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電話対応惚れてまうやろ

最近やっと、「お忙しい中ありがとうございました」を言えるようになりました。

最近やっと、「お世話になっております。」をゆっくり言えるようになりました。

最近になっても、一言一句内容をメモしてからじゃないとまともに電話ができません。
別にメモしたからと言ってまともに伝えられるわけではありません。

周りの先輩に聞かれていると思うとものすごく緊張します。 

理由は全部、私じゃない私でいなきゃいけないからだと思います。

普段の私はというと、失礼と面倒でできてるようなものなのです。

友達と話す時
初対面の人と話す時
仕事で接客してた時
お客さんとして店員さんと話す時

至る所で絶妙なバランスで失礼をぶち込み、常に笑顔と明るさを武器に、人とコミュニケーションをとってきました。とってきましたというか、このやり方しか私にはできません。
これこそ私なりの親しみを込めた礼儀であります。

そんな私にとって丁寧かつ簡潔に伝えるのが鉄則の電話対応なんてものは一番の苦手分野でしかないのです。

もう、なんかしらのギャグです。
笑ってもらっていいですか?

さて、そんな苦手な電話をかけられる人のことを考えるともっと大変です。
心を込めて時間に追われながら仕事をしている中、電話がかかってきたかと思うと妙な早口のしどろもどろな私からたどたどしい対応をされるのです。

ぶっきらぼうに対応されることはすくなくありません。

もっと頑張らないとなぁといけないところであります。

でもたまに、すごくたまに、

私の話を最後まで聞いてくれて、最初から最後まで変わらず明るく対応してくれる人がいます。

電話が終わった後もジーンっとなって心が震えています。こんな対応をしてくれる人がいるのか!と心が躍ります。在宅の時は実際小躍りしてます。脳内でLove So Sweetのイントロが流れて、Wエンジンのチャンカワイが「惚れてまうやろー」って叫びます。

声のトーンひとつ
頷きひとつ
話す速度ひとつ
言葉選びひとつ

これがチョロいのか素直なのかはわかりませんが、たったこれだけのことで私はこんなに気持ちが弾んでしまうのです。ちょっと嫌だけど頑張って電話してみようという気になるのです。

さあ今日も、内なるチャンカワイの発声練習は済んでいます。
電話口のその向こうにいるはずのえとう窓口にうっかり惚れてまわないように、気をつけなはれや!!!!












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