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NHK「かんさい熱視線」取材協力 あたふた記

先日、NHKさんに当事務所の取材を
していただきました。
無事に取材が終わり、後は放送を待つ
ばかりとなりました。
こんな機会はめったになく、
あたふたしながら取材を受けたので、
“あたふた記”としてまとめてみました。

「関西で介護離職防止対策に積極的な企業を紹介してほしい」

2023年7月のある日、仕事でいつも
お世話になっている方から
「NHKのドキュメンタリー番組の
ディレクターさんが、介護離職対策に
積極的な関西の企業を探しています。
佐々木さんなら知っていると思うので、
紹介してもらえませんか?」と
連絡がありました。

私は、2年前に社会福祉士事務所を
立ち上げた時から、
「望まない介護離職を減らしたい」
という思いから

関西の企業にプロモーションをしています。
事務所立ち上げ当初に出場した
ビジネスコンテストでも、
介護離職対策サービスをプレゼンをしました。

このビジネスコンテストが
きっかけでご縁をいただいた、
大阪市にある創業100年の企業、
株式会社明治機械製作所様
(以下、明治機械製作所様)と
今年4月に顧問契約を締結し、
社員様の個別相談や、ニュースレターの
発行、セミナーなどで、介護離職防止の
支援をしています。
他にも数社でセミナーをしたり、
役員の方からご相談を受けたり
していますが、今回は一番関りが深い
明治機械製作所様を
ご紹介することにしました。

取材① 電話取材

NHKのディレクターKさんから
「企業を紹介してもらう前に、
まずは電話で佐々木さんの話を
聞かせてほしい」と連絡が入りました。
ほんの30分間程度の電話での
会話つもりが、話が盛り上がった結果、
1時間半も話し込みました。

Kさんとは、年齢が一つ違いで、
親の年齢が全く同じということで、
介護離職だけには留まらず、
子育て、高齢の親、仕事など
話題が多岐に渡りました。

介護疲れからの高齢の親への虐待、
介護離職後の経済的困窮、
それらの事例をお話しながら、
思わずこみあげてくるものがありました。

会ったこともなく、初めてお話し
する方と、ここまで深い話が
できたことに、
「さすがマスコミの方だな。
聞き方が上手い」と感心しました。

そして何よりKさんの
「介護をテーマとした番組は、
どうしても暗くなりがちですが、
今回は介護離職問題に一条の光を
見出せるような内容にしたいんです」
という言葉に胸を打たれて、
「全面協力しよう」と決めました。

取材② 明治機械製作所様でのセミナー

いよいよ明治機械製作所様での
セミナーの日がやって来ました。
緊張しながら到着すると、
既にNHKのクルーのみなさんは
準備万端でした。

まずは、社長室で佐伯社長との
談話を撮影。
至近距離にカメラがあると、
普段は気さくな佐伯社長との会話も、
ぎこちなく始まりました。

お互いぎこちない会話が続く・・・

お次は、セミナー。
今回のテーマは
「親のための老人ホームの選び方」。
これまでに何度か社員さんから
「老人ホームに入るには
どうすればいいのか知りたい」
というご意見をいただいていたからです。

老人ホームは種類も件数も多いため、
上手な選び方を知っている方は
ほとんどいません。
在宅介護に限界が来てから
初めて探し始める方が多いのですが、
これが失敗の原因になることも。
なんていうことを1時間ほどお話しました。
「特養のことがよくわかりました」
「親がどう考えているのか、聞いてみようと思います」

というご感想をいただきました。

セミナーの様子を撮影されていた
カメラマンさんも私と同じ40歳代で、
撮影中何度か「うん、うん」と
うなずいておられました。
社員さんから「カメラがブレる!」
と突っ込みが入るあたりは、
大阪ならではでしょうか。

カメラマンさんも納得(?)のセミナー

セミナーが終わると、社員さんとの
飲み会です。
実はここにもカメラが入りました。
事前に私が「社員さんの親や介護に
対する思いは、飲み会で聞けますよ」と
Kさんにお伝えしていたからです。

ビール片手に
「おふくろが入ってる老人ホームはさー」
「おやじの物忘れがそろそろあかんわ」
と話せる”ゆるめの雰囲気”なのです。
ここで介護経験者が話すことは、
介護未経験者にとっては安心に
つながります。
「親の介護が始まっても、
何とかなるんだな」と思えるからです。
私のセミナーを聞くより価値があります(笑)

取材③インタビュー

セミナーでの取材で終わりかと
思いきや、後日Kさんから連絡が入り
「佐々木さんの思いをしっかり
聞いておきたいので、
事務所でインタビューさせてください」
とのこと。
正直なところ「カメラの前で
話すのは極度に緊張するからな」と
後ろ向きに感じましたが、
せっかくのお話なので
受けることにしました。

インタビューは30分間ほどで、
「企業に介護離職対策の話を
した時の反応は?」
「地域包括支援センター時代に
感じたこと」などをお話しました。

おそらくほとんど放送されることは
ないと思いますので、
動画を事務所のホームページに
アップしました。
もしも、私の話を聞いてみたいと
いう方がおられましたら、
覗いてみてください。
https://haru-3.com/

右がディレクターKさん

おわりに

今回、NHKさんからの取材という
大変ありがたい機会をいただきました。

私の中では、主に二つの学びが
ありました。

①言語化するのは自分のためにもなる
普段は、お客さまのお話を聞く
ことが多いのですが、
インタビューを受けて、話す側になり、
自分の思いを自分で噛みしめることが
できたように思います。
今後の指針にしたいと思います。

②介護離職問題解決に時間が足りない
2025年にすべての団塊世代が
後期高齢者になります。
後期高齢者になると、
グンと要介護者が増えます。
仕事と介護の両立に悩む方が
今より増えるのは、目に見えています。
なのに、まだ解決策がない状況です。
このままでは間に合わない。
あらためて感じました。

親の介護は、いつどんな形で
始まるかはわかりません。
できれば予習をしておくことを
おススメしますが、忙しい現役世代に
そんな時間はないかもしれません。

もし、親の介護が始まって
右往左往する状況になってしまったら…
はる社会福祉士事務所の佐々木を
思い出してください。
経験と人脈はあります。
何かのお手伝いができるかも
しれません。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

NHK総合「かんさい熱視線」
どう防ぐ?介護離職 団塊世代の“子どもたち”
放送日 2023年10月27日(金)午後7:30 〜 午後7:57
再放送 2023年10月28日(土)午前11:15 〜 午前11:42


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