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#07 フィレンツェの建設業者が第1に考えること…それは利益ではない…

 フィレンツェに住む、ある建築家が話していた。
 「私達が仕事をするとき、第1に考えることは、自分達が建設しようとしている建物がその町に調和しているかどうかということです。調和していない建築物を作ることは許されません。それはある意味、破壊行為だからです。」
 「美しい町で生活することで、このような価値観や美しいものを美しいと感じる心も育ちます。つまり、調和していない建築物をつくることは、町だけでなく人間の精神をも破壊してしまうこともあるのです。」
 「私達建設業者には、このような社会的責任があるのです。」
 
 この国には社会的責任というものが優先される現実はないのか。明和地所株式会社と株式会社ねお設計が相模国分寺跡の南側隣接地に高層マンションを建設するという話を聞いて、フィレンツェの建設業者の話をしみじみと思い出した。
(2022.6.11)


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