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SHOW-GOくんのステージと、それにまつわる記録

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1日の中で「何も無かった。」という事は無いはずなのに、今日は何も無かったということにしている自分が居る。身の周りで起きている事象に対してのアンテナ、視界に入る全ての動きを観察する目、本当は何か起きているはずの事が視界に入っていない、もしくは感じ取れていない事は、自分の中では非常に深刻な問題だと感じ始めている。心に余裕がなかったり、考え事で頭がいっぱいいっぱいになると、脳みそがオーバーヒートを起こして何も考えられなくなる。日常生活において、こういったことは悩む程ではないが、自己表現の世界に足を踏み入れている以上、何か感じ取らなければいけないと思う。展示や観劇している時などは、全身がセンサーのように反応して享受出来るけれど、1人で居る時にそういった事が全く出来なくなっている。何かを変えたいと思って行動している以上、失っていく感覚はあるだろうけれど、それでも、忘れたくない感覚を忘れてしまった事に気づく瞬間は、いつになっても心に穴が空いてしまう。圧倒的な喪失感。

身近に居る人間(街中ですれ違う人なども)の行動、癖、表情に仕草。これらを全て観察しながら生きていると、他人軸で生きているのだなと思い返す事がある。自分の価値は自分ではわからないから、誰かに教えてもらえないと気付けない部分ばかりが目立っているように感じる。稀に、自我が遥か遠くのどこかで存在していて、そこから俯瞰的に自分を眺めているような錯覚。

当たり前に存在している自意識の、欠如に対する認識の仕方と、物作り・創作に対する情熱的で心を突き動かされるような原動力みたいなものを求めるようにしないと、いつか本当に自分が自分で無くなってしまうようで怖い。


5/3
KYOTOPHONIE 2023 | SHOW-GO + Trio SR9 & Sandra Nkake & La Chica | Day 2 に観に行ってきました。

SHOW-GOくんの宣材写真可愛い

上記に書いた日記の次の日、待っているだけでは何も起きないから、情熱的で原動力の源になりそうなステージを観に行く事を決意しました。
実はHuman BeatBoxを学生時代から好きで良く動画サイトで見たり聴いたりしていました。その中でも類い稀なく異質で、煌びやかで他とは違う唯一無二の世界観を持っている『SHOW-GO』君の大ファンで、アーティストとしても、1人の人間としても心の底から敬愛しています。
彼のステージを観る事によって得られる情熱的で潜在的な何かを求めて、京都ロームシアターへ足を運びました。


京都に住んですぐの頃、一度だけ彼を街中で見かけた事がある。画面の向こう側の人が目の前に居る事実を受け止めきれず、声を掛けようか、掛けないでいようか、の戸惑いを心が感じる前に、一目見た瞬間そのままの衝動で声をかけた。
とても大ファンだという事、ずっと活動を応援をしていますと、憧れを目の前にした事による語彙力欠如の状態ながらも、精一杯に伝えた。丁寧にお話をして頂いた後に、写真まで一緒に撮って頂いた。彼が、
「今日は新しいMVが出るのでまたチェックしてください、これからも良い作品を作ります。」と言い、深々と頭を下げて去っていった。
その日の夜に出たMVが「If We're Together」だった。

「If We're Together」で残したコメント 


ステージの照明が暗くなると同時に、うっすらと見えるSHOW-GOくんの影に会場がざわざわし出して、京都の街中で出会った時と同じような、焦燥感に似た胸騒ぎがしていた。口だけで音楽を奏でる。手に持っているのはマイクのみ。画面越しのイヤホンでしか聴いた事のないSHOW-GOくんの音が、電気信号からスピーカーを経て音を震わせる波へと変わり、音楽となって空間を震わせていた。その中でも、「インワードリップベース」と言われるかなり音の低いベースは、会場中を揺らしていた。
基礎音の圧倒的な安定力、全身の力が抜けているのが目に見えて分かるのに、口から出る音は力強くてパワフル、それでいてゆるやかに緩急をつけたりする。音を自由自在に操っている様がとても美しく、洗練されていた。


5/4
彼のステージから、何を得てそこからどのように糧にしていくのか。ビジュアルに関しても、ブランディングに関しても、突き詰めていけば全てにおいて問題はあるけれど、自分に今ない分野というのはなんなのだろうか。
今手元にないもので勝負するのであれば、これからそれらを会得していく必要がある。今手元にあるもので勝負するのであれば、正直僕と同じようなことなんて誰でも出来る。その差はなんなのだろうか、一目見た瞬間に忘れられないようなモノを作るには…?


5/6
作品作りについて
・芸術的でアート的な要素。
・ある種サイケデリック性のあるもの。
・京都での展示。
・良いと感じたものを信じて世に出す。

日常の生活の仕方について
・良い意味でも、悪い意味でも人間らしく生きる。
・他ジャンルの芸術作品を観て学ぶ。
・身の周りで起こった事を記録、何かを生み出せるヒントを探す


「Kuon」で残したコメント


SHOW-GO君の音楽が、僕の「原動力」なのだと改めて再認識した瞬間。

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