見出し画像

ランニングにおけるストライド考

先日にも少し触れましたが、ランニングにおけるストライドについて考えてみました。弘山氏(筑波大駅伝監督)の解説が非常に分かりやすいので改めて紹介します。

・速いピッチは余計な筋力を使いエネルギーロスが大
・自然とストライドを伸ばしてタイムを向上
 (無理に伸ばしてもダメ)

自然とストライドを伸ばすために必要なのが、全身の筋肉や関節のスムーズな連動で、結果として筋疲労を軽減し記録を伸ばすことができる、というものです。

具体的なメソッドも出版されてます。

ランニングフォームのメカニズムについて、体幹、接地、腕振り、骨盤などテーマ別に分析し、直観的にイメージしやすい整理になっています。体幹から末端に向かって力を伝える、その力をロスなく伝えるために腕振りによる捻れ(回旋)、骨盤の回転が必要になる、といったポイントが挙げられています。
また、ストライドを伸ばすための具体的なメニューとして、ハードルジャンプ、バウンディングのような跳ぶ・越える動き、上り坂走(ダイナミックに走る)や階段上り(1~2段抜かし歩き)が紹介されていました。

ストライド考察
ここで自転車とのアナロジーで考えてみようと思います。
自転車には変速機(ディレーラー)があるので、同じケイデンスでも重いギアの時と、軽いギアの時で出力が大きく異なります。自転車もエネルギーロスを抑えるために、一定の出力とケイデンスを維持する必要がありますが、空気抵抗や上り下りの影響でケイデンスが変わらないよう、変速機で適切なギアに変更し、パワーメーターで出力が妥当かを確認しています。
また、パワー系の強化を行う際は重いギアをゴリゴリ回しているわけです。

ランニングでのストライド伸長を重いギアを踏むことに例えるなら、一歩一歩に負荷のかかるパワー系のトレーニングが必要になります。このため前述のハードルジャンプや上り坂走などが効果的、ということなんだと思います。
自転車の経験者ならわかると思いますが、重いギアで大きな出力を維持し続けるためにはパワー系のトレーニングは必須です。その点は自分もかなり意識していて、ローラー練の際に負荷をかけて回してました。
ランの場合はインターバルがパワー系トレーニングの一種かと思います。短時間で下半身に負荷をかければ良いので、以下も効果ありそうですね。
・重りラン(通勤ランで代替?)
・スクワット
・ウェイトトレーニング(レッグプレスなど)

ーーー
そういえばヴェイパーフライは以下コンセプトのようですね。
・高反発のズームX素材でストライドを伸ばす
・ピッチの維持をカーボンプレートでカバー

ストライド・ピッチ周りはシューズが矯正してくれるので、あとはそれに耐えられる筋力をどうつけるか、ですかね。
カービングスキーの出現でアルペンスキーの世界が大きく変わったのと似ているなぁ~と感じています。

ピッチの考え方についてはまた次回。

よろしければサポートお願いします。