見出し画像

うつ病は『死にたい』という思い込みが現実になるこわーい病気である

このタイトルでは語弊があるかもしれない。うつ病の人は死にたいとよく言う。これは本心だろう。しかし、この死にたいという言葉を省略せずに言うと以下のような文面になる。

  • ツラすぎて死にたい

  • 大変すぎて死にたい

  • もうどうにもならないから死にたい

  • 自分なんて生きている価値がないから死にたい

  • 生きていてもツラいだけなら死にたい

  • この先明るい未来が想像できないから死にたい

  • 何もかも上手くいかないから死にたい

このように死にたいという言葉の前には省力されている言葉が隠れている。うつ病の深刻な状態になると、具体的な死にたい理由は置いておいて頭の中で『しにたい』『しにたい』『しにたい』という言葉が繰り返し浮かんでくる。

すると自分が本当に死にたいかのように錯覚して自分を殺してしまうのである。うつ病は自分で自分を死にたいと思い込ませて死なせる厄介な病気である。

死にたいのならとっくの昔に死んでいるのである。しかし、死にたくないから脳内でああでもないこうでもないと色んなことを思考しているのである。この原理に気付く必要がある。

人間は一人残らず生きるために生まれてきたのであり最初から死にたいと思う人間はいないのである。何か理由があるから死にたくなっただけで本当は生きたくて死にたいとは思っていないのである。

メンタルが安定していて全く人生に後悔がない人生満足だという人を除いて、死にたいと本当に思っている人は思い込みが入っている。

基本的にはメンタルが安定して自分を客観視できるようにならないと、それが本当の気持ちなのかに気付くことすら厳しい。思い込みを解消するには、全てを俯瞰できるくらいにメンタルが安定しなくてはならない。

ここから本題に入っていく。


死にたい人間など一人もいないという理由

人間のあらゆる機能は生きるために備わっています。

心臓は無意識に拍動を続けています。生き残るために食べて寝て生殖する。その欲求は生き残るために備わっています。

他にも生き残るための機能はあります。
以下に3つ紹介します。⇩

  • 痛みはなぜ生きるために必要なのか?

  • 感情はなぜ生きるために必要なのか?

  • 思考はなぜ生きるために必要なのか?


痛みはなぜ生きるために必要なのか?

痛みはなぜ感じるのでしょうか?病気や怪我をしたら痛みを感じます。痛みは苦痛です。ホントは体感したくありません。でも痛みを感じなくなったらどうでしょう?体が損傷しているのに無理に体を動かせば傷口が広がります。病気があるのに何も痛みがなかったら知らない間に病魔が進行して早死にするでしょう。痛みも生存のための戦略なのです。

感情はなぜ生きるために必要なのか?

他にも感情はなぜ存在しているのでしょうか?楽しい嬉しい快い感情は自分にとって良いものを引き寄せる効果があります。逆に不安怖い驚いたなどは自分にとって危ないものを退けるような効果があります。仮に外に自分が敵わないような猛獣がいて、何の恐怖も驚きも無かったら、無茶して立ち向かって殺されるかもしれません。感情は適切に働くことによって人が生きやすくしてくれるのです。

思考はなぜ生きるために必要なのか?

それでは思考はどうでしょうか?なんであなたは考えるのですか?頭に勝手に言葉が思い浮かぶのはどうしてですか?

思考を通じて何か困難に立ち向かったり、脳が無意識にどうやって生き残るかを考えてくれているのです。

頭に無意識に浮かぶ思考は今の自分にとって必要な物です。人間は防衛本能が強くネガティブに考えやすい傾向があります。そのため、自分に危害を与える物に対してどうやったら対処できるかを考えるように出来ています。

では死にたいという思考はどうして無意識に働くのでしょうか?

単刀直入にいうと

死にたいほどツラいから何とかしろ!
死にたいくらい大変だから対処しろ!
死にたいくらいなら休め。

と脳が生き残るためのメッセージを送っているのです。

しかし、多くの人がこの脳からの危機的なメッセージをただ死にたいツライという風にしか捉えず問題を放置してうつ病などに繋がるわけです。

これがもし痛みの場合だったら対処しますよね。酷い痛みに関しては、これはまずいと思って対処します。痛みも体から発せられる危機的なメッセージなのです。

他にも強く不快な感情があったら避けたくなりますよね。この不快な感情もあなたを守るために脳が発してくれる危機的なメッセージなわけです。

脳の無意識の危機的なメッセージをあなたは真剣に受け取ったでしょうか?

あなたは誤解してしまったのです。

本当は脳が生き残るために、このツラい状況を何とかしろ!というメッセージをただツライ死にたいと安易に受け取ってしまいました。

人とのコミュニケーションは、事細かに分かりやすく伝えないと勘違いすることがあります。この問題は無意識の自分とのコミュニケーションが上手くいかずに発生することです。

だから死にたい人など一人もいないのです。

もしそれでも死にたいと思う人がいるなら、すでに思い込みの中にいるかもしれません。思い込んだ人はそれが真実だと思っているので、いくら説得しても理解することはできません。

繰り返しになりますが
メンタルが安定していて全く人生に後悔がない人生満足だという人を除いて、死にたいと本当に思っている人は思い込みが入っています。

死にたい人など一人もいません。

もし死にたくなる理由に
気付けたならその後にすべきことは?

死にたいと思った人は、自分がほんとうに死にたい訳ではなく、死にたいほど大変でツラい状況なんだと脳がメッセージを送ってくれていると理解してほしいのです。

そして出来る事なら速やかに対処して生き残ってください。

記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?