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【回路設計】オープンドレイン出力のインバータでLチカ

はじめに

オープンドレイン出力型のインバータを用いてLチカしてみます。
インバータの出力から電流を吸い込むことができることをLチカにて確認します。

使用するインバータ

Hを入力するとLが出力され、Lを入力するとZが出力されるインバータを使用します。
普通のインバータとは異なり、出力はオープンドレインとなっているため、出力がLの時に電流を吸い込むことができます。逆に言うと、電流は吐き出さないため、インバータの出力から何か直接仕事をさせることはできません。

データシート
https://www.ti.com/lit/ds/symlink/cd74act05.pdf

インバータはDigikeyにて調達しました。
https://www.digikey.jp/ja/products/detail/texas-instruments/CD74ACT05E/475874

設計した回路

スクリーンショット 2022-07-02 17.21.46_L

インバータの出力が電流を吸い込めることを確認するため、インバータの出力にLEDを接続します。
データシートによるとLow-level output currentの推奨値が最大24mAとなっているので、それよりも電流が流れないようにR1の値を決めました。
インバータの入力は、プルダウン抵抗を使用し、HとLを確実に入力できるようにします。
インバータの未使用ピンは、GNDに接続して処理します。
インバータのVCCには、ICの近くにパスコンを接続します。

SW1がOFFの時は、インバータの入力(1A)がHとなるため、インバータの出力(1Y)はLとなり電流を吸い込むためLEDが点灯します。
SW1がONの時は、インバータの入力(1A)がLとなるため、インバータの出力(1Y)はZとなり電流が流れないためLEDは消灯します。
無事Lチカできることを確認できました。

試作

ブレッドボード上に試作しました。
期待通りに動作することを確認できました。

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さいごに

オープンドレイン出力のインバータは、出力信号のレベル変換として用いることができるので、次回はその実験を行なってみようと思います。

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