見出し画像

初めての高校生新卒採用

今年は高卒の新卒採用に取り組んでいます。

これまで、採用に関して特に大卒とか高卒とかにこだわっていただけでもなく、なんとなく大卒なんかなぁと思っていたところに、ちょっとしたきっかけで高卒採用を行うことになりました。

目下、絶賛採用活動中なのですが、初めて取り組んだ高卒採用で知らなかったことがたくさんあり、結構勉強になったので、それらのことをちょっとまとめてみようと思います。

「これから高卒採用をしてみたい」とお考えの方に参考になればいいなと。


高卒採用の特長

「大卒新卒採用」や「中途採用」と「高卒新卒採用」は、システムが全く異なります。高卒新卒採用は、行政や経済団体・学校によって、ガチガチの協定があるのです。

以下、高卒新卒採用の主な特長を列記します。

・求人をハロワに掲載しなければならない
・高校生は直接企業に応募できない(全て高校経由)
・応募出来る時期は事前に決められている(通常は9月、今年はコロナの影響で10月)
・応募出来る会社は原則1社のみ(複数企業に応募はできない)
・夏休みの時期に職場見学がある(ただし、面接ではないため)
・高校生は、高校に来た求人の中から応募先を選ぶのが一般的
・面接は1回
・書類選考は原則なし
高校生の側からの辞退は少ない


基本的な流れと注意点

高卒向けに求人を出す場合、何はなくともハローワークに求人を掲載する必要があります。

ハローワークに求人を出すと、それらの情報を高校から閲覧できるようになります。それらを見ながら高校生から応募がきます。

まず夏休み(通常は7〜8月)に職場見学の申し出あり、1〜2時間の時間で高校生と話をします。職場見学はあくまで見学なので面接ではなく、採用に関するような質問はできません。

職場見学が終わったら、応募があります。その後は通常の採用面接と同じです。(ただし、面接は原則一回)


最大の注意点は、各活動について時期が明確に決まっているということです。10月くらいに「あ、高卒採用したい」と思っても手遅れで、基本的には最低でも6月くらいから準備をスタートしないと諸々が間に合いません。


さらに注意なのは、知名度の低い中小企業はハロワに出しただけでは応募はまず来ないということです。
高卒人材は人手不足の現状では貴重な戦力であり、求人企業のほうがはるかに多い状態が続いています。著名な企業ならともかく、大企業ならともかく、知名度が低い中小企業では、他の求人に埋もれてしまって応募がゼロということも珍しくありません。

このように、東京都内だと求人倍率が8倍などとなっており、そこらへんの会社が応募者を獲得するのは容易ではありません。

応募を獲得するためには「給料が良い」や「就業環境が良い」といった採用条件を向上させることも重要ですが、鍵となるのが高校の存在です。


高校にとっては、そもそも求人の数には困ってない上に、高校生をなんとか就職をしっかりさせたいと思っているので、これまで採用実績がある企業への応募が優先となります。

したがって「高卒を採用したい」と考えた場合は、ターゲットとなる高校へのPR活動が重要となります。実際に会社の採用担当は、高校に実際に足を運び、自社のアピールなどを行うようです。

高校とコネクションができれば、就職指導担当の先生から「この会社いいよ」などとアドバイスをしてくれたりして、応募につながるかもしれません。


一方で、高校となかなかコネクションができない場合は、高校生向け求人サイト掲載するのも一つの手段です。

弊社は「ジョブドラフトという高卒求人サイトに掲載をしています。

大卒の新卒採用で例えるならば、マイナビみたいなものでしょうか。

これまで、夏休みに何人もの高校生が職場見学に来てくれましたが、全員がこのサイトを見て興味を持ってくれました。逆に挨拶をした高校からは、1人も応募が来ず・・・。

こちらに掲載すれば、高校生に直接PRすることができ、高校生本人から「この会社に見学に行きたいです」と高校の先生に申し出てくれます。

高卒採用に取り組むときは、まずはこういったサービスに登録するのは、有効な手段かと思います。(もちろん費用はかかりますが)

あと、SNSを活用するのも有効のようです。高校生はTwitter,Instagram,TicTokなどを使っている割合が高いので、こうしたSNSを活用して自社のPRをしてみるのもいいかもしれません。(#高卒採用 などで検索すると、多くの企業アカウントが出てきます)


良き人材に巡り合うためのポイント

まだ私達も採用活動中のため、結論が出たわけではないですが、高卒採用で応募を獲得するためのポイントをまとめておきます。

・ルールとスケジュールをしっかりと理解する
・ターゲットとなる高校と良好な関係を築く
・知名度が低いうちは民間のサイトに掲載する


さて、果たして弊社は高校新卒を採用できるのだろうか・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?