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親ガチャの話

こんにちは、
実家が全焼したサノです。

最近、「親ガチャ」という言葉が話題です。

生まれる際に親は選べないため、
経済力や容姿など、あらゆる境遇が
運で決まるということを、ガチャガチャに
なぞらえた表現だそうです。

確かに僕も人生は、
ほとんど運だと思っています。

人生の成功の定義は
人それぞれだと思いますが、
なんらかの成功をおさめるには、
「才能」「努力」「環境」「運」の
4つの要素が大切だと僕は思っています。

そしてこれら4つの要素のうち、
「才能」「環境」は
自分ではどうすることもできず、
親の遺伝や属性など、
いわゆる「親ガチャ」の影響が
大きい要素だと思います。

さらに「運」に関しては、
誰もが思いのままにできない要素です。

つまり、僕の考える成功に大切な
4つの要素のうち、
3つは自分でどうすることもできないので、
僕は「人生は、ほぼ運」だと思っています。

だから「親ガチャ」という言葉を
悲観的に使う人の気持ちが、
わからなくもありません。

だけど僕は、生まれた瞬間に自分の人生を
諦めたくはないので、自分なりに
「成功確率を高める方法」を
ずっと考えて生きてきました。

別に成功者でも何でもない僕が
そんなことを語るのは生意気だなぁと思いつつ、
「親ガチャ」で全てを諦めてしまわない
世の中になって欲しいという思いも込めて、
成功確率を少しでも高める
方法について書こうと思います。

僕のやり方だけが正解ではないので、
僕のやり方で、参考になるところだけ、
試してみてください。

まず1つ目は、「才能」について。

僕たちがどんな才能を持っているのかは運で、
才能の数も運です。
だけど自分の才能を探すことは、
自分の力でなんとかやれそうです。

なぜ才能を探したほうがいいのかというと、
才能のある領域で努力した方が、
努力の効率がいいからです。

ひょっとしたら見つけた才能が、
自分の好きなこととは違うかもしれませんが、
それでも努力したぶんだけ報われるのなら、
嫌な気はしないでしょう。

そして、手に入れた才能を応用すれば、
好きなことに繋げられるかもしれません。

ちなみに僕は30年以上生きてきて、
最近ようやく1つ「才能」を
見つけることができました。

それは、「切ないことをつぶやく」才能です。
才能ガチャでいうと、完全にハズレの才能です。

30年生きてきて、
ようやく手に入れた才能がこれ!?
と神様を恨みましたが、
僕の切ない話をクスッと笑ってくださる方が、
SNSに約7万人もいて、そして周りの方々が
その才能を有効活用してくれるおかげで、
こんなに頼りない才能でも、
本を出版したり、
仕事に活かしたりすることができています。

なのでまず、
(当たりの才能であることを願いつつ)
自分の才能を探してみてください。

2つ目は、「努力」について。

世の中には「才能」「環境」「運」だけで
うまくいってしまうケースも多々あります。

しかし努力は唯一、
自分で確実に成功確率を高められる部分です。

だからなるべく普通の人ほど、
努力から逃げない方がいいと思います。

たまに「努力できるのも才能」と、
努力を諦める人がいますが、
その気持ちはとてもよくわかります。
僕も努力がとにかく苦手だからです。

だけど僕の場合、
努力した分だけ報われることなら、
それほど苦ではありませんでした。
努力していると感じないからです。

もし努力するのが苦手な人は、
まず才能を見つけてから
努力してみるといいかもしれません。

3つ目は、「環境」について。

もし今が満足でない環境にいたとして、
よりよい環境に行きたいとしても、
なかなか環境を変えることは難しいと思います。
未成年だとなおさらです。

僕も学生時代は、
環境に振り回されることが多かったです。

小学生の時に母が蒸発・実家が全焼し、
中学生の時に父が自殺したこともあり、
親戚の家を転々として暮らしていました。

正直なところ、
当時はご飯を食べさせてくれる人がいるだけで
ありがたかったので、「環境が悪い」だなんて
思うこともありませんでしたが、
だけど大人になってから
環境の重要性に気付く機会が増えました。

環境がよいと、
良質な情報が入ってくるようになり、
チャンスにも恵まれやすくなります。

例えば、「100億円が欲しい!」と
思ったときに、周りに100億円を
稼いだことがある人が多くいると、
具体的なアドバイスがもらえる上に、
100億円を稼ぐために必要な人を
紹介してもらいやすくなります。
そして周りに100億円を
持っている人が実在することで、
それが不可能でないことがわかります。

しかし周囲に100億円を稼いだ人がいないと
「〇〇すれば稼げるらしいよ」と
信頼性の低い情報しか集まらず、
そもそも
「バカなこと言ってないで真面目に働け!」
と一喝され、
選択肢すらなくなってしまいます。

僕の個人的な話でいうと、
母も父も中卒だったため、
僕は中学を卒業したら
働くものだと思っていました。
僕の周りに大学院に
進学している人は1人もいませんでした。

しかしたまたまボランティア活動で知り合った、京大生の恋人ができて、
大学院という選択肢が生まれ、
僕も京都大学の大学院に進学しました。

この経験から僕がおすすめする
環境を変える方法は、
付き合う人を変えることです。

これまでの友人・知人を切る
という意味ではなく、
これまで参加してなかった
コミュニティに参加してみるとか、
そういった出来る範囲での行動で
良いと思います。

住環境を変えるほど
たいそうなことをしなくても、
コミュニティを増やしたり、
変えたりすることで、
環境に良い変化を与えることができます。

4つ目に、「運」について。

「運」とは、突き詰めると
「確率」の話だと思います。

運を良くするのは難しいかもしれませんが、
運をコントロールすることは可能です。

方法は単純で、たくさん挑戦することです。

例えばサイコロを10回だけ振ると、
出目の確率に大きなばらつきが生まれますが、
10万回振ると、
ある程度出目の確率は収束します。

「運」をコントロールするのも同じ要領で、
とにかく挑戦する数を増やすことで、
収束させることができると僕は考えています。

話が長くなりましたが、以上が、
「才能」「努力」「環境」「運」の
対策法でした。

繰り返しになりますが、
これはあくまで僕のやり方なので、
参考になるところだけ、試してみてください。

最後に、これもあくまで僕の経験則なので、
データがあるわけではありませんが、
これまで多くの人と出会ってきた中で、
いわゆる典型的な「成功者」と呼ばれる人ほど、
「努力」を重視しすぎる傾向があります。

自分が東大に入れたのは努力したから、
良い会社に入れたのは努力したから、
経済的に成功したのは努力したから、など。

しかしこれまで話した通りその土台には、
勉強できる「才能」があったから、
良い会社を選べる「環境」があったから、
経済的に成功できる「運」があったから、
と様々な要因があるはずです。

自己責任論が当たり前のこの時代に、
1度「自己責任」を疑ってみることで、
社会はもう少し優しくなるんじゃ
ないかと思います。

また一方、うまくいかないと考える人ほど、
「環境」を重視しすぎる傾向があります。

自分がうまくいかないのは
すべて「環境」が悪いからだ、と。

しかしうまくいっている人の多くは、
「努力」から逃げていません。
「努力」することを前提に生きています。

そんな彼らの努力を認めることも、
また社会にとって必要な
優しさだと僕は思います。

いただいたお金は、切ないことに使います。