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この一週間!

見出し写真は、「水」と書かれた水の容器。無印良品にて。気に入った。

私が住んでいる町。重畳と連なる山々の間に、ちょっとだけ開けた盆地に、人々が、正しくはヒトとサルとクマとイノシシとシカが、肩寄せ合って生きている町。
そんなこの寒村にも、今年もどことなくだけど秋が来た。当初、今期の冬はラニーニャ現象に影響されて平年より寒くなるでしょうという、お天気お姉さんの言ってた長期予報は、この一週間余を見る限りは、どうも寒波など来ないのじゃないかと、当たってはいないように思える。
そんな暖かな晴れの日和が続く中、先週11月15日、日曜日、大きな用事があり、前泊後泊ふくめて3日間、あそこへ出かけてきた。
あそこ。そう、あそこ。
あそこと言えば、あそこです、いまや私たち田舎者にとっては「伏魔殿」と呼ばれてもあながち間違えではない、あの巨大都市、大東京である。

風評が田舎を支配する、そんな恐さは確かにあるが、東京から帰ってきて今週は自主的に会社を休んでいる。もちろん会社に強制された訳ではないし、寧ろ上京する前は「帰宅後一週間休むって、そこまで同僚に気を遣う必要もなかろう」という気もしていたのだが、蓋を開けてみると、つまり帰ってきてのニュースでは、東京は過去最多の感染者数を日ごとに更新し続けていたのである。こうして自主的に連続休暇を取ったのは、結果的には大正解ではなかったろうかと、首をすぼめながら思っている今日なのである。

自主的連続休暇の間は、無論、趣味のクライミングジムにも行かない、また日々の買い物以外には不用意な外出はなるべくせず、ステイホームを心がけてはいる。つまりは動かない、家でじっとしているのだ。
何もせずともおなかは空くのでそれが不思議なのだが、それでもだらだらと無為徒食な毎日を過ごしている。
人間、少なくとも自分は、やはり、ナマケモノである事が、図らずも証明された、そんな一週間だった。
カウントスタートの日を披露宴のあった15日にするのか、東京から離れた16日にするのかはよく分からないが、今日で概ね1週間くらいであろう。
そうして確定はまだできないが、今の所、体調も良く、まあおそらくは、伏魔殿東京で、悪魔の分子を貰ってきてはいないようで、内心少しホッと胸をなで下ろしている。

なんたって妊活女子さながらに基礎体温測ってますから。

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さて、自主的連続休暇とカッコつけても、今日くらいになると、あまりに暇で退屈になってきた。そこで思い立って野沢菜を今年も漬けてみた。町の郊外にある大きなJA直売店で3束買ってきた。JAは秋の野菜やリンゴが豊富に並べられていて、ちょっと嬉しくなった。

昔のおじさんたちのように葉を落とし茎だけにする、というようなことはせず、寧ろ漬かった葉は、ご飯に巻いて食べると美味しいので、ぶっとい茎をつけたものとは別に、細身で葉をたくさんつけたものを一束買って、別樽に漬けてみた。

3人の子供と、数年前には孫の出産後に使ったベビーバスは、ここでも重宝している。

寒い日こそが漬け物を美味しくするようなので、最近の暖かな日が続くのか否かが目下の心配事ではある。

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とある館の裏庭が、紅葉の絨毯敷き詰められていて、秋の風情を魅せてステキでした。などという、おれにも人間の心がまだ少し残っているのだというアピールで、今日の駄文は終わります。