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「全文書き起こしだから事実がそのまま伝わる」ノンフィルターメディア ログミー代表が語る今後の展望

働き方を変えるDXサービスを提供するSansan株式会社のnote編集部です。今回のテーマは、Sansanのグループ会社であるログミーです。

ログミー株式会社
https://logmi.co.jp/
サービス
ログミーBiz - 変化を求めるビジネスパーソンの「知りたい」に応えるメディア
ログミーfinance - 投資家と企業をつなぐIRメディア
ログミーTech -知的好奇心の高いエンジニアに役立つ技術情報を届けるメディア

ログミーは、イベントでのスピーチや対談、インタビューなど、さまざまな“場”での発信を全文書き起こしというかたちで記録しすべての人に伝える(ログする)プロダクトです。2020年からSansanのグループ会社として、相互にサービス価値をより向上させるべく、連携しています。

2022年の5月にログミー代表取締役に就任した石本卓也さんに、ご自身の経歴や今後の事業展開、将来の展望について質問しました。

プロフィール
1999年より世界最大級の展示会主催会社の日本法人にて、年間60本以上の展示会をプロデューサーとして指揮。2010年に同社常務取締役に就任。2019年にSansan株式会社に入社。Eight事業部にて「Climbers」「DX CAMP」をはじめBtoBイベントの主催事業を管掌。2022年5月よりログミー代表取締役社長を兼任。

ーはじめに、Sansanに入社した経緯を教えてください。

大学を卒業した後、東京ビッグサイトや幕張メッセなどで開催される大型の展示会をプロデュースする仕事を20年間行っていました。入社当時は小さな会社でしたので、自分でゼロから企画し、出展者さんも来場者さんも自分の手で集めたりと、展示会に関わるすべての業務を行っていましたね。
この仕事のなにがおもしろかったかって、人と人、企業と企業が出会う場所をプロデュースできたことです。今の仕事に通じていますが、数多くの出会いやビジネスのチャンスを提供してきました。

その後、Sansanに転職しました。前職の仕事内容にもおもしろみと大きな可能性を感じていたのですが、他方で、展示会産業にはデジタル化できていない部分が数多くあり、このままではアナログのまま時代に取り残されてしまうのではないかとの危機感もありました。アナログのイベント産業をデジタル化して、もっと効率的に出会いの後押しをしたい、今以上に素晴らしい出会いを数多く提供したい。そんな思いが強くなり転職を決意しました。自分の思いを実現させるためには、思い切ってITの世界に飛び込まないといけないと感じ、「IT業界で出会いに価値を感じている企業」ということでSansanへの入社を決めました。

ーログミーとはどのようなかたちで関わることになったのですか?

ログミーがSansanのグループにジョインしたのは約2年前です。Sansanは紙の名刺(アナログ)をデジタルに変換することで、世の中に今までにない「つながりを可視化する」という価値を届けてきましたが、ログミーもイベントを書き起こし、デジタルコンテンツに変えた。つまり「アナログをデジタル化する」という根っこの部分に共感があったんですね。
私はイベント産業に長らく携わっていたので、ログミーの成長の助けになれればということで社内取締役として入り、その後2022年の5月に代表取締役社長に就任することになりました。

ー石本さんが思うログミーの魅力を教えてください。

講師の方々の素晴らしいスピーチを、正しいかたちで多くの方々に届けることができることだと思っています。
私自身、ずっと展示会やイベントの業界にいました。素晴らしいセミナーやスピーチを何百本も目にしましたが、イベントに参加した人だけしか内容を聞くことができないところに歯がゆさを感じていました。
講師の方は、準備に何十時間も時間をかけて、魂を込めてステージに立っています。話を聞いた方々は、そのスピーチを受けて人生を変えるような気づきやビジネスが成長するようなきっかけを得ることができるかもしれません。これを当日の場だけで終わらせるのはもったいないと思っていました。

ログミーなら当日のスピーチを全文書き起こして、デジタルメディアに載せることができます。イベントに行けなかった人もスピーチ内容を知ることができますし、参加した方もイベントを振り返ることができます。価値あるスピーチを多くの人に届けて、ご自身の成長のきっかけやビジネスのきっかけにしてもらうことがログミーの基盤となることだと思っています。
ログミーとしてこだわっているのは、全文書き起こしというところです。一部書き起こしではなくて、全文書き起こしです。

今の時代、SNSなどでは一部の切り取りやフェイクニュースが多く見られ、またメディアにおいても編集バイアスがかかって「どこに真実があるのか」を私たち消費者は見つけにくくなっており、むしろ翻弄されることのほうが多いかもしれません。しかしログミーの場合は全文書き起こしですので、事実しか書けません。
またログミーでは、会場の熱量も書き起こしています。どういうことかというと、会場で笑いが起きた時は(笑)と表現したり、講師が悩んでるときは…と表現したりしています。事実のみの全文書き起こしと、実際にその場にいるかのような熱量も一緒に届けることが、ファンの方に評価をいただいてる点だと思っていますね。

