見出し画像

まだ終わってもないが出版就活を振り返る【2024卒】

出版就活、それは狭き難しき門。多くの就活生が目指し求めるが、笑顔で終わる者はどれほどか。

どうも、出版就活が限りなく終了に近い2024卒です。一応オータム書店のお返事はまだですが、NNTなので次の業界に目を向けなければなりません。
このnoteはお焚き上げというか、出版への未練を断ち切るためにも書いています。なにより文章で残るっていうのが好きです。なのでそれぞれの出版社の思い出を取りとめもなく書きます。



個人的!やっててよかったこと

感想をよく書いていた
ES、面接、どこの出版社でも好きを言語化し作品の良さを説明することが求められます。
私はフィルマークスで長文感想を書き連ね、同人誌にすら感想を書く(送るのはまた別…作者さんに送るとなると急にハードル上がります。送る時は送りますが…)タイプだったのでそういった言語化は得意かもしれない。

布教をよくする
地味にこれもしていてよかった。先輩や友人、祖父母にまで勧めていました。この人に合うのはこの作品で、この部分をアピールすれば刺さるかな、と考えながらするのがおすすめ。逆に向こうから勧められたものも大体見ていました。面接中「1分で布教して」と言われて本当に1分だった時は我がごとながら感動しました。

あとやっとけば良かったのは出版以外の企業の面接本番を3年1月以前に経験するOBOGを早めに探す就活用のメアドをさっさと作ることです。面接はこなせば慣れる。そしてOBOGさんに添削をお願いし面接でどんな質問きたかを早めに確認して対策すれば場数が増えます。メアドはガチで早く作ってほしい。これはマジでガチです。メールが氾濫して重要なの見落とす(私は見落とした)。
就活の参考になるかもしれないのはここまでですね。以降は自分語りと思い出語りです。

スペック

文章との付き合い:長い。絵本、小説、マンガ…。小1にして『まんが道』を読む程度には昔から触れていたように思います。図書館の漫画をすべて読んでいたので古い名作も通っています。

その他エンタメ:ほどほど…?アニメは毎クールチェックし、映画はそれなりに観る。配信サイトの荒波が来る前は専らBSプレミアムに親しんでいたので旧作も観てました。美術館は中学生の時はよく行ってたが入場料がかかるようになってからはあんま行ってません。常設展と美大の卒展ぐらいしか行ってない。

学歴:そこそこいい
ガクチカ:部活
正直この二つはそんな活きた気がしません。ただ両方を目指した/やり始めたきっかけはだいたい漫画なのでそこを絡めて話していました。こういうのを面白おかしく話せる人間になりたい。

1.K社

色んな会社が集まって出来たし色んな人がいて面白そう!
なにしろ映像が強いのでアニメ製作でインターンに応募しました。ですがなんとメールを見逃してて書類が通っていたのに落ちてしまいました(アホ×∞)。
以降就活用のメアドを作りましたが今考えても本ッ当にもったいない。あまりにも貴重な出版インターンなのに……。
本選考も出しましたが書類で落ちました。インターンの返事が遅れたからなのか、単純に書類レベルが低かったからなのか…そういう疑念を抱かないためにもメールチェックは大事(大馬鹿)

2.S社

ここの作品で初めて推しができました。いわゆるオタクとして開花したのはS社のバレー漫画から。週間連載を追いかけはじめたのもここの作品がきっかけです。一番親しんでるからこそ直してほしいところや好きなところ、消費者目線での語りやすさは一番でした。
はじめての対面面接がこちらの二次。面接の前に筆記があり、漢字の書けなさに絶望したので練習すべきと痛感。時事問題も芸能関連答えられませんでした…。
面接自体は普通に喋れはしましたが、あまり深堀されずお祈りッ。

3.K社

御社名被ってるけど伝わるでしょう。ちなみに受けた順で章立てています。
2次ですでに厳かな雰囲気がしており、緊張しました。面接終わりぎわに「このままじゃ落とされるッ!!」と思ったので最後の逆質問でめちゃめちゃ粘りました。通ってました。
ここの3次面接が最も緊張しました。1対5の面接などはじめて、そもそも3次面接はじめて。このあたりで面接本番経験の少なさを後悔し始めます。
扉を開け5人の偉い人たちが並ぶ姿は「ドン!」という効果音が相応しいでしょう。なんでしょうね、もう俺の緊張はマックス、頭はまっしろ、口は回るが脳は停滞…。

