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大阪人の魅力ってこうゆう事かって話

大阪という街はほんまに不思議な事が起こる。
この間、前を歩くおっちゃんのリュックのチャックが全開になっていた。結構荷物が入っておりいつ荷物が落ちてもおかしくない状態だった。俺はさすがに知らないふりができずおっちゃんに追いつき「リュック、開いてますよ」と一言告げた。おっちゃんは、いきなり話しかけてきた俺に驚きながらほんまか!とつぶやいた。そして、俺にリュックを向けて立ち止まった。一瞬、リュックとおっちゃんの後頭部を前に状況が理解できなかった。なぜこの人生の先輩は急に横を向いたのかと脳内に?マークが広がっていく俺に向かっておっちゃんが「閉まったかな?」と聞いてきた。そこで?マークは消え去り俺は全ての状況を理解した。なるほど、俺にこの全開のチャックを閉めろという事か。俺はリュックのチャックを閉めきりおっちゃんに任務完了の報告をした。おっちゃんはアイドルみたいな満面の笑顔でありがとうと言い残してまた駅の方に歩き出した。

再び歩きだしてつい先ほど起きた出来事を思い返していたが、やはり俺には声をかけてきた人に自分のリュックのチャックを閉めてくれという度胸はない。あの屈託のない笑顔で感謝できる自信もない。少ししか顔を見てないがおっちゃんはおそらく70歳くらいの人だった。あの人からすれば声をかけてきたのが孫ほど年が離れている様な青年だったことがそうさせたのかなど色々考えたがまぁあれが大阪人かと思えば不思議と納得できた。

多様性の時代、人の心に入っていく事が知らない間になんちゃらハラスメントになってたりする複雑な世の中であのおっちゃんのいい意味での図々しさというかコミュニケーションおばけを全面に押し出して人と人の間の壁を突破し懐に入ってくるストロングスタイルが少し心地良かった。この過渡期をうまい事乗り越えて気を遣い過ぎず、気を遣われ過ぎない良い塩梅の世の中になっていけばええなと思った。その前に自分自身のコミュニケーション能力を鍛えなあかんか。

みなさん、この記事読んでくれてありがとう(屈託のない笑顔)。
ほな、また明日。


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