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三浦半島釣り魚図鑑(13) マハタ

今まで紹介した中で、一番の大物がこちら。マハタ。釣ったのはもちろん息子。そのときは私は一緒ではなかったのだけれど、釣れた時にあまりのうれしさに足が震えたそう。あー、釣れた現場にいたかった。

実は、息子が放課後にマハタを釣ってくる1週間ほど前に、パパがハタ系の魚を釣っていた。その時のハタは、いろいろ調べた結果、縞模様の形などからマハタモドキっぽいね、ということになっていたのだけれど、今回息子が釣ったのは正真正銘のマハタ。その根拠が、

・尾ビレの縁が白っぽい
・尻ビレの上の縞が二股に分かれている

ということ。モドキよりは真のほうが格上だろうし、大きさもパパが釣ったものよりも大きな27.5cmで、息子は大喜び。

さっそくバス持ち(口の部分を親指に引っ掛けるように持つことをこう呼ぶらしい)で記念撮影。でも歯がとても鋭く、気をつけないとケガするので要注意。実際、息子の友達がこのときのマハタをバス持ちして、ケガしてしまったらしい。

記念撮影の後は早速スケッチ。でも、縞模様はみるみるうちに薄くなってくる。釣りたてにはもっとくっきりとした縞模様だったらしいのだけれど、常温の室内で描いているうちに境目があいまいに、マハタの証拠の二股になった縞の部分もよくわからなくなってくる。冷蔵庫に入れたり、お皿と密着している部分などで、縞がくっきりしたり、ぼんやりしたり、いろいろに変化するのが不思議だった。

今まで、大きめ(といっても20cm前後)の魚は息子の希望でほとんど塩焼きにして食べていたのだけれど、カサゴが一緒に釣れたこともあって、この日は煮付けに。するとあまりのおいしさに、これからしばらくうちで煮付けブームがおきたほど。甘辛い味にも負けない魚の味があって、うまい。割りに大きな魚だったはずなのに、ぺろりとなくなった。

マハタはいわゆる根魚。縄張りを持って、狭い範囲に棲んでいる魚のことをこう呼ぶという。同じ場所でたくさん釣れるものではないだけに、釣れた時のうれしさはひとしお。そして、高級魚でもあるというから、ついついいくらくらいになるかな、なんて計算してしまうのが可笑しい。

ところで、パパが釣っていたマハタモドキということになっていた魚、その後さらに魚に詳しくなった息子が写真を見返して調べていたら、やっぱりアオハタだったらしい。絵には描いていなかったのだけれど、写真では、釣れた時と、持ち帰った時などで、縞模様がくっきりしていたり、斑点が見えたり、別の魚に見えるくらい模様が違っていたのに驚いた。今度はちゃんと絵にも描きたいし、また今度はアオハタが釣れるといいな。

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