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Mellow Down Easy:小袋成彬の回

2019年のお盆に収録された回の
Mellow Down Easyで、
小袋成彬さんが出演していました。
https://www.youtube.com/watch?v=giA-gIQOnyk

こちらの動画を、公開されて直後に見て、
面白いなーと思っていましたが、
また時間をおいて、たまたまYouTubeに出てきたので、
自粛Daysの勢いに任せて、見てしまいました。
やっぱり、面白いです。

音楽の詳しいことは、僕はわからないので、
出ている3人(ハマ・オカモト、licaxxx、小袋さん)が
話している内容の、10%くらいしか、
理解できていないんだろうけど。。。
それでも、面白い、ということはわかります。
(あと、途轍もなく、かっこいいです)

その面白さってなんなんだろうって思って、
掘り下げてみたいなと。

面白さの秘訣は、
①小袋さんの話はエピソードが豊富で
そのエピソードが、
②「なるほど」で「彼だからこそ」で「旬」だから
なんだと思いました。

①エピソードが豊富
どんな話をするときも、具体的です。
「いま会いたい人」
「日本とイギリスの働き方の違い」
など、どのトピックも
"なぜそう考えるのか?"が
最近身の回りに起こったことに紐づいていて、
分かりやすいし、面白いです。

思うに、
彼の周りで面白いことがたくさん起こっているわけではなくて、
身の回りのものごとに対して、
「なぜ、それが起きているのか?」
「他にも似たようなことなかったか?」
ということを、無意識に考えているのだと思います。

②エピソードが「なるほど」「彼だからこそ」「絞られている」
これは、
「日本とイギリスの働き方の違い」の
エピソードを紹介しながら、説明します。

・「なるほど」ポイント
日本に比べて、イギリスは、
ワークとライフの区別が少ない、とおっしゃってます。

イギリス人は、
何となくやる気でないときは仕事せずに帰るし、
ビール飲みながら打ち合わせしたりも、する。
仕事はつらいものである必要はないし、
本来そうあるべきだよね、と。
毎日何時までにどこどこにいなきゃいけない、とか、
仕事っていうのは行あるべき、みたいなのに固執せずに、
一番クリエイティブであるために、
どうすればいいか?
を突き詰めるべき、というのが彼の主張でした。

みんな、なんとなく"こうだよな"って思っていることを、
言語化して、エピソードをピタッと当てはめるのが絶妙だな、
と思いました。
まさに、“なるほど"です。

・「彼だからこそ」ポイント
上のエピソードトークの続きで、
KANDYTOWNが、レコーディングに時間通りに来ない、とのこと。
でも、
それでいいよね、
時間通り来てたらラッパーじゃないよね、
ま、俺は必ず時間通りに来るから言えるんだけど。
という話でした。

色んなミュージシャンとレコーディングする経験は、
誰でもあるわけじゃないので、
まさに、彼だからこそ語れるエピソードです。

あとイギリスの音楽シーンの変遷についても、
“イギリスには、ムーブメントはあるが、トレンドはない"
という話も、秀逸でした。
まさに、小袋さんだからこそ、の示唆です。

・「絞られている」ポイント
この「絞られている」っていう表現が漠然としていて、
ホントはもっと違う言葉にしたいのですが、
ビタっとくるのがなくて困ってます。

一つ目の「なるほど」が、
他人と視点を合わせるのが上手!
そのエピソードがぴったり来てる!
っていうことだとすると、
「絞られている」っていうのは、
その視点を合わせようとしている人たちが、
同世代に絞られてる!
って感じです。

つまり、彼の言っていること、
万人ウケはしないだろうなと思ってます。
多分、20−30代くらいの人たちで、
それより上にも下にも受けないと思います。

つまり、多分意図的ではないと思うのですが、
メッセージを届ける先というか、
小袋さんのメッセージが刺さる対象が、
彼の同世代の層にピタッとはめられてるなと思うんです。

これって、別に年齢でなくてもいいと思うんですが、
特にミュージシャンとかは、
大衆みんなに聞いて欲しいんじゃなくて、
この層に、とか
この曲の良さがわかる人に、
みたいな、
“絞り込み“が利かせられているかどうかって
大事なんだろうなと思います。

島田紳助が、漫才をやっていた時に、
「俺たちのターゲットは、20−30代の独身の男性」
と言い切っていた話をいまふと思い出しました。

完全に脱線してしまうのですが、
これだけターゲットを絞り込むことで、
リアリティのあるネタ作りができたんだろうなー

閑話休題

長々書いてしまいましたが、
たまに見返すようにします。
この、同世代のかっこいい人たちの動画。

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