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#80 住民の生活道路 生活・安全は守られるのか?

 新学期が始まった。入学式も終わり、新1年生が大きなランドセルを背負って歩いている。高層マンションの建設が計画されている相模国分寺跡の脇の道路面が整備され、道路上に「学童注意」と大きな文字が鮮明に浮かび上がった。とても効果的だ。
 歩行者ゾーンが緑色で塗られ、そこを集団登校する児童らは1列になって歩く。10時頃になると相模国分寺跡で遊ぶ園児たちが歩いてくる。この道路は多くの住民・市民が利用する生活道路だ。
 一方、この道路は裏道としても利用されている。出勤を急ぐ車が猛スピードで走り抜けることもある。狭い道路なので危険だ。

 多くの人が相模国分寺跡の広場を横切り、写真 左にある階段を下りて緑色の歩行者ゾーンに行く。集団登校する児童、中学生、そして海老名駅、または駅周辺に行く人と、かなり多くの人がこの階段を利用する。
 その階段に接する場所(写真 走行中の車の左側・黄色のフェンスで囲まれている)に明和地所が高層マンションを建設するというのだ。工期は2年間。2年間もの間、住民は道路通行上の制約を受けることになる。
 解体工事の際、大型の工事車両が地響きを立てて頻繁に走った。恐怖を感じた歩行者は道路の端に寄るしかなかった。

 明和地所は安全対策を十分に立てて工事を進めると言うだろう。しかし、明和地所の今までの言動(説明会や意見書への回答など)を見る限り、残念ながら、それは口だけだと受け止めざるを得ない。住民の十分な理解を得るために努力すると言っていた明和地所だが、何もしてこなかったことからも判断できる。

 大規模な高層建築物を歴史地的地区に建設することの問題点と同時に、大規模な建築物を住宅地に建設することの問題点が大きくなろうとしている。住民の生活・安全は果たして守られるのか?

(23.4.10)

 

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