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三浦半島釣り魚図鑑(3) ショウジンガニ

魚、といいながらも3回目にして早くも魚ではないけれど、釣り竿で釣れるものということで今回はカニ。

磯遊びしているとよくいるのが黒っぽい体長3〜4cmほどのイソガニ。食べるには小さいし、海から帰るときには逃がしてあげる。実は数回食べたこともあるのだけれど、身はほぼなくほとんどが殻で、殻ごと揚げてみたけれど、やっぱり殻だった。

そのイソガニよりは少し大きなカニが、釣りをしているとエサにおびき寄せられてかかってくることがある。カニが大好きなうちの子があるとき、持って帰って来て、食べたいと言った。もちろん売っているような大きなカニではなく、脚まで入れても10cmほどの小さなカニ。

カニにも毒を持つものがあるので要注意だけれど、最近の子供はYouTubeでなんでも教えてくれるので、よく知っていて、ショウジンガニという食べられるカニだという。調べてみると確かに食べることができるカニのよう。

ショウジンガニは、体の割にハサミが小さいのが特徴。そして、甲羅は赤っぽくてまだらの模様があることが多いのだけれど、絵に描いた時の個体には、全身にフジツボがついていたので、模様はわからなかった。

捕まえられると自分で脚を切って逃げようとするので、持ち帰ったカニはたいていいつも2−3本脚がとれてしまっている。絵に描いたカニも、もげた脚をそれっぽい場所に置いて描いている。でもあきらかに左右で大きさが異なるので、初めは間違えて置いてしまったのかもと思ったのだけれど、やっぱり左側の脚が右側より全体に小さかった。もしかすると、以前既に脚を切ったことのあるカニが、復活して来たところだったのかもしれない。ごめんよ。

全身についていたピンク色のフジツボは、絵を描いている間もピチピチと出入りしていたのだけれど、堅くくっついていてとるのが難しかったのと、フジツボからもダシが出るはずなので、フジツボごと半分に切って味噌汁に入れる。

身をとるのも大変な小ささだけれど、一応詰まっているのでほじほじして食べるのがいい。甘くておいしい。カニ出汁とフジツボ出汁でいつものお味噌汁がちょっと高級に。

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