3DCGプログラミング初学者の学習時間を30分約める助言
はじめに
今回の記事は、3DCGプログラミングの初学者に向けた助言です。とりわけ、学習の初期において起こし易い勘違いに関するものです。
助言とは、次の一つです。
・3DCGプログラムの出力データは、3Dではなく、2D
一見、何でもないことのようですが、これが意味する重要性(面倒くささ)は、それなりの経験がないと理解し難いでしょう。
そこで、その理解の近道を示すことが本記事の目的です。
対象読者
想定する読者は、3DCGプログラミングを始めたばかりの初学者です。特に、MVP行列が何であるかがよく分かっていないレベルの人が対象です。
値段の根拠
本記事では、「当たり前すぎて入門教材等では説明されないが、気付かないと時間を無駄にしてしまう」ことを指摘しています。
この指摘により、初学者である貴方は、学習時間を30分ほど短縮できるでしょう。
そこで、その短縮できる時間の時間給を本記事の値段としました。
貴方のプログラマとしての時給:0円
短縮できる時間:0.5時間
0x0.5 = 100円(百円切り上げ)
勘違い
まず、初学者が起こし易い勘違いとは、「3DCGプログラムは、対象が3Dなのだから、出力も3Dデータである」と言うものです。
確かに、3DCGプログラムでは、3Dのモデルデータを入力すると、そのモデルが画面に3Dとして表示されているように見えます。
しかし、これは画面の表示を人が3Dと認識しているだけで、表示そのものは2Dの画像です。
事実、世間に普及してる表示装置は、2D画像しか表示できません。
液晶ディスプレイは言うまでもなく、立体視が可能なVRゴーグルもできません(立体視は、人の錯覚を利用して3Dに見せかけているだけで、表示画像は2Dです)。
このように、表示装置が2D画像の表示を前提としているなら、当然、その装置への入力も2Dデータになります。
したがって、3DCGプログラムにおける最終的な出力(表示装置の入力)は2Dデータでなければならないのです。
それでは、「出力が2D」であることから何が分かるのでしょうか?
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
古往今来得ざれば即ち書き得れば即ち飽くは筆の常也。と云うわけで御座います、この浅ましき乞食めに何卒皆々様のご慈悲をお願い致します。