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リスに気合い入れるおっさん(なんのこっちゃ?)

僕の勤めている会社には社員専用の風呂があります。大きな会社の現業職場なのと、やはり職種が汚れものを扱うという環境上の必要性から、です。まあ毎夕、勤務時間も終了すると、ほぼ全員が同じ時間帯でお風呂に入るのですが、そこではみんな仕事終わったせいもあり、気持ちもリラックスしているのか、近くの友人と、とりとめのない話をして楽しみます。僕は、今日は隣に来た仲良しのおっさんと話をしました。

このおっさんNさんは山奥に住んでいて、車で1時間くらい掛けて通勤しています。毎日山道を行ったり来たりするわけですが、田舎町ゆえ、山の道路で動物と遭遇することが頻繁にあるらしいのです。サル、キツネ、シカ、いろんな動物と会うらしいのですが、そこからが、話の本題。
N「最近はさあ、山道の大きなカーブを曲がろうとするでしょ」
僕「ふむふむ」
N「すると道の真ん中でリスがなんだか木の実を食べているんだよね。こうやって」とNおっさんはトウモロコシを食べる時のような仕草で、石鹸を両手で持ち、口に当てている仕草をするんですよ。
N「おー、あぶねえって思うでしょ。相手が動物とはいえ瞬間の出来事だから、ヒヤリとするわけよ」
N「そしたら次の日も同じカーブで、たぶん同じリスが道路の真ん中でなんか食べていやがるのよ」
僕「うんそれで?」
N「さすがに頭にきた俺は、窓を開けて、」
僕「うんそれで?」僕は話を促します。
N「ばかやろう、あぶねえじゃねえか、死にてえのかぁ!て、気合いいれてやったのさあ」
ブ、ブーーーーッ(吹き出し効果音)
これだけでも十分笑えるでしょ、ところがこの後も話があるんです。
N「リスのやつ、あわてて木の実を落として、両手をあわせるのよ、ごめんごめん、て」
笑いをこらえて、それでも信仰深い僕は、こう返してあげました。
僕「たぶん、リス君、死を予感して、なみあむだぶつ、唱えていたんだよ。うん」

これを読んでいる女子のみなさん。信じてもらえますか。
ホントに、話、盛っていませんて。