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県内総生産の指標が割と使いやすい件

弊社では地方での案件もちょくちょくいただくのですが、こういったとき「市場規模って東京と比べてどのくらいなんですかね」みたいな議論がよく起こります。

たとえばあるレストランがあったとして、地方にお店を作りましょう、みたいな話をするとき、その都道府県にどのくらい需要があるんでしょうか、みたいな議論をしないといけないわけです。

そういうとき、県内総生産という指数が割と使いやすいので、私達はちょくちょく参考にします。

県内総生産とは、簡単に言えばその都道府県の経済規模がどのくらいなのか、という指数になるのですが、実数で出ているので非常にわかりやすいです。

最新のデータは内閣府が出しています。最新のデータはこちら。

これを見ると、最新のデータは平成27年度。ちょっと前のデータなのは仕方ないとして、中身を見てみると結構面白いです。

たとえば首都東京の経済総生産は102兆円強。

日本全体で530兆円だそうなので、東京だけで20%弱の比率を占めてことになります。

ちなみに首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の合計は176兆円。全体の約33%。

つまり国内における経済活動の1/3くらいは首都圏で行われていることとなります。

ある首都圏にしか展開していないレストランチェーンがあったとして、そのチェーン店が大阪への展開を検討したとしましょう。

大阪府の経済規模は38兆円となっています。先程申し上げましたとおり、首都圏の経済規模は176兆円ですので、だいたい4.6倍の差があります。

これは簡単に言えば、首都圏で100億円売り上げている会社なら、大阪に乗り出せば20億円くらいの売上を上げられる可能性があることを占めていると考えます。

もちろん商品の内容や特性にもよりますので、こんなに単純にはいきませんが、大体の概算としてはこんな感じです。

いまはレストランを例にだしましたが、地域の属性があまりないような業態(たとえば運輸や人材ビジネス、小売業など)であれば、割とこの県内総生産は使いやすく、実態に近い即した形で市場の予測をすることが出来ます。


県内総生産は、見ていくと結構面白いのでまた取り上げようと思います。


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(株)トライエッジ(http://www.triedge.co.jp)
<事業内容>
データベースマーケティング支援
・顧客データ分析
・マーケティング施策立案と実務代行

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