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算命学余話 #R120玄 「天中殺の扱い」/バックナンバー

 前回の基礎編#8では二十八元と大運について解説しました。大運の算出を終えたことにより、後天運をどう読み込んでいくか手掛かりを得ることができました。これで先天運と後天運合わせ、一通り運勢鑑定のための材料は揃いましたので、あとはどう読み込むかです。
 今回の基礎編は、算命学の基礎技法としての天中殺を取り上げます。天中殺についてはこれまでの余話で何度か話題にしました。十大主星天中殺については初期の余話#U番で述べましたし、最近では#R106で天中殺の意義を論じました。今回は基礎編として、天中殺の総論と陰占天中殺の種類を一覧します。なお十二大従星天中殺(陽占天中殺)については、今後個別に論じていく予定なので、今回は触れません。

 毎度繰り返しますが、天中殺はその「殺」という文字のせいで恐ろしい印象を与えています。しかし実態は恐れるほどのものではありません。世間ではイメージが先行するのでなかなかこの負の印象が払拭できませんが、天中殺を持っていようがいまいが、どのみち後天運で巡ってくることを考えれば避けられないものなのです。
 ならばいっそ、問題の天中殺をどう正しく理解し、あわよくば活用するか、せめて災いらしい災いとして遭遇するのをいかに防ぐか。もっと進んで考えるのなら、天中殺を災いと捉えずに生きる知恵とは何かを、提議していきたいと思います。この辺りは余話#R106でも少し触れたので、やや重複する内容になるかもしれませんが、天中殺が災いばかりではなく、人を鍛える役目を担っている点に注目しながら、天中殺を論じてみます。

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