話です。

それ、やる意味あるんですかね。
私、何をどう考えても意義が見いだせないです。

とか言うと、たまに真顔で「分別するのが悪いのか」とか言ってくる人がいたりして、これまたげんなりするんですが、だったら通常のゴミ出しで分別をすればいいだけです。各市町村でしっかり分別・リサイクルしましょう。


物流のみなさんがこんなに逼迫している時代で、こんなくだらないものを運ばせないであげてほしい・・・。


ちなみに「そもそもそのキャップって、本当にちゃんとワクチンになってるんですよね」ってところでいうと、なんと過去にこんな感じで「実は送られてませんでした」みたいなことが発生していました。


ここまでバカバカしいことやらせておいて、実はワクチンを買ってませんでしたとか、発生してたんです。それ許されるのかと。


やめよう・・・。もうやめようよ・・・・。
このわけのわからない活動・・。


ちょっとネットを探していたら、少し前の記事ですが、このようなまっとうなことを書かれている人がいてホッとしました。

この方もおっしゃっているように、問題なのはこういう最高にくだらないことを真顔で「ほらいい事してるでしょ」みたいな顔で推進している大人が本当に多いってことです。

結構な大企業でも、この運動に加担(もうね、加担って言わせてもらう)しているところがあって、みんなでキャップを集めましょう!みたいな張り紙が職場にされていたりするんですよ。(ちょいちょい見かけません?)


みなさん、もうこの活動やめましょう。
やってる人いたら、「それ意味ないよ」って教えてあげましょう。




しかしそれを息子になんて説明しようか。そんなんやらなくていいよ、では多分本人が納得しないし・・・。この内容を説明するの難しい・・。でもどこかでちゃんと説明しよう。

苦悩は続きます・・・。


続編:エコキャップ運動関連記事はこちら↓



☆Xやってます。日々ビジネスのこと、経営のことを緩めにつぶやいてるので、よかったらフォローしてください。
最近は囲碁の投稿多め。


スクリーンショット 2020-06-25 13.44.35


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?