見出し画像

【子どもの頃買えなかったゲームをやってみる】 ファイナルファンタジーⅦ インターナショナル版


今更やる理由

子どもの頃親に買ってもらえなかった、あるいは2つのパッケージのうちどちらを選ぶか葛藤した結果、選ばなかったゲームはないだろうか。私にはいっぱいある。大人になって、ゲームがどちらかというとお金がかからない方の娯楽になった今だからこそ、自分の中で埋もれてしまったゲームでもやってみたいと思ったらすぐに手が出せる。そんなわけで、気軽に買っていろいろやってみんと思うのであった。

スクリーンショット 2020-06-09 18.03.59

まずはこいつだ。PS4にはPS3のゲームやその他昔のゲームを配信しているPlaystation Storeがあり、そこでFF7(インターナショナル版)も配信されている。PS3でも似たようなゲームアーカイブスというサービスがあり通常版とインターナショナル版の両方が配信されている。私はPS4のPlaystation Storeからインターナショナル版を購入した。今からやる人もインターナショナル版にした方が良いと思う。インターナショナル版は通常版と違い戦闘や諸々の進行を3倍速にできるのだが、無限に時間があった(と錯覚していた)子どもの頃と違い、大人はせっかちだ。すぐに3倍速がちょうど良くなるだろう。

やってみるまでになんとなく知っていたこと

ゲームを始める段階では、クラウドが主人公でティファとエアリスという2人のヒロインがいる事は知っていて、エアリスが…という事も知っていた。何故知っているのかわからないが、ぼーっと生きてるだけでいつのまにか知識がインプットされてしまうくらい巨大なタイトルという事だろう。

ストーリー

ストーリーは、環境破壊とグローバル企業に対する反抗というのがありつつ主人公のクラウド自身の内面的な葛藤とライバルキャラであるところのセフィロスとの因縁やらなんやらありきで大人になってついぞ浸ることのなかったRPGの世界をたっぷり楽しんだ。

キャラクターの造形について

FF7のヒロインはクラウドで、ヒーローはエアリスとティファであるというように思う。クラウドは粗いポリゴンでちょこまか走り回る様子をいつもみているし、普段は斜に構えているがたまにサブストーリー上でお茶目な一面を覗かせたりして結構かわいい。チョコボレースで勝った時にやった!と素直にガッツポーズして喜んだりしてクールキャラをすぐに忘れてしまうのが愛らしい。頑張れクラウド。対してヒロイン2人はピンチの場面でも落ち着いてたりタダでは終わらねえ、敵にいっぱい食わしてやるぞという豪胆さを持っている。常にクラウドをリードするし、プレイした人はわかると思うが、ティファに至ってはイベントで野外でもお構いなしでクラウドとアレしようとしてくる。とにかく、クラウドがかわいい。

戦闘やシステムについて

戦闘システムは今更私が解説するでもないが、マテリアの付け替えと育成、そしてリミットワザが楽しい。愛着の湧いたキャラに強いマテリアをつけてあげればそれに応じて強くなるし、マテリアの組み合わせでどう戦うかが決まるところや武器や防具の価値も単純な攻撃力や防御力だけではなくマテリアを装備できる数や育成に使いやすいかなど好みが反映できて楽しい。

リミット技はいわゆる必殺技だが、ダメージというペナルティ要素を報酬になるようにうまく組み込んであってピンチがチャンスになったりもしうるから、全滅の危機にリミット技で逆転勝利することも可能だ。リミット技がキャラの個性の担保にもなっていて、私はティファのリミット技が好きで、ティファのリミット技はスロットを模した当たり外れが技の発動に関係している。その図柄のうち「YEAH!」という恐らく当たりを意味する図柄だとは思うのだが、それがめちゃくちゃ根明な感じがして特に好きだ。ただ、「YEAH!」がでても何か変わった気がしないので詳しいことはわからないで雰囲気で使っている。リメイク版ではあの「YEAH!」はどうなっているのだろうか。なくなってないといいなと切に願う。


初めてFFをやった自分としては、この画期的なバトルシステムこそがFFシリーズの売りなのかと思いきやこれはどうやら7だけのようだ。こんな画期的な発明、一回では勿体無いので3作は同じシステムでゲームを作りたいところだ。スクエアはスゲーのである。

好きなマテリアは連続切りのマテリアで、一回のターンに二回攻撃するというお得感が最高に心をくすぐる。すごく強いかと言われるとそうでもないが、何かものすごく得をしているんじゃないかという勘違いをさせてくれるので好きなのだ。

また、サブタスクのチョコボ育成&レースも楽しい。チョコボを捕まえるのは少し苦痛に感じるが、育てたチョコボや世代交代を経て強くなったチョコボでレースに連勝するのはとても楽しい。勝った後、チョコボの上で跳ねて喜ぶクラウドもかわいい。

気に入ったところ、そうでないところ

好きなキャラクターはレッドⅩIIIで、登場初期はクラウドみたいに斜に構えてるやつかと思いきや、じっちゃんのいる谷で一気にキャラ変だ。どちらもかわいい。基本的にパーティーに入れていが、色んな人のやらかしに対してやらかした事に対して怨嗟の声をあげるでもなくボケーっとしているか、前向きな返答が多くてほっこりする。仲間に加入してからパーティー編成が常時可能だった(おそらく?)というのも大きい。クラウドも前述のかわいさから結構好きで、ティファは「YEAH!」が好きなので好きだ。なので、可能な所では常にこの3人で行動するようにしていた。

反対に好きになれなかったのはユフィとシドのキャラクターで、ユフィは文句が多くシドはパワハラ気味だなと感じて敬遠してしまった。サブストーリーでその辺のキャラ造形がフォローされるかなと思ったのだが、ユフィのサブストーリーに関しては大事な大事なマテリアをアレしてしまうという内容だったので辛い気持ちになり、パーティーからは強い意志で干すようになってしまった。シドの方はなんとなく町工場の頑固な職人、のような人物造形にしたいんだなあと感じられたがそもそもそういうタイプと自分があまり合わないので少し苦手なんだなという結論。

まとめ

RPG自体、やったことないシリーズをやるのが久しぶりだったので楽しめるか不安だったがやってみると最高に面白かった。総じてとても面白いゲームではあるが、今リメイクではなくなぜ?と思う方もいると思う。けれども、粗いポリゴンのキャラだからかわいいとか許せる言動もあると思うのだ。リメイク版を最初にやっていたら、何もわからないうちにリアルな頭身で痛々しいところを見せられるので、クラウドのキャラクターをあまり好きではなくなってしまっていた可能性もあるなあと感じる。あの粗さだから、バレットが街を1つ壊滅させたその結果もなんとなく解像度の低い認識でごまかせるのではないかと思う。あれをリアルな画で見たら、バレットと冒険するのが少ししんどい気持ちになるだろう。(もちろんその行動に同調していた他のメンバーも良くないのだが) 1回やり通した今だからこそ、リアルな等身のリメイク版をプレイしてもそういうものが受け入れられそうに感じる。とかく、リアルであることがゲームにおいて至上みたいな風潮(よりリアルになって帰ってきた! とか)は多少見受けられると思うのだが、リアルじゃないからこその利点というか世界観に見合ったリアルみたいなものはやっぱり存在するよなあという話である。

FF7を小学生の時分にやってたらどういう風に受け取ったのだろう。傘にマテリアをつけたいと思うようになったり、自分の出生に秘密があると思い親を疑っていたのかもしれない。そう考えると、今でよかった。とっても楽しかったし、布団でバタバタやってしまうような思い出を作らずに済んだのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?