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【経理の挑戦】業務効率化、そしてパーパスの実現。組織に貢献する経理マネジャーとは

Sansanでは、経理として働く人を応援するプロジェクト「経理にエールを」を推進しています。
全社を支える経理の頑張りや貢献を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
経理がこれまで以上にやりがいを持って、いきいきと働ける世界をつくりたい。
「経理にエールを」はそんな思いで始まった、経理として働く皆さんを応援するプロジェクトです。

今回の記事では、「経理にエールを」内の企画の一つである、企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」をお届けします。第5弾である今回の記事では、株式会社iCAREの財務経理グループ加藤敬子さんに話を聞きました。

加藤敬子 
株式会社iCARE 経営企画部 財務経理グループマネジャー

法人営業としてキャリアをスタートし、債権回収を経て経理に。家族の仕事の関係で中東、隠岐諸島に居住後、2020年に、法人向けに健康管理システムCarelyを提供するiCAREに入社。同社の一人目の経理として参画し、自ら採用活動を行いながら現在は3名のメンバーのマネジャーに。中東で日本のパンを食べたのをきっかけにパン屋巡りが趣味。


自身を伸ばすために選んだ急成長企業

ー経理の仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。
初めて経理や会計について学んだのは大学生の時です。しかし、当時はそれが仕事につながるとは思っておらず、法人営業としてキャリアをスタートしました。その後、転職をしながら自らのキャリアを整理し、改めて経理を仕事にしようと思いました。

ー経理担当としてのこれまでの経歴を教えてください。
不動産会社で経理として3年ほど働きました。基礎的な知識やスキルを身に着けたものの、老舗の会社だったこともあり、仕事に大きな変化がありませんでした。自分自身のスキルをもっと伸ばしたくて、当時急成長していたソーシャルゲームの会社に転職しました。

ソーシャルゲームの会社では、上場準備や海外の子会社との連結決算等やりがいをもって働いていたのですが、家族の都合で中東に引っ越すことになります。家族についていくことを決めた私は、フリーランスとしてシンガポール法人の経理をリモートで行うことになりました。リモートのため当時急速に拡大していたクラウド会計サービスにもその当時から触れる機会がありました。

その後、再び家族の都合で島根県隠岐諸島に移り、2020年に東京に戻ってきました。それまで長らくフリーランスで、ずっとリモートで働いてきたものの、不安定なコロナ禍で少しでも安心して子育てがしたいと思い、今のiCAREに就職しました。

一人目の経理として入社し、自らチームを作ってきた3年間

ー入社してからこれまでの業務内容について聞かせてください。
一人目の経理専任担当として入社し、それから約3年にわたって財務経理グループ経理チームのマネジャーをしています。
入社当初は税理士事務所へ外注していた経理業務を内製化し、経理に関わる業務のほとんどを担当していました。入社して2年目の時、それまで経理の仕事ではなかったお客様への請求関連の業務の追加やメンバーの退職など業務量が一気に増えました。

さすがに一人で回る業務量ではなかったので採用を強化し、今は3名のチームを持ちながら、育成にも力を入れています。

ー通常の業務に加えて採用も担当するとなると、とても大変だったのではないでしょうか?
そうですね。1時間の打ち合わせをしているうちに、Slack(社内コミュニケーションツール)の通知が10件近くたまるのも日常茶飯事で、とにかく手が回りません。人材を補充しようにもすぐに採用できるわけではないので、Slackの活用方法の見直しや定形業務をオンラインアシスタントへ一時的に外注するなど、できるだけ業務を仕組み化しながら対応していました。

ちなみに、そんな大変な時期の心の支えになったのは、アンミカさんの「ポジティブ日めくりカレンダー」でした。他のメンバーが何人かデスクに置いているのを見て、自分でも買って置いてみたんです。アンミカさんの言葉に勇気と元気をもらいながら、無事メンバーも採用できて乗り越えられました。

お気に入りの言葉のひとつは「自分の機嫌は自分でとる」

ー採用活動のためにどんなことをしていたのか教えてください。
上司に勧められてTwitternoteを始めました。経理の仕事は機密事項が多いので、間違えて発信してしまうのが怖くて最初は抵抗があったのですが、上司の説得もあって恐る恐る始めました。
最初は乗り気ではなかったものの、発信を継続していくうちに面接で「note読みました」と言われることが増えてきました。SNSをきっかけに私たちの存在を知ってくださり、会社の良さを感じてくれる方もいるので、今ではチャレンジしてよかったと思います。

