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「正しい」には「楽しい」の助けが要ると思う(逆も然り)

「なんで論理的に間違ってないのに納得して動いてくれないのだろう」
「なんであいつはそんな倫理的にひどいことができるのだろう」
「なんで正しいとわかってるのに自分はできないのだろう」

「正しい」動力源が高めの人にはこんな風に、「正しさだけではうまくいかない」ということを、痛感してきたという人が多いのではないでしょうか。

僕はそうでした。正しいだけで解決できないことにすごい無力感を感じてきました。その度に「論理じゃ人は動かないんやで」って教えてもらいました。

最初は「とにかく感情に訴える」ぐらいしかわかりませんでした。

でもこの動画で「こう動かすんだ!」って思ったんです。

こちらは「Small World Machines」というコカ・コーラさんがおこなったキャンペーンの動画です。

内容としては、対立のあるインド・パキスタンで行われたキャンペーンで、両国の人が一緒に何かをするとコーラがもらえる機械を置いた、というものです。

企業のブランディング施策として見てもすげえってなるんですけど、これを見た時に「論理じゃ人は動かないってこういうことなんだ」って思いました。

「対立は正しくない」というメッセージで動かそうとするんじゃなくて、「仲良くするのは楽しい」という体験で感情を動かしています。

まだ対立はおさまってないようですが、何かしら対立緩和に効果はあったのではないでしょうか。


とはいえ、このキャンペーンは前提として「対立は「正しくない」」という認識があったからこそ実現した施策だと思っています。多分、こんなすごいキャンペーンを作れたコカ・コーラさん(or関わった代理店さん)なら、何かしらの利益のために「対立は正しい」ルートで人々を楽しませる施策もできたんじゃないかと思っています。

加えて、「楽しい」だけで進めるのも危険で、割と誰かを傷つけて楽しんでしまうみたいなことは発生しちゃうと思うので(意図があるにしろ無いにしろ)、そこは「正しい」がセーブしてくれます。

だから、

「正しい」をより実現するためには「楽しい」が必要だし、
「楽しい」をより実現するためには「正しい」が必要だと思います。

仲良くなろう!

おわり

*cotree advent note*




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