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三浦半島釣り魚図鑑(27) ドロメ 改め多分 アゴハゼ

前回のマハゼと同じような場所にいて、一緒に採れることの多いのがこのハゼ。マハゼが白っぽいのに大して、黒っぽいので、明らかに違う感じ。子どもたちはブラックハゼ、略してブラハゼと呼んでいる。

なんだろうな、と調べてみたのだけれど、多分、ドロメかアゴハゼかな。一応ドロメということにしてみたのだけれど、全然決めてはないので、あてにしないでください。

なにしろ、このふたつの違いは、専門家でも迷うほどのようなので、私のような素人がわかるわけはないのだ。(開き直り)

ドロメということにしたこの魚の特徴は、黒っぽいこと、腹びれは吸盤状なこと、目はマハゼと比べると小さくてつぶらな瞳。体の縞は生きている時には横縞だったものが、死んでしまうと縦縞になるようで、スケッチしたときはもう縦縞。でもこの縞も見え方によっても違うので本当にややこしい。

先日、川で捕まえてきたこのドロメらしきハゼを飼ってみたいと息子がいうので、どうぞ、と飼ってみることにした。ビニール袋に一緒に入れて持ち帰った水を透明の飼育ケースに入れる。そのあたりの貝や石を入れ、めだかの瓶に入っていた水草も入れている。

その日はもう暗かったので、翌日の放課後に自分で100円ショップに行って金魚のエサと酸素を出す錠剤を飼ってきて入れてあげていたのだけれど、エサを食べる気配がない。金魚の餌は水に浮くのだけれど、ハゼは底のほうにいるので食べることができないのではないかと息子は心配している。本当に食べる気があるのなら、きっと上に泳いでくるよ、と私が言うと、ネットで調べて、やっぱりエサはイソメがいいらしいなんていう。

ミミズでいいんじゃない?という私とどうしてもイソメを与えたい息子。とりえあえずカツオブシでも、とあげて一晩がたち、翌日になると、どういう訳か昨日はあんなに心配していたのに、息子はもう見向きもしない。様子をみてごらん、というも、なぜかあとで、と先延ばしにする。もしかして、もうハゼたちが死んでしまっていることを察していたのかもしれない。数時間後に見てみると、3匹ともお亡くなりになっていた。

でも、釣りのためにエサを買うならともかく、釣れた魚のためにわざわざエサを買いに行く気にはならなかった。ごめんよ。釣れた魚にはエサはやらないってこういうことか、となんとなく納得。

いつもは持ち帰る時点で生きていないことも多いし、食べるために捕まえてくるので、罪悪感はそれほどないのだけれど、飼おうと思っていた魚が死ぬとなるとやはりちょっと罪悪感がある。そして、いつ死んだのかわからないそれを食べようという気にはならず、結局ニワトリのエサにしてしまった。トリたちは喜んだろうけれど。

ドロメを捕まえた場所は海というよりはほぼ川で、塩水でなくても飼えそうな気がしたのだけれど、やはり、流れて生きている水でないと難しいのであろう。どこにでもありそうなドブ川のような環境ではあっても、淀んだ小さな飼育ケースが太刀打ちできるほどの環境であるはずはなかった。

ちなみに、以前にもドロメは食べてみたことは何度もある。小さいので当然内臓だけ出して唐揚げにして、まるごといただく。なんというか、多分味はマハゼとそれほどには変わらないと思うのだけれど、色のせいか、名前がドロメだと思っているせいなのか、ちょっとドロ臭く感じてしまう。多分気のせいなんですが。

追記 2022年5月
ある日、息子がドロメばかりをたくさん捕まえて帰ってきたことがあった。網の中に、割ったウニを入れてしばらく水の中に置いておくと、たくさん入っていたらしい。捕まえてきたドロメはみんな、たらふくにウニを食べていた。

もちろん内臓は出してから調理したのだけれど、この時はドロメばかり10匹くらいあったので、煮付けにしてみたところ、多分気のせいなのだけれど、なんとなくウニの味さえするようでおいしい煮付けだった。

追記2022年7月
多分ドロメということにしてこの記事を書いてきたのだけれど、ある日、これは間違いなくドロメだという魚を息子が釣ってきた。横からだと、しかも口を閉じているとあまり違いがないけれど、上から見ると口がやたら大きいのがドロメらしい。
じゃあ、この以前書いたのは?ドロメやアゴハゼの幼魚かな?やっぱり多分アゴハゼってことにしておきます。真相究明中。

ちなみに、本物のドロメだと思われる記事はこちら。


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