最近すごく追い風が吹いているなと思うのは、動画コンテンツが飽和状態にあるというところです。動画が増えすぎると長時間拘束されるので、皆さんどうやってタイムパフォーマンスを良くしようかと考えます。文章で情報をキャッチするほうが時間を短縮できるので、動画から文字に原点回帰する流れも、ログミーを後押ししてくれています。

ー今後のログミーの事業展開を教えてください。

まず、メディアとしてただ大きくなりたいということが目的ではなく、常に正しくありたいと思っています。
ありのままを伝えるというメディアが世の中に必要とされている気がしますし、あらゆる人に公平に届けることが大事だと思っています。ログミーが読者の知識と教養を高めることに貢献し、その人の新たな可能性を引き出すことによって世界をより良いものに変えていきたい。それが私たちの願いであり、ミッション「世界をログする。世界を変える。」に込められた想いです。事業展開としては、大きく3つの軸を飛躍させていきたいと考えています。

1つ目は、ログミーのメディアのひとつである「ログミーファイナンス」に力を入れていきます。上場企業が行う決算説明会を全文書き起こすというユニークなサービスなのですが、私たちはこの“決算ログ”を日本中の個人投資家に正しく素早くお届けするということを目的としています。証券やIRの専門知識を持つ新しい人材も次々とジョインしてくれており、「IRの民主化を実現し、日本の時価総額を底上げする」という夢に向かってまい進していきます。

2つ目は、海外イベントのログ化です。テックやビジネスの有益な情報は、国内のみならず海外にもあり、グローバルトップカンパニーが講演する有力な海外イベントの書き起こしができないかと模索しているところです。海外の情報を全文書き起こし、それも英語じゃなく日本語で見ることができるメディア。これって奥底で求められているニーズかなと思っており、すごく価値の高いメディアになると考えています。

3つ目は、ログミー主催のイベント開催です。これまでは他の主催者が開くイベントを題材に記事化をしてきましたが、社内には良い講演や良いイベントテーマに目利きのある編集者がたくさんいますので、社員の視座・目線で自らイベントを企画していけないかと考えています。きっとワクワクするようなイベントがたくさん生まれると思っています。

たとえば、ログミーTechは、現役で活躍している多くのエンジニアにご覧いただいていますが、ログミーTechが大切にする世界観をテーマに据えたイベントをログミーが主催し、多くのファン(エンジニアの方々)にお越しいただける価値ある講演を開催する。この有益な講演を全文書き起こしし、当日来場できなかった方々にはメディア上で見ていただく。他にもさまざまな新しいイベントを企画してログミー事業の柱に成長させていきたいと考えています。

ーログミーの将来の展望について聞かせてください。

今の時代、すべての企業がオンラインイベントをやっているんじゃないかと思うぐらい、ものすごい数のイベントが行われています。
しかし、講師の方々が本当に寝ずに準備したり熱を込めて作ったりしたものが、イベントが終了するとあっという間に風化してしまっているなと感じています。一瞬の打ち上げ花火というか線香花火のような感じですかね。それをそのまま放っておいても、線香花火のように落ちてしまって、記憶からも記録からもなくなってしまうなと思っています。

ログミーは今は手動で書き起こしています。ただ、書き起こしツールもどんどん成長しています。技術検証を進める中で、AIによる書き起こしが人間の手を完全に上回るのはまだ先のことになりそうではありますが、私たちはこの技術進化を危機としては見ておらず、むしろAIの手を借りて大量に書き起こせる時代をログミーが率先して実現していきたいと思っています。

今は一部のイベントのみを書き起こししていますが、今後これらの技術が発展すれば、動画やイベントをその場で書き起こし、それが自動的にプラットフォーム上に保管されていくような仕組みができると考えています。その仕組みが実現できれば、すべての人が記憶に残したい価値あるスピーチを自分のために文字で保存できる。そしてそこに話し手が魂を込めたスピーチをきっちりと埋め込んだ記事が、ログミーを通してさらに多くの読者に届けられる。そんな世界が作れると思っています。

これまでは、線香花火のようにあっという間に風化していったスピーチを書き起こして、ログミーというプラットフォーム上にいつまでも残し続けることで、国会図書館のような役割を持たせたいですね。スピーチ(知恵と示唆)を資産として次の時代に残すことができれば、社会貢献にもつながると思っています。まだまだ夢物語のレベルですが、そんな世界を作りたいですね。

編集後記
ここまで読んでいただきありがとうございました。
フェイクニュースや編集者バイアスがかかったニュースがあふれる今の時代。ノンフィルターで事実のみを伝えるログミーは、きっとこれからさらに注目されていくと思います。ご興味を持たれた方は、下記のリンクからご覧になってみてください。当社は引き続きログミーと連携していきます。

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