研究のきっかけ
(20200317更新)
むかし昔,学生時代にいろんな部活に所属してたのですが,絵画部に所属してたときがあります.
絵画は元々好きというか,芸術全般が大好きだったので,友人に誘われて絵画部に連れ込まれて…….
その部室に古いテーブルがあったんですが,引き出しの中にゴミとか雑誌とか入ってたのを覚えてます.
それで,テーブルの中にいわゆるBL(ボーイズラブ)と呼ばれる女性向け雑誌がありました.
わたしは,楽しもうと思ってペラペラ読んでいたのですが,美男同士がイチャイチャしてるのしかない.
ただただポカーンとしてただ見ていたのですが,脇に居た当時の彼女が“それは女のエロ本だよ“って言うんです.
一瞬,頭が真っ白になりまして,この雑誌のどこがエロいんだ?と本気で思いました.
よくよく考えてみたら,コンビニなどで男性向け成人雑誌みたいな女性向け成人雑誌がないなと気づき…….
ずっとその疑問がわたしの中に渦巻き続けていまして,後ほどにあることに気づくようになりました.
嗚呼,男性がエロいと思うのは映像性ので,女性がエロいと思うのは言語性のなのじゃないかと.
よく女性はストーリーのある話やその展開を楽しむみたいなところがありますが,それって歴史に似てるなと.
わたしは全く歴史が得意ではなく,あまり興味がなかったのですが,もしかしたら歴史好きはそういうエロさがわかるのかなと.
フロイトの心理学用語で,“エロス(Eros)”というものがありますが,あれとすこし似ている気がします.
つまりじぶんが関心が強いモノゴト,つまりじぶんにとってエロいやつは合体したい“客体”になるのでしょう.
このようなことから,男性と女性の視点の違い,あるいはその主客問題や認識について考えるようになりました.
自炊しながら寮生活をしていたとき(駅前のそば屋とかで学割定食ばかりでしたが!)次のようなことばかり考えるようになりました.
「凹と凸が合わさって〇になる.それが即ち人間だ」
そんなことに囚われるのは,まぁ単純に青年特有の性衝動によるものなんでしょうけども,わたしの場合はそれが脳内に記号で表れ…….
なぜか本来具体的なことのはずなのに,わたしの頭の中では抽象的に記号のようにしてただただ表れては消え,表れてはを繰り返しました.
もちろん,生身の女性が好きなのでしょうが,何をこじらせたか,二次元どころかまるで一次元のような記号的認識に囚われ…….
我ながら今では変わっているなとは思いますが,そこからなぜか宇宙や地球の次元にまで飛んでしまいます.
男性がエロいと思う“モノ”は,空間・映像・質(すがた)ではないか?
女性がエロいと思う“コト”は,時間・言語・形(かたち)ではないか?
そして,男性は天を座として地を客体化し,女性は地を座として天を客体化する.
したがって,すがたは地から天に向かって“消滅”してゆき,かたちは天から地に向かって“現象”してゆく.
後にこれらが“天地人(てんちじん)”思想という東洋に古くからある思想に繋がるのではないかとも気づきます.
そして,20代後半に国立国会図書館まで出向いて文献読んでいたこともあったのですが,古代中国の陰陽論に近いと判明します.
というわけで,その後このような人間学的な視点からより広大無辺の視座へと拓ける自然哲学へ移るのでした.
ですので,最初はそういう結構不純なきっかけからわたしのこの研究は始まり,もうそろそろ10数年が経過しようとしています.
こちらのマガジンではエッセイとは異なる,口語的な記述にて研究してきた内容について原稿化し,収めてゆきます.
高額な有料原稿も含めるつもりなので,本当にマニアの方だけに読んでいただけるような代物となりそうです.
※本記事の著作権は陽太に帰属します.
陽太|自然哲学とその独自の易学を専門とする在野研究者
yohta.yingyang(at)gmail.com
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