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小林製薬の「小さな池の大きな魚戦略」マーケティングは学びが多い

あなたの「商品」が
いちばん「売れるマーケット」は
どこですか?

どんな業界でも
競合が多い現代

ずっと安定して
売上を伸ばし続けるには

自社が「勝てる」市場を
選ぶ必要があります。

…今回は、その選び方として

小林製薬の
「小さな池の大きな魚戦略」
についてご紹介します。

市場選びにおいて
重要なことは

「自社の強み」と
「お客さまのニーズ」です。

「自社の強みはわかる!」

と言う方もいるでしょうが

その強みをお客さまのニーズと
結び付けられなければ

勝てる市場を
見つけることはできません。

小林製薬が行う
「小さな池の大きな魚戦略」

その戦略について
同社はこう伝えています。

大きな池には釣り人が
 たくさんいるから
 1人で魚をたくさん釣ることはできない。

 なら、どんなに小さな池でも
 1人で魚を釣れる場所を探そう。

 その池を掘って大きくしていけば
 いずれ大きな魚も釣れるようになる

ここでいう「池」とは「市場」のこと。
そして「魚」とは「需要」のことです。

つまり小林製薬は

「競合が多い市場ではなく
 自分で小さな市場を見つけて
 シェア率を高める」

と言う戦略を取っています。

例えば

洗眼薬の市場で圧倒的認知を取っている
「アイボン」

「アイボン」が生れたのは
まだ、コンタクトレンズが
広く普及していなかった1995年。

コンタクトを使う一部で
「乾燥」や「目のゴロゴロ感」
という悩みがありました。

この「小さな池」に対して
さらに市場を限定し、
関東のみで販売を開始。

瞬く間に大ヒットし
全国展開となりました。

「でも、どうやって小さな池(市場)を
 見つければいいの?」

と思う方もいるでしょう。

とはいえ、この方法には
あるものが絶対に必要になります。

そのあるものとは

お客さまへの理解

です。

「お客さまがどう感じているか」

「どんな不満があるのか」

を理解できていなければ

どんなに会議をしたところで
小さな市場は見つけられないでしょう。

マーケティングの秘訣では
どんな企業、どんな業界にも
即利用できる

「お客さまの潜在的なニーズがわかる
マーケティングの本質」

大切なポイントは3つです。
深掘りして、説明します。

  1. お客さまとのコミュニケーションを大切にするお客さまの潜在的なニーズを知るためには、直接コミュニケーションを行うことが必要です。顧客と直接対話することで、彼らの抱える問題や望む解決策を理解することができます。例えば、アンケートやインタビュー、ソーシャルメディアでのインタラクションなど、顧客との直接的なコミュニケーションを活用しましょう。

  2. データに基づいて市場の動向を分析するデータ分析は、小さな市場を見つけるための重要な手法です。購入履歴や行動パターンなどのデータを分析することで、お客さまの潜在的なニーズやトレンドを探り、未開拓の市場を見つけることが可能になります。データを適切に利用し、市場の動向を見極めましょう。

  3. 新たな価値を創造する
    既存の市場ではなく新たな市場を創造することで、競争から一歩抜け出し、一人の池で大きな魚を釣ることができます。例えば、「アイボン」は、コンタクトレンズユーザーの悩みに焦点を当て、新たな価値を創造しました。その結果、新たな市場が生まれ、アイボンはその市場で成功を収めることができました。

これらのポイントを活用して、「小さな池の大きな魚戦略」を成功させることができます。しかし、それには自社の強みとお客さまのニーズをしっかりと理解することが重要です。だからこそ、お客さまへの理解という要素が、この戦略の成功のカギとなるのです。

どの市場であっても、お客さまとのコミュニケーションを大切にし、データに基づいて市場の動向を分析し、新たな価値を創造することで、小さな市場で大きな成功を手に入れることができます。それが、「小さな池の大きな魚戦略」の本質なのです。

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