介護日記など
私、若かった頃、そう二十歳のあの時、天王寺公園ですみこちゃんになぜプロポーズしなかったのかと、今日まで未だ悔やんでいるというケツ穴の小さなおっさんなので、このnoteコミュニティに参画している若いクリエイターの皆さんを前にして、これから介護日誌などというどうでもいい駄文を書いて叱られないだろうかと心配。なんせクリエイターの皆さん(これを読んでいるあなた)相手ですからね。
まあ、いいか。
私は今週の水曜日から「ばあさん介護有給休暇」を取っています。その周辺の話を書こうと思います。
とはいえそんな休暇の制度は我が社にはなく、単なる有給休暇なんですが、皆さんの勤めている会社、休暇申請の際、社内ネットだか、申請簿だか、用向きを記入しませんか?私は今回うそ偽りなく「家族介護のため」と書きました。時折「介護」と書いて海に遊びに行くことあり。
まず、うちのばあさんの様子から。
かなりの高齢、少しボケがはいっていて、家に一日置いておけません。私も妻も会社員で、それを投げて高齢の母を介護する余裕は今の所ありませんので、やむなく月金までデイサービスに通って昼間を過ごしてもらってます。デイサービスとは日帰りで施設に通い食事や入浴、レクリエーション、軽い訓練などをおこなう介護手段を言います。
ところが当のばあさん今週の火曜日に風邪を引いたらしく熱も出ました。
では矢印マップでご覧ください。
ばあさん風邪 → 発熱 → デイサービスに出せない → 自宅で療養よろしく → 誰かが昼間介護していなくては → 嫁さん仕事忙しいと主張 → なくなくおれが休んで介護 → トホホ → 当のばあさんすっかり回復 → 元気でも念のため週末(終末→X、週末→○)まで自宅介護よろしく → おさんどん → トホホx2 → 今日も嫁さんさっさと出勤 → トホホx3
水曜から金曜までの3日間と土日合わせて5日間、一日の決められた作業はというかばあさんに対する仕事は、朝、昼、晩の食事のしたく、10時3時のおやつ、ばあさんが着替えた下着他の洗濯、ずっと付き添ってなくていいけど時折部屋に行って様子チェックと部屋の温度湿度チェック。それだけです。
大の男が仕事を休んでするには拍子抜けするような仕事量なので、自宅から離れられないものの、あとはゆっくりさせてもらいます。
毎日、自分と嫁さんの車を洗車。
毎日、日3回洗濯、洗濯するものないか探してしまうけど所詮三人家族、そんなにあるわけないって。
毎日天気がいいので布団干し、陽に焼けて変色しちゃうね。
さて当のばあさん、シュールレアリズムの巨匠アンドレブルトンも青ざめるほどの能力の持ち主。夢と現実が混濁してしまうことが、まま、あるんですよ。最初は単にばあさんアホになってしもうた位にしか判断していなかったんです。でもそんなことが2,3回起こり、良く話を聞いていると、どうも、見た夢が現実に経験したもののように錯覚してしまったようなんです。それはまだいいんだけど、そのうちに目をあいたまま夢を見ているようになり、意味不明の、しかもすごいのは話に帳尻が合う。支離滅裂な話なのに自分の頭のなかで上手にまとめてから面前の者に話すんですよ。いたって真面目。これには困りまして、ばあさんしっかりしてよ、そんなことあるわけないじゃん、と窘めて(たしなめて)、それでも一方でなるほど結構面白いなあと興味を持って聞くことにしました。
ばあさんの寝ている和室の鴨居からネズミが顔を出し、(ネズミの)手がちょうど鴨居の縁に掛かっている。
入院中車椅子に腕を縫い付けられて痛かったよ、おまわりさん二人にきてもらって、そのうち一人はぼーっとしてたけどもう一人に助けてもらった。
(壁に向かって)ねえちゃん、おい、ねえちゃん、(ばあさんの姉か)元気かいやと話しかける。
テレビのリモコンに虫がいて気持ち悪い(と千枚通しでリモコンのボタンをほじる)
孫の○○が迎えに来たからいかなくちゃ(と服を着替える)
聞けば年寄りには良くある症状とか。安心しました。
では私は明日から出勤しますが、嫁さんに三つほど(3日の有給休暇だったので)貸しを作ったと自負しているんですが、嫁さんには借りができたという認識があるのかどうか心配です。
若者たちよ、ではまた!
追伸 勉強しろよ。