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金毘羅宮 慈眼寺 井伊家ゆかりの寺社巡り 第十一番



金毘羅宮 慈眼寺へ


彦根駅からバスで約10分。
最寄りの停留所から、田畑や住宅が続く道の先に「金毘羅宮 慈眼寺」があります。

実は先日も伺ったのですが、ちょうど清掃活動をされていたので、今日は改めて出直して来ました。
地域の方に大切にされているお寺です。

案内板


参詣口の鳥居をくぐると巨木があり、慈眼寺の本堂が見えてきました。
さらに急な石段を上ると、金毘羅宮が鎮座しています。

金毘羅宮 慈眼寺 参拝口

お寺に鳥居があるので、少し不思議な感じがしました。
のぼりには「南無金毘羅大権現」とあります。
神仏習合の時代には、これが当たり前の感覚だったのでしょうね。

巨樹 三本杉

伝承 樹齢1200年

境内にそびえる「名木 三本杉」です。
最も大きなものは樹高40m 幹周5.1m。
この迫力を写真に収めたいけれど、う~ん難しい・・・。


由緒

白象峰 金毘羅宮 慈眼寺(野田山のこんぴらさん)
慈眼寺 本尊:釋迦牟尼座像  
金毘羅宮 御祭神:金毘羅大権現

慈眼寺は元は天台宗の寺院でしたが、元亀二年(1571)全山焼失していまいました。その後、宝永元年(1704)に曹洞宗寺院になります。

御朱印と一緒に頂いた由緒書

三本杉を経て、お寺の本堂へ向かいました。
引き戸が少し開いており、御本尊を拝むことができます。

御本尊

本堂左隣のお堂には、行基作と伝わる十一面観音菩薩像が祀られ、毎年八月に御開帳されます。
先ほどの三本杉は観音菩薩奉祀の際、記念樹として植えられたと伝わります。


金毘羅宮

延亨元年(1744)に慈眼寺9世代の和尚様が、讃岐(香川県)より金毘羅大権現を請勧されました。

本堂裏から続く石段を登り切ると、金毘羅宮へたどり着きます。
参詣道は、青もみじがきれいでした。
紅葉の頃が楽しみです。

あいにく軒先の修理中でした・・・
金毘羅さんの大きな提灯
大きなわらじが奉納されていました


金毘羅宮には「足腰安全祈願の車」なるものが奉納されていました。

文化八年(1811年)近江浅井町の住人、永年足腰たたず不自由な身をなげいていたところ、金毘羅大権現のご利益あらたかなる事を聞き、不自由な身を小車にのせはるばる来山し当処に参籠。祈願二十一日間に及ぶ満願の日、不思議にも足腰が立って自由に歩くことができた

説明板より

病気平癒を祈念する、往時の人々の様子が目に浮かびます。
健康への願いは昔も今も変わりません。

御朱印を頂きました。


帰り道に見つけた古い道標。

道標の側面には「天保十三年」と刻まれていました。
このあたりも参詣者で賑わっていたのでしょう。往時がしのばれます。

「金毘羅宮 慈眼寺」はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

memo

住所 彦根市野田山町291
拝観自由
拝観時間 9:00~17:00