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〜佐野創太さんのインタビュー&ライティングノウハウをコンテンツ化していこう!プロジェクト Vol.2-3

様々なメディアの編集長として活躍されている、佐野創太さん。現在、「最高の会社の辞め方」・退職学プロジェクト」の発起人・編集長、
「社員シェアリング、副業紹介プラットフォーム『Tonashiba』」編集長、その他多くのメディアで編集長として活躍されているだけでなく、ケースによっては編集長を超えて幅広く活躍されています!
佐野さんは、なぜ、編集者として多くのメディアからひっぱりだこなのか。
なぜ、編集というお仕事をしていて、どんな意義を感じ、どんなノウハウを持っているのか。
インタビューを通して、佐野さんの人物像にせまりながら、佐野さんの持つインタビュー&ライティングのノウハウを明らかにしていきます。

*インタビュアー 弘(石丸弘) 伊原(伊原あつこ)

*VOL2−2「佐野創太流〜ライティングの鍛え方!」はこちら
https://note.com/atsuko_ihara/n/ndf97d2a782af


はずれ値で生きる!

伊原:佐野さんが、先日話されていた「最高の自分になれる」、とか「自分の中の最高って何だろう?」というのは、どんなところからきているのですか?

佐野:何だろうな〜。
学校とか合わなかったことが大きいんじゃないかな。

学校って、「こういうのがいいんですよ。」という理想像をくれるんですよね。
それに合わなく、息苦しさを感じていたのが、すごく大きい。

しゃべってもあまり伝わらないし、何か言われても、正直何言っているのかわからなかったというのが小学生のときで、すごくよく覚えてる。


理解力がないと思っていたんですよ。

怒ってるの?と聞かれることもあった。
それで、文章を書き始めたのもあるんですよ。
しゃべっても伝わらないので。

作文を書いたときに、入賞したんですよ。よくわからないコンテストで。

そのときに、書いた方が伝わるじゃんって思ったんです。それから書くことが好きになったんです。

型にハマれないんですよね。

最初入った会社も、今もつながりがあるし、好きなんですけど、社風が合わないなって思っていたんですよ。


新入社員研修で、ハキハキとしゃべるとか、さわやかに、誠実に、みたいな型があるんですが、それをやっている自分をみると、笑えてくる。
ひねくれた自分が出てきちゃうので。

型にはめられたときに、はずれた部分があると思うんですよ。
そこが自分の個性だったり、自分らしさだと思うので、
はずれ値で生きていこうと!

最近はよそ者としてのキャリアみたいなのが好きなんです。

フリーランスなので、専業じゃないんですよ、どこも。
だから仲良くなれるんですけど、一線を引いている自分もいて。

一緒に働いている人も、そういうよそ者っぽいところを価値だと思ってくれているので、よそ者としての生き方っていいなと。

そして、よそ者って孤独を感じるので、孤独について調べ始めるんですよね。

最近だと、ソロで生きるとか。単身世帯が増えているので、単身世帯の話をよくみたりしますね。似てるんですよ。僕は家族もいるし、子どももいるんですけど、根本的には独身の人の考え方だなみたいな。

社会が求める最高の理想像にハマれなかったらどうするの?


佐野:最高の自分になる!という話に戻ると、すでにある最高の理想像にハマれなかったらどうするの?というところなんですよね。
自分になるしかない。

型をくれたときに、はまれなかった自分をくっつけていって、ああ、自分ってこういう人間なんだな〜と。

ライターとか編集の学校っていろいろあるんですけど、
まあ〜、合わないんですよね〜。

何だろうこの違和感みたいな。
そこでも個性を大事にとかあるんですけど、横並びで授業を受けているこの絵が個性的じゃないよ。とそもそも思っちゃうと、いられないんですよね。

そういうところから、「最高の自分になればいい」みたいな。

そして、最高の自分になって、最高の自分のまま評価してくれる人は誰何だろう?領域はどこ何だろう?と考えるようになったんです。

成功はしました。友達はいません。みたいな人もいるじゃないですか。
お金はできました。人間は離れました。とか。

それもやだよね。お金もあって、人もいた方がいいじゃん。

そういう人って無理せず成功しているんですよね。
そういう人になりたいなと思って勉強はじめて、ポジショニングとかブランディング戦略みたいな。あれって、オンリーワンになる!なんですよね。

誰かのオンリーワンになったらめっちゃ幸せですよね。

じゃあ、どうやったら誰かのオンリーワンになれるのか。
それを見つけるのが、ポジショニング戦略。

就職活動で、落ちると落ち込むんですけど、
誰かに「ダメだね」って言われたところは、絶対に他の誰かが「それいいね」っていってくれるんですよ。

「自分はどこの世界で生きていけるのだろう」って考えることがすごく大事。

最高の自分のままオンリーワンになれて、佐野に頼むしかないねって、言われるのは幸せですよね。


なぜ書くのか?なぜ編集者なのか?

伊原:あらためて、佐野さんにとって、書くこととは?編集者とは?

佐野:ずっと誤解の解消がテーマだったんですよね。
誤解が解消されると、本来の人間関係が回復されると思うんですよ。

小学校のときに人と合わなかったりとか、
親子関係があまり良くなかったりとか。
本来親と子って、いい家庭をつくるとか共通の目的があるはずなのに、
誤解の連続で離れていってしまう。これって悲しくないです?

そういうのを昔からよくみていた感じなんです。
教室とかでも先生と生徒が本来いい学校生活を送るという共通の目的があるのに、コミュニケーションの齟齬で誤解が積もっていって関係が壊れるみたいな。

会社の上司と部下もそうだし。

たくさんあるよね。男と女もそうだし。

そういう本来の人間関係が回復したらいいなっていう領域がたくさんあるんですよね。

親密圏、プライベートな空間になると一番悲惨な事件が起こる。
DVとか。
学校、会社とか親密圏。閉ざされた空間で起きるんですよ。

だから、第三者が入らないといけないんですよ、きっと。

第三者って、誰だろうって考えた時に、カウンセラーとかコーチングとか、僕の中では編集者もそうなんです。

間に入って、コンテンツを流すことで、本来の関係に戻せるみたいな。

一番大切な人との関係が壊れるというのは、この世の中で一番悲しいことだと思うので。

そういう悲しさが終わるといいなというのが、言葉の仕事、インタビューとか編集とか。

僕は、仕事は全部その意味合いでやっています。

お客さんとサービス提供者の人も本来はいい関係をつくりたいし、つくれるはず。

その間にたって、いいコンテンツ、わかりやすいコンテンツ、面白いコンテンツ、継続的に作れるコンテンツをつくって、関係がずっと本来の関係のままいく。

というのを仕事の意味というので入れているのかな。
今ぱっと思いついた感じだと。

伊原:「誤解を解消したい!」これって、本当に多くの人が願っていることですよね。伝えることって難しいですから。

誤解によって大切な人との関係性が壊れる。その悲しさが終わるといいなという願いで、書くことや、インタビュー、編集のお仕事をされているのですね。佐野さんの言う「人間観察が9割」という言葉に対して、私の中で深みが増したと感じてます。

:さて、この先このプロジェクトがどうなっていくのか楽しみです!