人生初のNYC 🍁
飛行機のチケットをネットで買った時には、特別な感情を抱いたわけでもなかったのに、「NY行きの飛行機へようこそ」という機内アナウンスには心が躍った。
今年の秋休みは、9時間のバス移動でカナダのトロントに、そしてカナダから帰って2日後にNYC行きのフライトに搭乗。日本からトロント、NYCとなると時間もコストもかかるけれど、今の私の拠点はアメリカ、インディアナ州。奈良に住んでいると、少し遠くの県まで旅行しよう、って考えるように、拠点が変わるということは、ちょっと旅行しようと思える場所が変わるという至ってシンプルなことに最近気がついた。
NYの空港には、予定時刻よりも早めに着いた。Uberで友達との待ち合わせ場所まで行こうと空港の外に出たらクラクションの嵐。3分以内で「あーこういうのダメ。無理かも」と思ってしまったのは、本当の話、笑。
ようやくUberの車内に乗りこむと、陽気なインド系のおじちゃんが「NYはカオスだぜ〜」と。「そりゃ見ての通り、わかるわなぁ!」と心の中では叫んでいたけれど、実はこういうノリが、カオスな空間で落ち着きを取り戻すのに役に立つ。
3日間で8万歩強、NYCをぐるぐる歩き回った。おすすめの場所だけを見るだけなら、電車で全部回ったほうがそりゃあ効率は良いのだろうけれど、きっと私は、自分の足で歩くからこそ見える人の生活の一部とか、別にどうでもいいけれども、よくよく考えると興味深いシーンとの出会いを求めているのだと思う。
NYCに着いて次の日の朝、友達が大学の朝の授業に行くのに合わせて、私も朝7時ごろに起きて、家を出た。電車に乗って、そのまま Times Square近辺を歩き始めた。公共図書館は、観光客の方が一般利用客よりも多く、一般利用客の作業を邪魔しないように時間によって入れるエリアが決められていた。「公共図書館やのに、公共として機能しとらんやないかーい」とか思ったけど、まああんなに人来られたら、図書館で働いてる人も落ち着かへんわなとも思った。アメリカの大都会といったら、まだシカゴしか行ったことがなかったから、どうしても、シカゴとの対比みたいな見方になってしまうのだが、シカゴは薬物の匂いがする道としない道があるのに対して、Central Squareは朝からどの道歩いても、薬物の匂いが消えない。空港降りた時のクラクションの次に「あー無理」と思った瞬間だった。アメリカではよくあることだから、もう気にしなくなったものの、永遠その匂いの漂う道を歩く体勢はまだないようだ。逃げるかのように、カフェで休憩を挟んだ。カフェのトイレはもちろん暗証番号式。何か頼まな使わせてくれへん。
カフェでエネルギーチャージをして、どこの辺りを歩くかGoogle Mapを見ていると紀伊國屋を発見!地下には日本の文房具、文庫本が大量に置いてあって、空気感がまるで日本だった。文庫本$11(1647円)(10月29日21:00の為替レート)は買う気ならんけど。
高い高いビルを見上げながら歩くのも楽しかった。NYはモダンな建物と歴史的な建物をどうにかして、融合させたいのかなぁと感じた。また、普段は異なる部類に分けられる複数のものを組み合わせようとしている感じがした。歴史ありそうな建物を眺めて歩いていると、急にデカすぎる電子掲示板が出てくるとか。
めっちゃシックでオシャレなカフェで缶コーラ飲もうとしてる人がいた。スポンジケーキ、クロワッサンって来たら、お茶かコーヒーあたりやん?流石にコーラはちゃうやろー、と突っ込みたくなったが、それもその人の好みだから、口出しはできない。
シカゴとの対比に戻るが、オシャレな人が多かった。雨の日でも洒落たレインコートを着たり、ちゃんと長靴を履いたり。ヨーロッパのファッションとどんな風に違うのか気になった。
1つの場所にいろんな人が集まるのがNYCの面白いところだと思う。さっき話した、コーラの缶を洒落たカフェで飲んでいたおばさんを見た時、私の座っている隣の席では、店長らしき人がシフト表と睨めっこしながら、店員と話し込んでいた。どこの地域でもシフトいつ誰が入るか問題はあるんやなー。その隣では、違う会社OR部署であろうビジネスマン同士が、始めましてのご挨拶。NYCで働く人は、対面で会って、こうやって繋がりの輪を広げていくのかぁと感心していた。
トロントもNYCもほんの数日の滞在だったけれど、違う都市を知るって面白いなって改めて思ったし、自分のこだわりが自然に見つかる街歩きは、長期的に続けていきたいなと思った秋休みでした。
ではまた〜。
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