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40代だからわかる。失敗する3つのダメ会議とは

失敗する3つのダメ会議とは


①、停滞会議
②、魔女狩り会議
③、言い訳会議

①、停滞会議

プロジェクトがうまく進んでいないとき、
一番発生確率が高いのが「停滞会議」です。

物事がうまく進んでいない
停滞している

という情報がその会議の出発点であり、
どうすれば解消できるかが議題

本来は有効な解決策を
導きたいところですが、
停滞会議で獲得されるのは

「一応は考えてみたけど、
 実際のところは実行することが難しい対策」

となるのがよくある話です。

そもそも、うまく進んでいないのには
それなりの事情があって、
簡単に改善策を思いつくようだったら、
最初からそんな状況にはならないし、
こんな会議を開く必要もないのです。


②、魔女狩り会議

「魔女狩り会議」は、
もう少し切迫感のある状況で発生する会議。

魔女狩りなんて言葉を使うと、
ちょっとおどろおどろしいですが、
発生している問題の「犯人探し」をする会議。

問題を解決するための分析は
もちろん必要ですが、残念なことに
その場のムードや流れによって
特定の「人」と発生している問題
が結びついてしまうことがあり、
これが行き過ぎると前向きな対策を
考えるどころではなくなってしまいます。

人に問題を見出しても状況が
解決することはほとんどありません。

その人に行動を変えてもらう努力が
たいていの場合、ムダな努力に終わります。

その人を排除したとしても
その組織のまた別の人が犠牲になり……
ということが繰り返されるのが
お決まりのパターンなのです。


③、言い訳会議

言い訳会議とは、
文字通り言い訳を共有する会議。

物事がうまく進んでいないとき、
人はどうしても言い訳を
探してしまいがちなところがあります。

自分は悪くない、努力もしたんだけど
これこれこんな事情があって、
仕方なく……という話です。

そうした捉え方に必ず間違いが
あるわけではありませんし、
なんでもかんでも自責にすると、
それはそれで息苦しい話になってしまいます。

しかしときどき、言い訳に始まり、
言い訳を許容し、
チーム全体で現状を追認して
終わってしまう会議が開催されることがあります。

そこで導かれる結論は、恐るべきことに
「結果を出さなくてよい理由」という、
プロジェクトを前進どころか
後退させかねないものになる危険があります


これと似ているのが
「お気持ち発散会議」

参加者が気持ちを発散することで
終わってしまう会議。

リーダーや上席にある人物が現状を否定し、
打破することを求めるとか、
メンバーが集まって
不平や愚痴大会を開くのが典型例です。

もちろんときにリーダーが士気を鼓舞したり、
本音を吐き出したりして気持ちを解消するのは
とても大事なことでもありますが、
使い所を間違えるとその先にあるのは悲劇です。


なぜなら、気持ちだけでは状況は
打開できないからです。

改善する方策がないからみんなで知恵を
出し合っているのであって、
会議の結論はあくまで
具体的なアクションや方針に結びつくべきです。

いいたいことをいって、スッキリして
終わることができればまだしも、
問題が多い状況だとかえって
逆効果になることも多いのが
このタイプの問題です。

これらは「準備」と「意気込み」という視点で
整理することができます。

準備とは、その話し合いを進めるための根拠に
なるような情報やロジック、
今後とるべき選択肢は何か、
といった具体的な検討材料のことです。

意気込みとは

・その会議を通して物事をしっかり改善させたい
・よいアイデアにたどり着きたい
・みんなで目線合わせができて一致団結したい

といった姿勢のことです。

準備と意気込みが調和してこそ、
話し合いはスムーズに進みます。

しかしこの2つの要素は、
足りないときと過剰なときがあって、
よい湯加減で会議を開催するのはなかなか難しいものです。


ざっくりまとめると

言い訳会議    ・・ 準備と意気込みの両方が足りないのが、
お気持ち発散会議 ・・ 準備がなくて意気込みばかりなのが、
停滞会議    ・・・ 準備はあるけど意気込みが足りないのが、
魔女狩り会議  ・・・ 準備と意気込みの両方が過剰なのが、


実は
キックオフ会議を

開催した時点で勝負はついている!

キックオフ会議がダメなプロジェクトは
「よくて70点」の世界。

時には炎上や喧嘩別れで0点、
なんにもやらないほうがよかった、
なんてことすらもある世界。

一方で、キックオフ会議に始まる
各種の会議が優れたプロジェクトは、
100点とれてあたりまえ、
それどころか

120点、200点、1000点すらも目指せる世界。

まさに天国と地獄とでもいうべき
別世界が広がっているのです。

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