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日本株PF詳細&振り返り(~3/11) -SVB破綻についても-

運用状況

3月は3銘柄の新規買い。①SBG ②名古屋銀行 ③エムアップ。
それぞれ、理由を書くと、
【エムアップ】
・過去のバリュエーションから見ると現在は割安水準
・業績は悪くなく、予想ROE過去最高水準
・コロナ完全剥落によるコンサート市場拡大&オンラインチケットの普通化 ・ブロックチェーン技術とコンテンツの融合期待

【名古屋銀行】
・PBR0.26倍で下値限定的→東証のPBR戦略期待
・日銀の手札はマイナス金利是正など銀行にとってプラスの施策しかない
・トヨタ勢の安心感→後ほど詳細

【SBG売り建て】
国内外からの有利子負債が多大かつ投資先は高バリュエーションの成長企業が多いため評価益の減少が見込まれそう→後ほど詳細

PF詳細
売買動向
左上:パフォーマンス、左下:日経平均とネットの買い残高


市場見通しと重要ニュース

①日銀YCC維持
10日の日銀政策決定会合では現状維持を発表。マイナス金利などマイナス金利、10年物国債金利の誘導目標ゼロ%をいずれも維持し、10年物国債金利の変動幅もプラスマイナス0.5%で据え置き。

②FRB金融政策見通し
3月の利上げ0.25%で市場は予想以上(3月のFOMCで0.5%利上げ示唆)のタカ派発言で利上げの角度と最終着地点の上昇を市場は織り込みだした。

②SVB(シリコンバレー銀行)破綻
SVCは昨年急に預金が増えすぎてその運用先をMBSにしたけど、金利高でMBSの価格が下落&預金者であるテック企業の引き出しが加速した。さらにそれを売却した事で投資家は SVCが現金確保に焦ってると思い引き出し→増資失敗→破綻の流れかな
これは他の銀行にも影響するの?(以下、思っている事)
:影響はしないと思う。なぜなら、この銀行固有のリスクが今回の破綻をもたらしたと考えられるからだ。そのリスクとは①保有資産の債券比率の高さ②シリコンバレーのテック企業達のメインバンクであった事だ。①に関しては、債権の保有比率が57%であり、その多くがデュレーションの長い長期債であったため、資金需要が高まった際のリスクが非常に大きい運用をしていた。(ちなみに、デュレーションが長いと債券価格が金利動向に非常に左右されやすくなる)。また、特に②はかなり大きかったと思う。昨年ベンチャースタートアップ界隈の資金調達は活況で、多くの企業がVC等から資金調達をしてきた。しかし今年に入って環境が悪くなった結果、売り上げのないスタートアップの預金は減るばかりになり、SVBの預金残高が足りなくなったのだろう。
銀行や企業の破綻倒産要因は「キャッシュが足りない」ことに尽きるのだから、②がメインの要因であり、それはSVB固有の問題であるために他の銀行には適用されないというのが正しい見方だろう?

今後の運用方針

株は目先は下が、中期的には上を目指すのに変わりない。
今後株価を大きく動かす要因となるのは米国の金利であると思う。米国の金利は足元SVB破綻の影響でボラティリティが激しいが、SVBの2の舞になる銀行を作らないように、金利のこれ以上のサプライズ上昇はないと予想。インフレは落ち着いてきたし、上げるリスクより上げないリスクの方が小さい気がするからだ。

SBGについて:多くのベンチャー、スタートアップに投資をしているため、今回のSVBの破綻の影響は免れないだろう。どこまでかは不明だが、下がるには変わりないと思う。また、米国に連れ安して日経が下がる時に、寄与度の高いSBGの売り圧力は高くなるのではないかと予想。引き続き、米国が落ち着くまでは売り建て継続

名古屋銀行について:PBRは依然0.3倍以下であり超割安。下値は限定的だと思う。ただ、SVBにつられて銀行株自体が売られればその影響は免れないだろう。しかし名古屋銀行はトヨタ系列の預金者が多く、安定的であるために今後もそれなりに銀行機能としては続くのかなーとか楽観的な事は思っている。そして東証のPBR改善の影響がここにも降りかかれば御の字。保有は継続で安くなれば買い増し強気目線。

米国10年債利回り


米国2年債利回り

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