見出し画像

リプライを送るその前に

SNSで誰かにコメントするとき「言われた相手はどう受け取るだろうか?」と一旦手を止めて確認することはありますか?

オンライン上のコミュニケーションは表情やイントネーションを用いた表現ができないので自分の伝えたい気持ち・想いを正確に伝えられないもどかしさがあります。

遠回りだけど一文増やしたり顔文字や絵文字を使ったりして細かいニュアンスを表現することで、相手と円滑なコミュニケーションを行えるように工夫する事が多いですよね。

画像1

AV女優になってからSNS上でコメントやリプライを頂く機会に多く恵まれ本当に嬉しいですし励まされる事も多いです。

しかしこのような立場になって初めて、注目される立場の方に頻繁に掛けられる言葉でありながら、意外と言われる方はビミョーに感じるコメントがあると気づきました。

せっかくの機会ですので皆さんにもぜひ知ってもらいたいですし、これからはもっと別の言い方をしよう!とか言いたい事を伝えるためにもっといい表現はないか?など一緒に考えていけたらいいなと思って記事にしました。

このnoteはSNS上でのコメント・リプライ全般に対する記事であり「三宮つばきにこのように接してください」という記事ではありません。

ため口/唐突な冗談・ジョーク

会ったことのない方や交流のない方にリプライをする時敬語を使うのは普通の事ですが、相手が芸能人やyoutuberになったら急にため口のリプライが増えます。これはなぜでしょうか?

まとめサイトでとても的を射た回答がありました。

このサイトによると『本来は親しくなった結果として気安い態度があるのに、気安い態度を取ることを親しくなるための手段にしてしまう』というのが理由にあたると解説されています。
親しくなりたいという気持ちが先走ってしまい悪意はないけどため口を使ってしまう、そうすることで逆に相手が警戒してしまう…本末転倒ですね。

また冗談やジョークは文では伝わらない面白さが含まれているところが大きいです。なのでオンライン上で身内関係にない相手に送るのはリスキーです。

行けない・参加できない

イベントの多くは主要都市で行われるので時に参加できなかったり個人的な都合で行けなかったり抽選の場合は落選してしまうこともありますよね。

そういう時に当事者のSNSに「行けません」「参加できません」というコメントをするのは適切でしょうか?

画像2

実は今までは多くの芸能人がこの話題に言及しています。
最初に言及したのはデーモン閣下ではないかと思われます。(三宮つばき調べ)

『イベント行けません』という言葉は、心の中に納めてもらい、作者(演者)にはわざわざ伝えないほうが良いよ、ということなのである。
(WEB ROCKの2010年1月の記事)

他にも声優の緒方恵美さん、諏訪部順さん、落語家の桂枝太郎さんなどが言及されているようです。

「行けない」「参加できない」と言われた方はショックです。

では発言する側は何を思ってそのように発信するのでしょうか。
深い意味はなく事実を述べているだけだったり「行けないけど応援はしてる」「参加はできないけど参加したい気持ちはある」という事を伝えたいのではないでしょうか。
その内側には「行きたいけど行けない人もいるってことわかって!」という思いが隠れているのかもしれません。
でも言われた相手が悲しくなるかもしれないコメントは自分の中で消化して相手に伝えないのが優しさかもしれませんね。

画像4

〇〇さんに似てるね!

私も本当によく言われますが(笑)
他の方も頻繁に言われているのを見かけます。

芸能人の〇〇に似てる!
漫画の〇〇ってキャラにそっくり!
〇〇さんの若いころに似てるね。

もちろん不細工を売りにしてる芸人やどんくさいアニメキャラに似てるというのは悪口ですが、美人な芸能人や有名な俳優に似てるというのは失礼には当たらないように思えますよね。

でも実際に言われる側になると何とも言えない…手放しに喜べない…言葉で表現するのが難しいモヤモヤした気持ちになりました。

あえて言葉にするなら「私は私!誰のまねもしてないよ!」という感じでしょうか。自分のオリジナリティを否定されているように感じたのです。

画像3

「似てると言われても嬉しくない」と感じる理由を4個考えてみました。

①何回も言われて飽きた
色んな人から何回も初対面で〇〇に似てる!って褒められても聞き飽きているので「またか…」という気分。
②比較されたくない
誰かと比べられるのは基本的にいい気分ではない。自分の中で人を比べるのは自由だが相手に知らせるのは失礼。
③欠点のない人なんていない
たとえかっこいい人や綺麗な人に似ていると言われたとしても外面や内面に一つも欠点のない人間はいない。悪いところに似ていると言われている可能性が捨てきれない。
④分かった風に判断しないで
例えばヨーロッパの方から見れば日本人の顔は大体同じに見える。年配者で「アイドルがみんな同じ顔に見える」という方もいる。私たちは良く知らないものを区別できない。「似てるっていうけど区別できてないだけでしょ?」という気分になる。

誰かに説明するときに「〇〇さんに似てる雰囲気の方だよ」と言ったり「〇〇さんのファンなの?だからファッションが似てるんだね」と相手が好きだと公表している人と似ているというのは問題ないと思います。

ただ本人に突然「〇〇に似てるね!」というのは言われた方も反応しづらいし、上記のような気持ちになってしまいます。褒めたいならば誰かに例えず「可愛いですね」「かっこいいですね」で十分です。

画像5

言いたい気持ちvs相手の気持ち

今日は3つの例を挙げてみましたが、言葉にするのが難しく感覚的なテーマでしたので色々ネットで意見を調べながら記事を書きました。

その中で見つけたかんそうぶんさんのブログがとても分かりやすかったのでご紹介したいと思います。

この記事の中でなぜ相手がどう思うか考えずにリプライしてしまうのか?という考察があります。

①自分が言いたいから言う
②他者から自分の行動がどう見えるか理解できていない
③リプが相手へのアクションという意識がない(メモ帳感覚)
④相手を生身の人間だと思ってない(テレビにツッコミを入れる感覚)

すごくわかる!という気持ちになったと同時に、やっぱりSNSでは自分のコメントが相手に届いている認識が薄いのかなと思いました。

「自分が言いたいから言う」「事実を言っただけ」というのは相手の事をまだ考えていない段階です。
「言われたらどう思うかな…」という想像は相手が目の前にいたら自然に出来ますがSNSで相手が遠い存在であればあるほど相手が一人の人間であることを失念してしまうのだと思います。

画像6

「どうせ自分のコメントは見ないだろう」「本人が運営してるわけじゃないだろう」という軽い気持ちで“メモ感覚”“チラシの裏に書く感覚”“独り言感覚”でコメントしてしまうことでそれを見た本人や他の人も不快な思いをする可能性があります。

その反論としては「有名税だよ。しょうがない」「スルースキルを鍛えて」「悪意はない」「深読みしすぎ」などがあると思います。

でも言われた人やそのコメントを見た人が「なんか嫌かも…」と言っているのなら、世の中が「よく考えたらダメな発言かも」と価値観が変わりだしたら、それに合わせて柔軟に対応していくべきです。

誰も傷つけない言い方を模索していくのがSNS時代の課題なのかもしれません。
直接本人と会って話す機会が減った今、オンライン上でのやり取りを発展させる丁度良い機会かもしれませんね。

最後に

今日はかなり長い記事になってしまいましたがいかがでしたでしょうか?

送信する前に「相手がどう思うか考える」時間を3秒設けるだけでも意識が変わると思うのであまり難しく考えず気軽に捉えていただけたらなと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたの最初で最後の推しになりたい、三宮つばきでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?