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以下の文章を読んで、「外延と内包」を表した例として、最も不適切な選択肢を一つ選べ。#IQ115想定#外延#内包#定義#定義の方法#120%の読解

ある概念等について、「それに含まれる全て」を列挙したようなものを「外延」、「それら全てが共通して持ち、それに含まれないものは持たないような属性」を示したようなものを「内包」という。 なお、集合の場合は外延性の公理により両者は同じものとするが、哲学では外延と内包がどういったものであるかについては議論がある。https://ja.wikipedia.org/wiki/定義

 選択肢

➀集合 A は {1, 3, 5, 7, 9} 、という集合である。(外延)
②集合 A は 10 以下の奇数である自然数の集合、という集合である。(内包)

③生物とは、動物・菌類・植物・古細菌・細菌などを総称した呼び方である。(内包)

④人間とは、理性をもった存在ではあるが万能な存在ではない。(内包)


正解


の前にヒント


②は、10より大きい自然数と偶数を「含まれない属性」として示しているので、「内包」です。

(解説を読む前に、しっかりと自分で考えましょう!辛抱強く、しっかりと文章を読まなければ、「読解力」は付きません!)


正解は、③です。

解説


③は、「生物とは、動物・菌類・植物・古細菌・細菌など」というように、それ(生物)に含まれる全てを列挙(動物・菌類・植物・古細菌・細菌)したようなものなので「外延」です。内包ではないので、不適切です。

よって、③が正解です!

前に、「最近類と種差による定義」というのを考えてみましたが、「内包」による定義というのは、「最近類と種差による定義」のことだと考えていいと思います。というのは、「種差」というのは、その概念には含まれない属性との差のことを示していると考えられるからです。

一方、「外延」というのは、ある意味無限にある性質を一つ一つ列挙するという定義の方法だと思います。新しいものが発見されたら、それを何かに分類しようという訳ですね。これも物事を定義づけることの一つの方法だと思います。


まとめ:「定義」についての理解は、「読解力」の向上には欠かせません!


今回は、外延と内包という観点から、定義の方法を考えてきました。ざっくり考えれば、「外延」「内包」というのは一種の定義の方法として考えられると思います。

ただ、問題文の最後に、「哲学では外延と内包がどういったものであるかについては議論がある」というのは印象的ですね。

ある概念の定義について、全てに含まれる性質を列挙(外延)しなければ厳密な定義ができないのか、こういう性質であってこういう性質ではない(内包)というような定義で十分なのか、というのは哲学的にも議論の余地があると考えていい、ということだと思います。

定義の仕方というのは奥が深いですね。

このような「定義の方法」ということについて思慮を深めていくと、「読解力」は向上します。なぜなら、ある文章に書かれていることに照らして、ある語句の定義を自分で考察できれば、120%以上の読解ができるからです。120%以上の読解というのは、文章に書かれていること以上の情報を理解するということです。


「定義」について深く理解し、「読解力」を高めていきましょう!


最後に


この記事の主題である、「外延」「内包」という定義の方法を通じて、皆様の「読解力」や「思考力」の向上に一役買えたならば幸いです。

拙い文章で恐縮ですが、今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

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記事は以上です。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

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