【オンライン英会話】久しぶりに”生徒”になって、良い先生について考えてみた

英語を使いたくて、DMM.comがやっているオンライン英会話を、毎日25分受講する生活が1ヶ月続いた。(もちろん、ダメな週はダメなので、はっと気づくと三日ぐらい連続サボってる日もあることも白状します。)

大学生ぶりに「生徒」をやっていく中で、苦手なことを教わるときの「良い先生」ポイントがあるなって思い始める。
自分も人に何かを教えたり伝える仕事をしているので、やっぱりこれって大事だよねって、思ったことのあれこれをまとめてみる。

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【ドイツ人のA先生】受け取る側(生徒)の様々な準備の具合を見極める

ドイツで博士号をとったという先生は、「体験授業」だとわかっているからか、「言語を学ぶのは楽しいよね!新しいことにはどんどん挑戦した方がい!」とpassionateな先生だった。

初回で緊張してほとんど喋れない私を察したからか
「なんで英語を学びたいの?夢やゴールがなければ勉強は続かないよ。まずは英語の本を読もう。それから〜〜〜〜」と、かなり先生が熱っぽく話すターンが続く。

画面越しに、見ず知らずの生徒にこんなに語れるのは素晴らしいと思いながら、全然英語を話さない人に対して、親切なスピードや語彙量じゃないな、とも思っていた。
生徒のスキルの習熟度具合をざっと分析して、適切な量で調整する力が低い。(つまり、できない私にもっと合わせてほしい)

残念な事に先生の素敵な言葉を受け止める心もスキルも準備が足りてなかったので、応えられない自分が鮮明になっていく感じがして、落ち込む結果になった(笑)

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【セルビア人のB先生】”英会話そのもの”を楽しめるように

「デイリーニュース教材」というのがある。
そこで取り扱っている内容が面白く、例えば「女性が首相の国は、コロナウイルスの被害が少ない」という記事を読んで話し合った時には、「日本の政治家は女性であっても男性化する傾向がある」的なことを言おうとして、全然言えなくて、でも先生が「代弁」をした文章をチャットで送ってくれたお陰で、耳だけだと聞き取れなかった単語も読めて、「それが言いたかったの!」とすかさずリピート。

言語習得は、正しい表現を真似るプロセスだと思うので「生徒が言えないことを代弁してセンテンスに直してくれる先生はいいな」と思った。なにより、先生の代弁力が高いから、私もなんとか文章で話せている風になる。

「僕の国でも似たような動きがあったな、良い意見だね。」と話を面白がって広げてくれて、会話が成り立つ面白さも痛感した。やっぱりこうして成功体験を持つと、純粋にもっと勉強したいと思う。会話したくなるもの。

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【フィリピンのC先生】全部褒めることは、何も褒めてないことと同じ。

基本的に、英会話の先生はめちゃくちゃ褒めてくれる。普通に嬉しい。
相づちが「Perfect !! Good job」である。さらに例えば、「発音が聞き取りやすいね」と具体的に褒めてもらえると、恥ずかしいんだけどやっぱりものすごい嬉しい。

とはいえ、質問に対して、自分でも何が言いたいかわからなくてひねり出した単語で「I see, Great! Good answer」と言われると、むしろ恥ずかしいというか悲しいというか。
褒めて頂いたようで、実はこの人は私の会話を受け流しただけでは、と気づいてしまう。

「積極的に間違いを指摘してほしい」というチェックボタンを押しているから、発音が違うとの指摘や、文法を間違ってると言い直しを要求されることもある。
そして、指摘は全然嫌じゃない。むしろ学べてとても嬉しい。言い直したら、すかさず「You are very smart ! Excellent!!」と返ってくる。

ちなみに、一番悲しかったのは、一生懸命話したことが全く通じず、愛想笑いされながら「OK Perfect, Next question」と流されたレッスンが2回続いたこと。伝わらない=終了になると、次に活きないという点と、やっぱりシンプルに自信を無くして、翌日レッスンをさぼった。プライド鬼高い(笑)

失敗体験で終わらせない。その人にあったレベルのものでやり直してから、成功体験で終わらせる。これも、ものすごい重要だと思う。


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・・・事例を書きながら、「英語ができない」のを先生のせいにしてるんじゃないわよ!と自分を叱りたくなった(笑)

もちろん先生は良い人たちで、生徒が改善や努力していく必要がある一方で、生徒のプライドが傷つく(失敗体験が重なる)と、そもそもやる気が起きなくなったり、英語自体が好きじゃなくなるな、と痛感した。

英語の学びも多いけど、普段は先生側なので、生徒側の気持ちにダイレクトに重なれることもまた、かなり面白い。「生徒の感覚への共感」を学んでいるような気もしている。

英会話をすること自体が楽しい!と大前提に腹落ちしていると、指摘をポジティブに捉えることができる。そういった自信を少しずつ持てるようにしていく階段づくりが重要、ということで。

さて、今日はどんな先生になるかなー!

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♪英語も歌も雰囲気も大好きなシンガー
『Torch』/ 竹渕 慶


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