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子どもの貧困問題に何ができる?ー自分ごとと恩おくりー

昨日は勝間塾というコミュニティ内で主催した、子どもの貧困について学び、行動するためのイベント「輝く未来のために半径5mから行動しよう♪」の開催日でした。

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この問題について辞書並みの知識をお持ちの友人、リーさんから日本の子どもの貧困問題について最新の情報や動画を紹介頂き、また、具体的に何ができるか、についてのワークショップと、アクションについて情報を共有して頂きました。

密度の濃いコンテンツのプレゼンとファシリをして下さったリーさん、集まって下さった皆さんに、感謝の気持ちで一杯です!

私も新しい学びが沢山あり、また素敵な仲間が集まってくれたことで、これからも地道に、希望を持って活動を続けることを改めて誓いました。

今回、この問題に対して身近なところで何ができるのか?という観点で紹介された運動が

「子どもの未来アクション」です。
どう学び、考え、行動につなげることができるのが、わかりやすく紹介されています。
https://miraiaction.org

実はこれまで何度か、私がなぜ「子どもの貧困に関してこんなに関心を持っているのか不思議」と言われたことがあります。

シングルマザーとはいえ、いまは生活に困ってないのに、と。

誤解を恐れずに言えば

「辛い状況から抜け出せたからこそ」です。

皆さんに知ってほしいことがあります。

貧困状態の子どもはもちろん、大人であっても、当事者は声を上げる気力がないことを。

私自身辛かった時期、離婚とともにあっさり貧困になる理不尽な社会制度を恨みました。でも、自己責任だと言われるのは目に見えている。

頼れる実家もないのに、子どもを2人産んだのも、離婚したのも、離婚するような相手を選んだのも自己責任。それによって貧困になろうとも自己責任、と社会は私に言うだろう、と思いました。

そして現実的に目先のお金と時間の確保に手一杯。声を上げることで自分の惨めさを再認識したくない。選ぶことのできない選択肢を見たくないから、いま自分の手にあるもので満足したい。

そんな思いを抱えながら、娘を保育園に預けて就職活動をしていました。派遣会社に登録し、公文の先生の説明会に行き、インテリアコーディネーターの面接に行き、グラフィックデザインの契約会社に応募し。。結局どこも勤務条件が合わないなどで採用に至らず、運良く前職に巡り合うまでは最低時給の事務職しかないと諦めていました。

人はある程度、現状に適応する生き物です。そうでないと辛くて生きていられないから。

本当に色々な状況が味方してくれて、無収入の状態から3ヶ月で抜け出せましたが、

もし私が心か体を病んでいたら?
タイミングよく仕事に恵まれていなかったら?
子どもが病気で保育園に預けられる状態じゃなかったら?

一つ歯車が違えば、今もずっと貧困だったかもしれません。

当時、外食はほぼしませんでした。
子供の習い事は辞めてもらいました。
離婚後3年はお金のかかるレジャーや、旅行に行った記憶はありません。
息子は、その頃文房具を買ってもらうのにも気を使った、と言っていました。

私は今も、あの頃の自分を忘れることはありません。

今も母子家庭の平均年収は243万、8割の家庭が生活が苦しいと回答しています。日本のシングルマザーはOEDC加盟国で一番働いているのに、一番貧しい。

昔の私たちのような家庭が沢山あるうちは、忘れることはできないのです。

リーさんがプレゼンで言っていたこと。

今の子どもは7人に一人が貧困だけど、小ぎれいで目に見えにくい。
でも、友人が持っている自分の部屋や2足以上のサイズの合った靴、スマホなどを持ちにくい。

日本の社会制度に問題があり、国連から何度も勧告を受けている状態。
つまり、社会に作られた貧困なのです、と。

お金の無さは、心のゆとりの無さに繋がります。
大人も自分のことで手一杯、一部の家庭がネグレクトになるのは容易に想像できます。

孤独と貧困は、思春期の子どもの心を容易く荒ませ、自己肯定感を失なわせます。

そして貧困リスクは誰にでもあります。

家族の病気、事故、災害、離婚や死別、リストラなどは誰にでも起こりうることです。

当たり前にある普通の暮らしは、実はとても脆弱なのです。

私はこの問題を変わらず自分ごとに考え、また、大変な時にサポートしてもらった親戚や友人の恩を、この活動を続けることで恩送りをしていきます。

また、リーさんが紹介してくださった情報をちょこちょこ投稿していこうと思います。

お読みいただき有難うございました^^

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