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生成AIとパワポで手軽にロゴマークを作ってみる

今回は地図の話ではなく、最近流行りの生成AIの力を借りてロゴマークを作ってみた過程を共有します。

作成成果

下記のロゴを作成しました。名刺とかウェブ会議背景に貼っておいて、仕事でお客さんに「子育てと仕事を両立したいので打合せの時間とかうまく調整させてください」とやんわり伝えるロゴマークです。父親の子育てについて、職場の理解は得られてもお客さんには面と向かって主張しづらい・・そんなケースを想定して作りました。

生成したロゴ

使ったもの

今回使用したのは Image Creator from Microsoft BingPowerPoint です。Image Creatorの方はアカウントを作成すれば無償で利用できるようです。PowerPointもご存知の通り、MS Officeの契約があれば利用可能です。
これらのツールに限らず、画像生成AIと簡易な画像編集ができるツールであれば何でも良いです。

作成工程

とてもシンプルです。画像生成AIに文章を入力して、良い感じの画像が出るまで何度も繰り返し、イメージに近い画像素材ができたらPowerPointで編集しましょう。

画像生成

Image Creatorはこんな画面にプロンプト(文章)を入力して”Create”ボタンを押すだけで、その文章に沿った画像を自動生成してくれます。もちろん、他の画像生成AIを使ってもOKです。

Image Creator

入力する文章について、下記に実例を示します。個人的に英語のプロンプトを好んでますが、日本語OKのツールであればそれで構いません。

  • A logo that illustrates a working man who left office early happily to see his child with fun.

ポイントは、最初の"A logo that illustrates〜"で「ロゴマークを作る」という意図を明確にすることと、登場人物像や状況をシンプルに記載しつつ「楽しく」など表現したい雰囲気を明示することです。

一発で良い感じの出力がされなければ、文章を微調整しながら何度も生成を繰り返しましょう。私の感覚だと、現状はどの生成AIもアートセンスはあまり高くありません。ただし出力速度は当然ながら人間の比ではないので、繰り返しこそ生成AI最大の強みと考えています。

「この作業だけで十分では?」と思うかもしれませんが、参考までに上記の工程で生成された画像を紹介します。

Image Creatorの出力結果


作成したロゴはこの左下の画像を採用していますが、個人的には「どれも惜しいけどあと一歩イメージに届かない」という感じでした。

画像加工

そこで、いくつかの出力結果をツギハギしたり、少し図形等で装飾したり、色味を調整したりすることで、よりイメージに近い出来映えを目指します。

今回の例では、PowerPoint上で円形文字を作成(テキストボックスを[図形の書式設定]>[文字の効果]>[変形]で円形に縁取り)し、それをAI生成画像と組み合わせています。

画像編集イメージ

ご覧いただいた通り、少し手を加えるだけでロゴのメッセージ性・デザイン性が全く変わってきます。

おまけ

せっかくなので、もう一つ別の例も載せておきます。上記と同様の工程で作成した、SNSなどで使うプロフィール画像用アイコンです。これを生成した際の入力文章は消してしまったため割愛しますが、「森の中に棲む猫の妖精」をイメージしました。

プロフィール用アイコン

これは、下図のように2つの別々の自動生成イラストを組み合わせて一つの絵に仕上げています。一番左のパーツ中央に元々別のキャラクターがいたのですが、あまり可愛くなかったので切り抜いて可愛い猫キャラクターと合成させました。

画像編集イメージ2

まとめ

以上、「画像生成AIで出力したイラストに一手間加えることで良い感じのロゴを手軽に作成できた」という話でした。とてもシンプルですが、一手間加えるといってもパワポでの編集で十分なので、参考になれば幸いです。


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