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【経理の挑戦】AIやアウトソーシングではできない、社内の経理担当だからできること

Sansanでは、経理として働く人を応援するプロジェクト「経理にエールを」を推進しています。
全社を支える経理の頑張りや貢献を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
経理がこれまで以上にやりがいを持って、いきいきと働ける世界をつくりたい。
「経理にエールを」はそんな想いで始まった、経理として働く人を応援するプロジェクトです。

今回の記事では、「経理にエールを」内の企画の一つ
企業で活躍する経理へのインタビュー「経理の挑戦」をお届けします。

第3弾である今回は、株式会社プラスアルファ 管理本部 経理チームの神田尚子さんに話を聞きました。

神田尚子 
株式会社プラスアルファ 管理本部 経理グループ
株式会社プラスアルファに新卒入社、人材派遣のコーディネーターとして、派遣社員との面談やマッチング業務に従事。その後、管理本部経理チームに異動となり、関連会社を含めた経理業務と社内の業務改善を担当。趣味は美術館巡りで、最近行った美術展は東京都美術館の「マティス展」。


営業部から経理担当へ

ーー担当している業務内容を教えてください。
株式会社プラスアルファ 管理本部 経理チームの神田です。現在担当している業務は、支払い処理や決算締めなどの経理業務、関連会社の経理業務に加えて、社内のワークフローの見直しなどの業務改善を行っています。 特にワークフローの見直しには力を入れていて、毎月必ず何らかの見直しを行っています。経理部門だけではなく、その先の全社的な業務の効率化や売上向上のために、経営陣と一緒に改善案を考えています。

ーーこれまでの経歴を教えてください。
株式会社プラスアルファに入社して今年で19年になります。
弊社は、派遣に特化した総合人材アウトソーシング企業なのですが、大学時代に派遣の仕事をするために登録したのが入社のきっかけです。
派遣社員としてティッシュ配りや、イベントの受付など、さまざまな仕事を行っていました。業務を通じてプラスアルファの社員とも仲良くなり、温かい雰囲気に惹かれて入社を決めました。

入社後は営業部門に配属となり、登録受付や面談、仕事の案内、マッチング業務、営業日報の作成など現在の経理とは全く違う仕事を8年ほど行っていました。

入社8年目のタイミングで今後のキャリアを上司に相談し、経理チームに異動となりました。その後、10年ほど経理担当として業務を行っています。現在経理チームは私含めて3人体制なのですが、チームのリーダーも務めています。

ーー未経験から経理部門へ異動したのですね。苦労したことがあれば教えてください。
右も左もわからない状態で経理担当としてスタートして、当時は経理業務のマニュアルもありませんでした。先輩社員も自分の担当で手一杯だったので教えてもらう時間を確保するのも大変で、Googleで検索しながら業務を進めていました。
私自身、大学は文学部でしたし、小学校時代は算数も苦手だったのでよくできたなと思います。

特に初年度は覚えることも多く苦労しましたが、最初の決算のタイミングでしっかりと形にできた時は嬉しかったです。元々経理を志望していたわけではなかったのですが、今ではこの仕事にのめり込んでいます。

ーー愛着のある勘定科目があれば教えてください。
売掛金が一番好きですね。お金が増えることが嬉しいというよりは、売掛金を見ていると新規の顧客開拓など営業の頑張りがわかります。誰が担当したかもわかるので、担当社員が頑張って努力して、取引が増えたのだと考えると嬉しくなります。
普段の業務のなかで営業日報に目を通すことは少ないので、みんなの頑張りが見える売掛金には愛着があります。

経理に異動して2年目に上司からプレゼントでもらった電卓。10年ほど愛用している。

経理でも売上に貢献できる

ーー経理業務を通じてやりがいを感じたことがあれば教えてください。
弊社には複数の関連会社があり、経理担当として複数社の経営状況を見ています。多くの会社の経営状況を見ることでそれぞれの会社の強みや改善点が見えてくるようになりました。上手くいっている会社のやり方を他の会社に転用したり、この部門ではこのやり方がいいかもしれないと経営陣にアイディアを出し、一緒に考えることができることにやりがいを感じます。

営業部門から経理担当になった異動当初は、みんなが稼いでくれているお金で給料をいただいているという感覚がありました。
しかし今では経理担当でも仕事のやり方次第で、売上に貢献できると思っています。
業務を通して、売上を作っているという感覚を味わえることは嬉しいですね。

ーーどのように業務改善に取り組んでいるのでしょうか。
Bill OneなどのDXツールの導入や会社ごとの特性に合わせたワークフローの改善を行っています。

数値を観測し、細かく調査していくと本来のワークフローが回っていないことで問題が発生しているケースが多いです。「この箇所が抜けているから後で修正が入る流れになっている」みたいな単純なものもあります。

現場側で作成している集計表や日報を見させてもらって「見る側はここが見たいはずだから、ここが漏れないように工夫した方がいいよね」とアドバイスを送ったり、ワークフローの組み立てを一緒に考えています。私自身が現場で働いていた経験があるので、現場側と管理側のどちらの目線にも立って最適な方法を考えるように意識しています。

ーー経理業務を行う上で意識していることを教えてください。
普段からコミュニケーションを取ることを意識しています。
担当になる前は、経理って黙々と伝票を作っているイメージを持っていました。しかし業務を行っていくなかで、経理こそコミュニケーションが取れていないと欲しい情報が入ってこないことに気づきました。

イレギュラーが発生した時に危険に気づけるかどうかは、普段のコミュニケーションが大事だと思っています。一緒に働くメンバーや研修生にも、簿記などの基礎知識はもちろんのこと、交渉力、折衝力を高めていこうと呼びかけています。やはり、受け身だと何も入ってこないので、 自ら動くことが自然だと思えるようなチームの空気づくりを大切にしています。

また、どうしても指摘することが多い部門になるので、ありがとうと伝える機会を多くするように心がけています。「あなたが先に情報をくれているから、私たちは今動けています」というようなメッセージを送ったりしています。

ーー今後の展望を教えてください。
ただ作業するだけの経理は、今後なくなっていくと思っています。伝票を起こすといった単純作業は、SaaSやAIに変わったり、会社によってはアウトソーシングしたほうが良いという判断も出てくると感じています。

今後の経理担当は、アウトソーシングやAIでは対応できない、社内の人間だからこそできる業務を身に着ける必要があると思っています。
それは、業務フローの改善や売上に貢献できる仕組み作りだったり、数値を読み取り経営判断につながる発言ができる能力だったりだと思います。

私自身だけでなく、チームメンバーにも今後の時代に生き残る能力が身につくように一緒に学んで行きたい思っています。

ーー本日はありがとうございました。

【経理にエールを】

企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」

【インボイス管理サービス「Bill One」】

【株式会社プラスアルファ】


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