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やけにリアルな夢の話。。。

やけにリアルな夢を見た。

どのくらいリアルかというと、目覚めてから1分間くらい、現在自分の居る場所と時間の感覚がわからなかった。笑
(結構リアルでしょ⁈)


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もう20年以上前に働いていた大好きだった職場(飲食店)で、また働き始めることになった。
そして夢の中の私は、この喜ばしい出来事に嬉しさを感じたにもかかわらず、心の中に小さなわだかまりがあって、どうしても前向きに受け入れることができず、戻れない理由ばかりを考えている。。。

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どうしてこんな夢を見たんだろう。。。
ぼ〜っとベッドの上に座りながら考える。

この職場、個人で経営している創作系のレストランで、地元誌のみならず、’るるぶ’など全国で名の通っている旅雑誌からの取材も頻繁にあるような、ちょっと小洒落たお店だった。
オーナー夫妻の人柄もさることながら、一緒に働いている仲間もいい人たちばかりでとても働きやすい職場だった。

正社員で働いていたのは私と私より一年遅れで入った女の子、あとは数人のスタッフさんたちで賄っていた。
私の仕事は主にホールとキッチン補助。
夏には多くの観光客が訪れることもあり、アルバイトの人数が増えるので、私は彼らの教育係のようなこともしていた。

料理人の彼女は物静かだが辛抱強く食のセンスも抜群で仕事も丁寧。
製菓の専門学校を出ていることもあって、キッチンでひっきりなしに入ってくるオーダーをこなす傍ら、新メニューの開拓やオリジナルのデザートなども作っていた。

あるとき、店のリニューアルを兼ねて、お店全体の方向性を変更することになった。
その際、お料理が専門の彼女が主要メンバーに抜擢された。
私も彼女の実力は十分にわかっていたし、飲食業なのだから主力商品の料理に関わることは彼女が適任と思っていたので、素直に嬉しく思った。

プロジェクトが進む中、新メニューの開拓には秘密事項も色々とあった。
ある時、スタッフを含めた数人での打ち合わせ中にその秘密事項に触れることがあった。
私は、オーナーがそれらの事柄を、私たちとシェアするものだろうと、信じて疑わなかったのだが、彼の口から出た言葉は、

”これは機密事項だから、ここでシェアすることはできない。”
だった。

私たちは軽いショックを受けた。
今まで小さいお店ながらに、チームで力を合わせて地域で一番のお店にしようと頑張ってきた。
確かに私たちはオーナーや料理人の彼女のように料理そのものに関する知識はないかもしれない。
しかし、何となく

”あなたたちはカヤの外の人間なんだよ。”

と言われた気がした。
私の中で、す〜っと何かが冷めていく感覚があった。

その後、リニューアルしたお店は無事オープンしたのだが、私はそれからしばらくして、この大好きだった職場を去ることになった。

本当に些細な出来事だったけれど、あの時の小さなわだかまりは、その後も私の心の奥に残り続けている。

もちろん今となっては、ネガティブな気持ちは無い。
それも私の人生の中の一つの経験だったと思っているので。
そもそも論として、オーナーは私たちをカヤの外に置くつもりは毛頭なかった、ということも承知している。
彼は、料理の専門知識のない私たちにむやみに機密事項を話して、誤解や間違った解釈をして欲しくなかったのだと思う。

ただあの出来事がなかったら、私は今でも大好きだったあのお店で働いていたかもしれないな、とたまに思うことがある。




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