終わったなとわかりました

「言いたいことが言えなかった」というのが悔しくてしょうがなかったです。その日は他社のES締め切りだったので15時までに仕上げ、それから憂さ晴らしにドーナツを揚げ、『湯を沸かすほどの熱い愛』を観て泣きました。
たぶん全然泣き所じゃない冒頭30分くらい泣いてました。ラストの意味を考えると怖いですよねこの作品。

その日のうちに転職組のK社の方にOBOG訪問を申し込みました。落ちた人間が申し込むというのも珍しいことかもしれません。ただこの辛さを「何の成果も‼得られませんでした‼」となるのがたまらなく嫌でした。実際聞いてとても参考になりましたし、前を向けたので本当に良かったです。ありがとうございます。
面接の次の日にお祈りされました。宵越しの鬱は持たないので、私は大丈夫!!!まだいける!!!!!!!!
そう思い込みました。

4.🌊社

私が最も親しんできた小説は間違いなくこちらの出版社の作品です。たぶん読んでなかったら今の学部進んでません。改めて文章ってすごい。

筆記試験が面白いものぞろいで解いててとても楽しかったです。ちなみにですが12月に公開しヒットした映画の問題はよく出たので問題を作っているのは1月あたりなんですかね。「最近観てめっちゃ面白かったし出題しちゃお~」みたいな。
1次、2次とても喋りやすく、面接後に好感度が上がるという体験をしていました。オプチャの様子を見てスーツでいきましたが、ダルダルなスウェットの面接官の方もいてちょっと面白かったです。私服でもたぶん大丈夫そう。
ですがこちらも3次で落ちる…それなりに面接の通りはいいので人間性はクリアしてるけど深みというか、「こいつを入れたらウケる企画できそう!」というところが足りなかったのか。喋れるけどオモロが足りないのか…。落ちる理由がわからないのでその場でもいいので教えてくれ〜〜
こちらをお祈りされた時点で残るコミックを扱う出版社は🌸社のみだったのでそこに向け企画・志望動機を練り直し面接練習に励みました。

5.🌸社

自立し強く聡明なヒロインへの憧れはこの出版社から。なんとなくお勉強できることへの憧れができたのも、こちらで頭が良さそうなヒロインに親しんでいたからでしょう。
なんでしょう。とにかく就活生への誠実さを感じました。他社さんももちろん誠実なのですが、そこらへんは受けたらわかるかと思います。ただ最終面接の結果をわりと待つのでかなりやきもきはしました。やきもきしすぎて一人ラジオとるなどしました。(これの影響↓)

面接に向けちゃんと練り、答えたいことを話せたと思っています。でも落ちてました。単純に採用人数が少なすぎるというのもあるかもしれませんが、やっぱりお祈りのお手紙を開いた時はしばらく動けませんでした。
メンタルの落ち込みはK社が一番なのですが、採用を通じてより好きになり、自分の核になる作品を多く生み出してきた出版社だったのでかなりショックでした。不採用通知当日は大丈夫でしたが、次の日に出版以外の企業に大量にエントリーしてる時グッと来てしまいました。泣ける映画も観ずに自分のこと100%で泣いたのは初めてかもしれません。

6.まとめ

いろいろと書きましたが、これからも書類の結果を待っているところやこれから出そうと考えている出版社もあるので、そちらに出しつつ他業界に向け頑張ろうかと思います。
反省点は挙げればキリがないのですよ。このnoteにあげたところ以外にも出版社は沢山あるのに3月の忙しさで出してなかったり、エンタメに関わる他業界大手しか出してなかったり。逆行して1年前に戻りたいです。全然人事を尽くしていない。天命を待つ段階じゃなかった。
ただそれを今考えてもしょうがないので今に集中しどうしても捨てきれなかったら第二新卒で出します(企業に勤めつつ新卒と同じフローで選考には進めるのです!年齢制限はありますが)。

PS
書いてて気づいたのは人事の方って本当に企業の顔なんだな、ということです。予想以上に人事の方を思い出しながら書いていました。
そして就活においてフィードバックという文化が根付くことを切に願います。面接進んで長いプロセスの末に落ちる、そんなときフィードバックで次に繋げられたら救いになるのです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?