佐野デジタル研究所

IoT(Internet of Things)等のデジタルデバイスに関する研究開発をし…

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IoT(Internet of Things)等のデジタルデバイスに関する研究開発をしています。現在は基礎的な回路試作など、基礎技術の研究を繰り返しています。将来的には製品化を目指しています。実験した電子回路をnoteにて公開中。 元ソフトウェアエンジニア。

最近の記事

【回路設計】Dフリップフロップを用いたシフトレジスタとこれまでに設計した回路の統合

はじめに今回はDフリップフロップを用いたシフトレジスタを設計してみます。これまでに作成したクロックジェネレータとチャラリング防止対策したスイッチを組み合わせて、少し規模の大きな回路を試作します。 設計した回路 こちらの2回路のDフリップフロップを2つ使用して4bitのシフトレジスタを構成しました。 https://www.marutsu.co.jp/pc/i/19120/ スイッチ(INPUT)の状態をクロック毎に初段のDフリップフロップに取り込み、それ以降の段のDフリ

    • 【回路設計】 クロックジェネレータ(NE555P編)

      はじめに今回はタイマーICとして有名なNE555Pを用いてクロックジェネレータを設計します。実際に回路を試作すると、異常発信する現象に遭遇しました。その現象についても詳しく紹介します。 設計した回路NE555Pのデータシートにある「A-stable Operation」を参考に設計しました。 データシート https://www.ti.com/lit/ds/symlink/ne555.pdf クロックの仕様は、R1とR2、およびC1によって決まります。 今回はLED等

      • 【回路設計】CRおよびシュミットトリガーインバータによるチャタリング防止

        はじめに今回は、機械式スイッチのようにチャタリングが発生する信号源から、CRおよびシュミットトリガーによる、チャタリングを除去したクリーンな信号を出力する回路を設計します。 チャタリングの観測プルダウン抵抗と機械式スイッチを直列で接続し、プルダウン抵抗の出力側の信号をオシロスコープで観測すると写真のような波形が得られました。上下にバタバタ乱れる信号を確認できます。 設計した回路マルツさんの解説を参考に設計しました。 https://www.marutsu.co.jp/pc

        • 【回路設計】オープンドレイン出力のインバータによる信号のレベル変換

          はじめに今回は、前回の回路を応用して、信号のレベル変換の実験を行なってみます。 レベル変換は、例えば5V動作するマイコンの出力信号を、FPGA等で1.8Vの入力信号として受ける場合に必要となる基礎的な技術になります。 レベル変換の解説TEXAS INSTRUMENTSのトレーニング動画による解説が分かりやすいです。https://training.ti.com/level-shift-using-open-drain-outputs 設計した回路 5Vとは異なる電源を用

        【回路設計】Dフリップフロップを用いたシフトレジスタとこれまでに設計した回路の統合

          【回路設計】オープンドレイン出力のインバータでLチカ

          はじめにオープンドレイン出力型のインバータを用いてLチカしてみます。 インバータの出力から電流を吸い込むことができることをLチカにて確認します。 使用するインバータ Hを入力するとLが出力され、Lを入力するとZが出力されるインバータを使用します。 普通のインバータとは異なり、出力はオープンドレインとなっているため、出力がLの時に電流を吸い込むことができます。逆に言うと、電流は吐き出さないため、インバータの出力から何か直接仕事をさせることはできません。 データシート htt

          【回路設計】オープンドレイン出力のインバータでLチカ