「エッセイ」名作も名曲も嘘にする夏
あ〜、暑い暑い。
今年の夏なんて、小学生のテストに「挨拶の言葉は何ですか?」なんて問題があったら「こんにちは」じゃなくて「暑いですね~」で◎付けちゃうよ、私(笑)いや、マジで。
で、この暑さで少ない脳ミソが更に溶け出しそうな私だが、僅かに稼働している部分をフル回転させて考えている!あぁ、なんてコスパがいい女。
また話しが脱線しまくりそうなので本題へ急ごう(笑)
チビの頃(今でも充分チビである)私はアンデルセン童話が好きでイソップやグリム童話は嫌いだった。
だって怖いもん。
アンデルセンも深読みするとその奥に怖さが潜んでいるらしいんだけど……そこはほれ!チビだったから考えられなかったわけよ~。
そんな私がイソップ童話の中で唯一好きだったのが「北風と太陽」
あまりにも有名だから皆さんご存知とは思いますが、親切な私はあらすじを貼っておこう。
幼かった私は「あぁ、いつか私も太陽のように暖かな優しさで人を動かす人間になりたい」とか
「えぇ、私は優しさで旅人の服を脱がすのよ!!」(なんかエロい)
と思って座右の銘の端の方に置いて成長してきた。
太陽は正義で北風は悪だったわけね。
ところがワイドショーは、言っている。
「今年の夏は暑すぎてお客さんが来ない」
海の家が嘆いていると…
えーー!?暑すぎて海へ入らない?!
そんなことって、ある?
海の家の人が言うには、暑すぎて海が涼しくないらしい。
そう言えば、我が家の水道も蛇口をひねってもひねっても「水」出してるはずなのに「ぬるま湯」しか出て来ないから、素麺冷やすのに大変だもんな〜!!
おっと、また話しが逸れていく。軌道修正しなくちゃ。
何を言いたいかと言うと地球温暖化の為にどんなに太陽が頑張っても旅人はもう服を脱がないだろうってこと…
この暑さの中で服を脱いだら「日焼け」は、もちろん「皮膚ガン」になって死んじゃう可能性だってあるでしょ?
池で泳ごうとしても「ぬるま湯」で、ちっとも涼しくないから入らない。(鯉は大丈夫?生きてる?)
あちゃー!!
あの穏やかな暖かさで旅人を包んだ「太陽さん」は数十年の間に今や、牙を向く悪魔のようにに変わって人々の肌に突き刺ささってるいるじゃないか。
じゃあ、あの時潔く負けを認めた「北風さん」の方が、惚れ惚れとして男らしい?って事?いや、むしろ清々しささえ感じるぞ(まるで仙台育英高校のようだ)
ま、まさか!!
イソップおじさんは、この事態を予測して書いていたのか…まさかねぇ〜
名作童話さえウソにするこの夏の暑さ!!
そう言えば、先日うちの店に来店した5人のお客様。ゴルフコンペ帰りの接待らしかったが、その中の会長さんと呼ばれた方が
「ここからは無礼講ね~」
真っ赤な顔をして、もはや死語となった言葉を言った。
お見受けしたところ、歳の頃は50代後半から60代といったところか。
宴たけなわに差し掛かった頃
「僕、これね!」
デンモクをポンと押して選曲したのは、
JAYWALK 「何も言えなくて…夏」
ちょっと悪いコトして姿を消したが往年の名曲だ。
どうやら、その会長が一番のお客様だと悟った我々は手拍子と歓声で盛り上げる。
1番は良かった、会長も絶好調で自分に酔いしれ、目までつぶってる(笑)
(十八番だな…)
2番に入った
「♪短い夏の終りを告げる〜〜♪」
そこで30代後半くらいと見られる平平(ペイペイ)さん(※paypayではない)が「無礼講」という言葉に甘え、酒の力も手伝って思いっきり叫んじゃった。
「ウソつけ〜〜!!夏は短くないぞ~!!」
あ〜あ、やっちゃった!
さっきの水割り濃かったか?
でも本当にそうだよな~
うーん、名作童話も名曲もウソにさせる地球温暖化!正直者のペイペイさんの出世も危ぶむ地球温暖化!(それはない 笑)恐るべし!!
私達は未来の子供たちに名作童話と名曲を「真実」のまま残す為に何とか地球温暖化を阻止しなければ!いざ、立ち上がれ!大人達よ!!
そして、未来の子供たちへこの注意喚起を伝え続けていくのよ!!
あ〜、暑い暑い。
私は固く心に誓い、風呂上がりの暑さの為にエアコンの温度をそっと28度から27度に下げたのであった。
完
ま、生きてなきゃ伝えられないしな