『ズラシ戦略』:自分にとって"働く"とは?

またすっかり前回の書評から時間が経ってしまいました。
ついつい、書評を書く前に次の本を読み始めてしまう。。
Amazonのせいですね。
読む前に、本に書いてありそうなことが、実は書いてなくて、
口直しのためにというか、当初の目的を達成するために、
また似たようなテーマの本を手に取って、、
というのを繰り返してます。

仮に思い描いていた内容と違ったとしても、
読んでみるとそれはそれで学びがあり、
とてもいいのですが、
じゃあ、学んだなりに何かアクションプランに
落とし込まないと意味がないですよね。。反省。

本書を読む前に考えていたこと
最近、転職をリアルに考え出したというか、
転職自体は元々結構考えていたけれども、
会社を変えるというより、
サラリーマンをやり続けるか・やめるならいつ辞めるか、
みたいなことをよく考えるようになりました。
きっかけは、同世代がスタートアップで活躍している姿を見たことや、
人並みに会社の上司にムカついたりするようになってきて
新たに事業を起こすって、どういうもんだろうと思って、
本書を手に取りました。
あと、信頼している方から、
本書の著者である並木さんが経営するフィールドマネジメントを
紹介され、単純にどんな会社だろうと興味を持ちました。

ズラシ戦略、という名前なので、
マーケットの本流からずらしたところで勝負せよ、
という話が、事例を元に記載されているのかなと思っていました。

心に残ったメッセージ
本書のポイントは、新規事業を仕掛けるには、
①既存の課題を、新しい解決方法で解くか
②新規の課題を、既存の解決方法で解くか
のどちらかの道を行くのが筋がいい、ということと思います。
それが事例を元に丁寧に説明されています。
(スポーツの事例が多いのが面白いです)

ただ、個人的に一番胸を打たれたのは、
"あとがき"の部分です。笑

著者の並木さんは、マッキンゼーで長年活躍され、
多くのプロジェクトを経験されてきたにもかかわらず、
「本当に感謝されている」という感覚は少なかったそうです。
課題に対して間違った答えを出していたとは思わないが、
そもそもクライアントから提示された課題がイシューだったのかを
理解できないまま答えを出していたし、
答えを出した結果が実行されるのは、
プロジェクトが完了した後、数か月後の新聞で知る、
みたいなサイクルにむなしさを感じていたそうです。

その問題意識に解を出すために、
自らコンサルティングサービスを進化させるべく、
自分で会社を立ち上げたそうです。(アツい、、エリートなのに)

ぼく自身、コンサルタントは、多くの会社に接する中で、
業界の知見・業務の知見・技術の知見などを磨き、
それを横展開することで価値を出す、というのが
一般的なイメージかな、と思っていました。

しかし、並木さんも書かれている通り、
数か月、ポンと提言だけするコンサルタントよりも、
長い間、一緒に悩みながら並走するコンサルタントの方が、
クライアントから見たら信頼できるし、
何となく、個人的には好きだな、と思いました。

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