ーチームを運営する上で、意識していることはありますか?
働きやすい環境作りを意識しています。弊社では健康増進のために、週に2時間まで各チームで自由に使っていいFRC(ファイブリングス・チャレンジ)という施策をしています。その時間を使ってさまざまな取り組みをしてきました。

特に私の所属する経営企画部では、新しく入社したメンバーが多いのに加え、コロナ禍のリモートワーク期間が長かったため、チームビルディングができていませんでした。そのため、メンバーの強み弱み、バックグラウンドなどを理解できるような取り組みを重ねてきました。

ー取り組みの効果があれば教えてください。
チームの関係性が向上したのに加えて、各メンバーの自己肯定感も上がってきたと思います。経理の仕事って、日々同じ業務の繰り返しなので、あまりやりがいを感じる瞬間がないんです。

それでも、経理チームでは定期的にWin(頑張ったことややり遂げたこと)を発表してもらうことで、それが自信につながっているようです。これまで当たり前にやってきた仕事も「今日は〇〇がうまくできた」と発表し合うことで、自分の仕事にやりがいを感じてもらえるようになりました。

社内外とのコミュニケーションを大切にし、常に自身を磨き続ける

ー今の会社ならではの仕事の特徴はありますか。
新たな業務フローをつくる頻度が高い点です。スタートアップなので戦略の変更が速いだけでなく、メンバーでも新たな商品を提案できる仕組みであることも理由の一つです。細かいものも含めると月に一度は新たな商品が生まれたり、マーケティング戦略を見直したりしているので、その都度経理のフローも検討しなければなりません。

従来のフローを踏襲できることもあるので、毎回作り変える必要はありませんが、収益認識が変わったり、状況に応じてフローを作り変えなければいけません。

また、私たちの事業は、企業だけでなく、産業医・保健師などの専門家、専門メディアなど、様々なプレイヤーとのお付き合いがあります。それぞれニーズが異なりますが、パートナーごとに個別に対応していては手が回らないので、相手を尊重しつつもできる限り仕組み化しないといけないのは今の会社ならではです。

ーどのように経理フローを作り替えているのか教えてください。
たとえば各事業ではSFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)など、さまざまなシステムを活用していますが、その稟議や押印などの仕組みを作らなければなりませんし、場合によっては効率化しなければなりません。また、上場の準備も進めているため、現場の要望が上場基準にそぐわない場合は、上場基準に沿いながら現場のニーズに応える必要もあります。

そのため、経理の知識だけでなく、営業チームや開発チームが現場でどのような業務をしているのか理解しなければいけません。

ーどのようにして他部署の業務を把握しているのでしょうか。
積極的に他部署の人と話すようにしています。フリースペースで仕事をしている人を見かけたら、話したことのない人でも話しかけるようにしています。

そうしているのは、他部署との関係性を構築するのも狙いです。今はまだ他部署との関係性が弱いため、問題が発生したあとに相談されることが多いです。事後報告だと事実確認なども徹底しなければならず、手間も多くなります。

そのため問題が起きる前に相談してもらえるよう、関係性構築に力を入れています。

ー仕事のモチベーションを教えて下さい。
会社のパーパスである「働くひとの健康を世界中に創る」の実現です。子どもが大きくなって社会で働くようになった時に、少しでもそんな社会になっているよう貢献したいと思っています。経理という仕事柄、会社の業績を一番見ているので、会社の成長がパーパスの実現につながっていると感じています。

ー最後に今後の目標を聞かせてください。
事業の成長に貢献したいです。特に今は販売プロセスの業務フローが複雑なままなので、簡略化して生産性を上げるなど、やれることはたくさん残っています。会社が成長していくに連れ、内部監査や上場準備など必要なスキルも増えていくので、自分も成長させていきたいと思います。

また、自分のスキルを磨くだけでなく、今後は責任者となれるようマネジャーとしても成長していきたいですね。将来的には、ビジネス英語もマスターしグローバルな仕事に携わりたいと思っています。

ーー本日はありがとうございました。

【経理にエールを】

企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」

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