見出し画像

「エッセイ」決戦の月曜日


私の記事を読んで下さっている皆さんならお分かりだと思う。私には絶対に負けられない闘いがある!
これ↓


しかし、映画でもドラマでも「続編」あるいはPART2、はたまたPART3あたりになると目もあてられないくらいにつまらなくなる物が多い。
あれは何故だろう?
奇を狙い過ぎたのか?
柳の下の2匹めのどじょうを釣り上げるのは、才能あふれるスティーブン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキス、クェンティン・タランティーノ……
だって難しいらしい。
その難題に今から私は挑もうとしている。


と、いう言い訳を踏まえた上で
闘いの全貌をお伝えしたいと思う。
いい?面白くないよ?面白くないんだからね~!
(スベる、コケるを気にするようになった学習能力を遂に得た私)

実は

私には夢があった……

思い起こせば十数年前、私はショッピングカートを誰よりも速く操縦出来る女だった!
いや、本当の話しだ。
ショッピングカートに片足を乗せて

シャーーーーッ

体重が軽いコトをいいことに通路が広いスーパーなら、一気に端から端まで駆け抜けられた(遠い目)

シャーーーーッ

それを見たダーちゃんは
「sannちゃん、恥ずかしいから止めて」
心の狭さを露呈したものだ。
(意外に小さい男だったな、フッ)
何故、前回この神から与えられた私の能力を活かさなかったのだろう?
恥ずかしいと言う気持ちが、私の中にも密かに根強く潜んでいたのか?
ダメだ!
そんな気持ちはネズミにくれてやれ(意味不明)
羞恥心では飯は喰えない。

私はお昼の人気のないバラエティー番組「ぽかぽか」をよく見ている。あの中の牛肉を300gに切るぴったんこカンカンが割りと好きだ。いや、間違えた。それは置いておいて、あの人気のない番組の中で更に人気のない「奥様、ママチャリレース」というものがある。
あれが「奥様、ショッピングカートレース」だったら……私は間違いなく優勝したであろう(その前に、あんた!もう奥様じゃないから)


今回の舞台は月曜日、いつもの地域密着型中堅スーパー。祭りが終わって休みを取った私は決戦の日を昨日と決めていた。
新しく導入する武器はマシンガン手榴弾などのチャチなモノではない戦車だ!!(ただのショッピングカートだ)
エスカレーターを降りる。
「さぁ、どれにする?」
私に誘惑を仕掛けるように並んでいる沢山の戦車の群れよ。
フッ、大型車はダメだ、小回りが利かない。
小型戦車の足回りを私は厳重にチェックする。ギコギコしているのはダメ(油差してあげてね〜、店員さん)
スルーーーッ
スムーズに滑走する一台のヤツを私は選んだ。
「頼むぜ!相棒」

最初はまるで戦車初心者マークかのようにそろそろと進む(実はゴールド免許だぜ)

目的地はひと〜〜〜〜〜つ!
前回、フェイント攻撃をくらわされた「惣菜コーナー」だ。
キョロキョロ
辺りを見回す。敵はどれも強者どもだ。
しかし多分、ヤツ等が狙っているのは祭りが終わって用が無くなった「パーティーセット」半額だろう。賞味期限は今日までだろう……
フッ、一人暮らしの私には、そんな物は要らないぜ。
余裕をかますが寂しい「奥様ショッピングカートレース優勝者」

そして遂に、いつもの惣菜コーナーのお兄ちゃんが黄色と赤の値引き「シール」を掴んで入場して来た。ゴングは鳴らされる!

「へっ?」
ここでハタと気付いた。
あれ?私、何買うんだっけ?別に惣菜要らないじゃん?冷蔵庫のチルド室には今日、酒の肴にする予定の牛肉プルコギ風味が入っている。冷凍室には先日の旅行のお土産の「アジの開き」が残り後二枚……

にやっ

不敵な笑みを浮かべる惣菜兄ちゃんを後に、きびすを返して鮮魚コーナーへ急ごう。
さぁ、出番だ、小型戦車!

シャーーーー

と華麗に戦車を走らせる予定が……
大渋滞に巻き込まれた。
何故か、昨日に限って
「まぐろ切り売りショー」
が開催されていた。

「目の前が真っ暗になる」
とは、きっとこのコトを言うのだろう。

♪さかな、さかな、さかな〜、さかなを食べると〜、頭、頭、頭が良くなるぅ〜♪


名曲が嫌味のように耳にこだまする。
魚を食べても頭は良くならない!私が身をもって実証した夕方であった。

さらば!しめ鯖
さようなら、明太子よ!


敗北宣言の中、「イカマヨネーズ、ぽん酢和え」20%オフを手に戦車に別れを告げたsanngoであった。


今回の教訓 戦車は値引きセールでは武器に不適切(泣)お子様やお年寄りにご迷惑(泣)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?