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クロックタワー2 やってみた。

【子どもの頃買えなかったゲームをやってみる 2】 クロックタワー2

別に子どもの頃欲しかったわけではないのだが、怖い怖いと聞くので怖いもの見たさで買ってみた。とにかくホラーが苦手で、怖いものを見るとトイレに行くのやお風呂に入るのがとても恐ろしくなってしまう私なのだが怖いもの見たさという感情だけは多分にある。そして、psの時代の古い画質だしそんなには怖くないかなあと思って甘い考えで購入した。

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クロックタワー2について

クロックタワー2は、襲ってくるシザーマンというキャラクターからかくれんぼのように逃げながら閉じ込められている場所(etc 大学研究棟、図書館、洋館)からの脱出を目指すゲームだ。プレイヤーはシザーマンにダメージを与えることはできない。そのため倒したりすることは不可能で、見つかったら逃げるしかない。シザーマンに見つからずに素早く、迅速に脱出方法を見つけていくゲームである。

唐突に訪れるシザーマンの恐怖

シザーマンは人間大のハサミを持って襲ってくる怪物で、プレイヤーは倒すことができない。今で言う?クイックタイムイベントとして、殺されそうになった時にボタンを連打することでキャラクターがシザーマンと揉み合った末になんとか押しのけてくれたりして一時的に動きを止めることは可能だが、そうするとプレイヤーキャラクターのライフが大幅に減ってしまう。(本作だと 連打 せずには いられない の頭文字をとって「RSIシステム」と言うらしい。)

出てくる方法も様々で、不穏な音楽が鳴る中扉を開けたらそこにいてハサミを鳴らしていたり、トイレの個室に隠れてホッと一息ついていたらドアごと打ち破って刺してくる、荷物を取ろうとしたら用具箱から突如として飛び出してくるなど、落ち着いていられない。(落ち着いて いられない OIである) 殺そうとしてくる以外の目的が不明なところなども恐怖を誘う。

ゲームシステムが生み出す恐怖

クロックタワーは、脱出ゲームのようにクリックで物を調べたり、物や場所をカーソルのクリックで移動するゲームシステムになっている。そのため、基本的にそれ以外のキャラクターへの指示は何もできない。シザーマンに刺される恐ろしさで、慌てているところにキャラクターもうまく動いてくれない。動きやプレイヤーの介入できる事が制限されているからこそ、シザーマンというキャラクターが少しずつ近づいてくる恐怖や、うまく脱出する術を見つけられない時の焦りが生まれてホラーゲームとしての完成度が高くなっているなと感じる。これがシザーマンを倒せるとなってしまってはホラーゲームとしてのゲーム性は薄れてしまい、ホラーアクション(怖い雰囲気のアクションゲーム)になってしまうのではないかと思う。

クロックタワー2怖い

クロックタワー2は面白いホラーゲームだった。夜寝ていて喉が渇いた時には、冷蔵庫までいく時に明かりをつけるようになった。ゴミ捨てに行く時も、後ろでシャキンシャキンとハサミを鳴らされていないか気になるようになった。あの抵抗できない感じと、得体の知れない感じが恐ろしい。シザーマンに捕まると一回は振り解けても2回目以降は容赦なく刺してくる。ハサミで刺す、用途が違う。怖い。余談だが、シザーマンと関係ないのにストーリー中に犬が突然暴走して飼い主を殺すのが怖い。なぜ?ゾンビ化したの?怖い。主人公であるヘレン達の謎の蛮勇も怖い。「今度は私がシザーマンを追い詰めてやるわ!」と意気込むところがあるがあなたさっき殺されかけたばっかりじゃないの? 怖い。クリアするまで結末見ないと怖くて離れられない。そういうゲームだった。ホラーも古いから、怖くないというようなことはない。システムとルールと雰囲気があれば私はいつだって少し漏らすことができる。

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